41才の中学二年生(改訂版)

sky-high

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今度はこっちから仕掛けてやる!

エボラじゃなくて、エバラだろうが!

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オレにとって、1990年は【現代】じゃないが、今は現代だ。

これから先に起こりうる、有事も予知出来る。

阪神大震災や地下鉄サリン事件。

そして、東日本大震災…

だが、オレがクラスのヤツラにそんな事を言っても、誰も信じないだろう。

それどころか、また龍也達に保健室に連れていかれ、ベッドに拘束され、キョンシーみたく、額に『相変わらず意味不明な言動が多いので、また検査お願いします』なんて事を書かれるだろう。

予知能力という、特殊な能力を持ちながら、それを活かさずに、ジジイや茶坊主みたいなヤツラに翻弄されている。


これはヤバい。

ジジイから聞き出した、茶坊主のメガネを何とかせねば…


茶坊主は相変わらず、隣に座ってる優季に色々と勉強を教わってるみたいだが、物覚えが悪いのか、それとも単に理解出来ないのか、いくら優季が教えても、一向に良くならない。

「はい、分かりました!」

返事だけは良く、声がデカイ。

「解ってないじゃん!また、同じとこ間違えてるよ~っ。
これで何度目?」

オレもよく優季に、そんな事言われたっけなぁ。

でも茶坊主程、物覚えの悪い方ではなかったぞ、オレは。


っていうかアイツ、優季が一生懸命教科書を広げて色々と説明してるのに、優季の顔をジーッと見て、ニヤニヤしている…

あれじゃ、優季が何を言っても理解出来るワケがない。

…ん?待てよ。

優季を見て、ニヤニヤしてるって事は…閃いたっ!

そうか、優季を使えばいいんだ!

優季に頼み込んで、茶坊主のメガネを外してもらおう!

でも、どういう方法で外してもらおうか。

優季にホントの事言っても、信用しないだろうからなぁ~…うーん、こりゃどうしたもんか。


何の変哲もない、普通のメガネなんだけど、千里眼という能力を持つメガネだと、ジジイは言ってたけど…

そんな便利なメガネ持ってるのに、何であんなにバカなんだ、アイツは?

まぁ、バカな方が都合がいいや。
放課後、優季に頼み込んでみよう。

そんな事を考えていたら、後ろの席からドッと笑いが沸き上がった。

なんだなんだ、一体?後ろに座っている謙司に聞いてみた。

「おい、謙司。何、後ろで盛り上がってんだ?」

謙司も腹を抱えて、爆笑している。

「あの円柱頭、『私ご飯に、エボラ焼肉のたれかけて食べてます!』だってよwエボラって何だよ、エバラだろうがwww」

そうか…この時代、まだエボラ出血熱なんて病気が、公になってない頃だからな。

しかし…エバラをエボラってw

横文字が弱いんじゃなく、ただのバカだろ、アイツは。

あんなバカが、徳川の歴代将軍に色々と進言して、歴史に残る出来事をやってのけるんだから、不思議だ。

それも、千里眼というメガネのおかげなのかな。


という事は、メガネを外した茶坊主は、ただのアホに成り下がるってワケか。

よしっ決まった!放課後、優季に色々聞いてみよっと。


…しかしまぁ、相変わらずアニオタ好きだな、謙司は。

筆箱から下敷き、シャーペンやボールペンまで、アニメ関連の物ばかりだ。

コイツも、オレと泰彦と同じサッカー部で、ポジションは一緒のDFだ。

オレと違って、真面目に朝練にも参加してるが、センスが無いのか、それとも太ってるのか、全く上達しない。

これじゃ、レギュラーになれないまま卒業だな…
思い出したっ!コイツは、中3の1学期が終わったと同時に、オヤジの仕事の関係で転校するんだった。

その後、公立の高校に入学して、卒業後は製造業に就職するんだっけな。

よく考えたら、オレはコイツらの未来を知っている。

アイツは大学まで行って、就職したが、3ヶ月で辞めて、ニートになったとか、コイツはいまだに独身で、婚活パーティーに積極的に参加してるが、なかなか相手に恵まれない等々…

数年後には皆、そうなっていくんだよなぁ~。

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