86 / 96
楽しい中2ライフ
初詣
しおりを挟む
「ポメ夫~っ!いつものように能力使ってくれよ~っ!」
寝ているポメ夫をたたき起こした。
「何なんだポメ!あちきは寝てるんだから、寝かせろポメ」
「うるせーっ!何で毎回寝てるんだよ!」
オレもコイツみたいにずーっと寝ていたいもんだ。
「お前はドラえもんに泣きつくのび太かポメ?言っとくけど、あちきはあんな便利な道具なんか持ってないポメ」
「そんなんじゃないよ、実はかくかくしかじかで…」
オレは沙織の事を話した。
「にゃるほど、皆でその沙織って娘のお別れ会をやりたいって事なのかポメ」
「そうなんだよ」
「ならば、お前が一人一人説得すればいいポメ」
「それが出来れば苦労はしないだろ!」
だからバカ犬に頼んでるじゃないか。
「全く、仕方ないなぁポメ」
「その、語尾にポメって付けるの、そろそろ止めないか?」
ポメ夫は例によって部屋中をグルグル駆け回った。
「ホントにそれで神と交信してるのかよ…」
暴れてるようにしか見えないんだが。
「…交信してきたポメ」
ポメ夫はゼーゼーと息を切らしている。
「そんなに疲れるなら、他のやり方で交信しろよ!」
その方法しか交信出来ないのかよ…
「あちきは疲れたポメ…」
「で、神様は何だって?」
「そういう事なら、力を貸そうと言ったポメ」
「ホントか?」
「ホントだポメ…あちきは疲れたから寝るポメ」
また寝るのかよ…まぁいいや、これでお別れ会が出来る。
後数日で1990年が終わるのか…
一体、いつになったら元の世界に戻れるんだろうか。
もう中学2年生は飽きたな…
そして、大晦日を迎えた。
オレは紅白を観て、年越しそばを食べていた。
すると家の電話が鳴った。
「はい、山本でございます。あら、牛島くん!はい、ちょっと待ってね」
おふくろが電話に出た。
「智、牛島くんから電話」
「泰彦?何だこんな時間に」
受話器を取った。
「もしもし、何だ?」
【おお、智!今ヒマか?】
どうやら公衆電話からかけてるみたいだ。
何だか騒がしい。
「ヒマって…今かよ?」
【そうだよ。今、龍也達といるんだけどさ、これから初詣に行かないか?】
「えっ、これからかよ?」
こんなに寒いのに、よく外に出てられるもんだ。
【そうだよ、いつものメンバーだけど、お前も誘ってみようと思って電話したんだ】
そう言えば、クリスマスパーティーはどうだったんだろうか。
その事も聞いてみたいし、行ってみるか。
「いいけど、何処へ初詣に行くんだ?」
【荷稲(かいな)神宮だよ】
荷稲神宮だと?
こっから電車で30分以上かかるじゃないか!
「何でそんな離れた場所に」
【いや、サヤカちゃんが皆で初詣行こうって言ってさぁ】
梅が…?
「何で梅…いや、サヤカちゃんが一緒にいるんだ?」
天界のヤツがわざわざ下界で初詣するって…
すると、受話器の向こうから声がした。
【ちょっと待って、今サヤカちゃんに代わるから】
「え?」
【もしもし~、山本くん?これから初詣行こうよ】
脳天気なヤツだな!
寝ているポメ夫をたたき起こした。
「何なんだポメ!あちきは寝てるんだから、寝かせろポメ」
「うるせーっ!何で毎回寝てるんだよ!」
オレもコイツみたいにずーっと寝ていたいもんだ。
「お前はドラえもんに泣きつくのび太かポメ?言っとくけど、あちきはあんな便利な道具なんか持ってないポメ」
「そんなんじゃないよ、実はかくかくしかじかで…」
オレは沙織の事を話した。
「にゃるほど、皆でその沙織って娘のお別れ会をやりたいって事なのかポメ」
「そうなんだよ」
「ならば、お前が一人一人説得すればいいポメ」
「それが出来れば苦労はしないだろ!」
だからバカ犬に頼んでるじゃないか。
「全く、仕方ないなぁポメ」
「その、語尾にポメって付けるの、そろそろ止めないか?」
ポメ夫は例によって部屋中をグルグル駆け回った。
「ホントにそれで神と交信してるのかよ…」
暴れてるようにしか見えないんだが。
「…交信してきたポメ」
ポメ夫はゼーゼーと息を切らしている。
「そんなに疲れるなら、他のやり方で交信しろよ!」
その方法しか交信出来ないのかよ…
「あちきは疲れたポメ…」
「で、神様は何だって?」
「そういう事なら、力を貸そうと言ったポメ」
「ホントか?」
「ホントだポメ…あちきは疲れたから寝るポメ」
また寝るのかよ…まぁいいや、これでお別れ会が出来る。
後数日で1990年が終わるのか…
一体、いつになったら元の世界に戻れるんだろうか。
もう中学2年生は飽きたな…
そして、大晦日を迎えた。
オレは紅白を観て、年越しそばを食べていた。
すると家の電話が鳴った。
「はい、山本でございます。あら、牛島くん!はい、ちょっと待ってね」
おふくろが電話に出た。
「智、牛島くんから電話」
「泰彦?何だこんな時間に」
受話器を取った。
「もしもし、何だ?」
【おお、智!今ヒマか?】
どうやら公衆電話からかけてるみたいだ。
何だか騒がしい。
「ヒマって…今かよ?」
【そうだよ。今、龍也達といるんだけどさ、これから初詣に行かないか?】
「えっ、これからかよ?」
こんなに寒いのに、よく外に出てられるもんだ。
【そうだよ、いつものメンバーだけど、お前も誘ってみようと思って電話したんだ】
そう言えば、クリスマスパーティーはどうだったんだろうか。
その事も聞いてみたいし、行ってみるか。
「いいけど、何処へ初詣に行くんだ?」
【荷稲(かいな)神宮だよ】
荷稲神宮だと?
こっから電車で30分以上かかるじゃないか!
「何でそんな離れた場所に」
【いや、サヤカちゃんが皆で初詣行こうって言ってさぁ】
梅が…?
「何で梅…いや、サヤカちゃんが一緒にいるんだ?」
天界のヤツがわざわざ下界で初詣するって…
すると、受話器の向こうから声がした。
【ちょっと待って、今サヤカちゃんに代わるから】
「え?」
【もしもし~、山本くん?これから初詣行こうよ】
脳天気なヤツだな!
0
あなたにおすすめの小説
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」
イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。
ある日、夢をみた。
この国の未来を。
それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。
彼は言う。
愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる