41才の中学二年生(改訂版)

sky-high

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早く戻りてぇ~っ!

やっちまった!その2

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「ゲラッゲラッゲラッゲラッ…何だよゲラゲラって!笑いじゃねーんだからよ、キャハハハハハ!」


シーーーーーーン


デザイアーの変貌ぶりに、オレたちは何も突っ込めない。


「おい、吉田~っ!」


「は、はいっ?」


「お前、いっつも変なアニメばっか観て、生身の女に興味ねぇのかよ、おいっ!」


デザイアーはいきなり謙司に突っかかってきた。


「…いや、その。別に、変なアニメじゃないし…」


「はぁ~?聞こえねぇぞ、おいっ!
あらし(あたし)みたいに生身の女に興味無いのか、このオタクヤローが!」


何だかスゲー、タチの悪い酔っぱらいオヤジみたいに絡んでるぞ!


「うぅ…す、すいません」


「すいまへーん、で済んだらケーサツいらないんらぞ~っ!(いらないんだぞ!)」


ダメだ、完全に制御不能になってる。


「おい、牛島ぁ~っ!」


「次、オレかよ?」


泰彦にも、何か一言物申したいらしい。


「おまぁ、サッカーだけ出来るけろ、サッカー出来なかったら、ただのバカじゃ~ん、キャハハハハハ!」


プッwww的を得てるだけに、笑いを堪えるのが精一杯だw


「…オレ、サッカーしか脳がないバカに見られてるのか…」


泰彦も謙司同様、酷く落ち込んでいた。


「おい、龍也ぁ~っ!」


次は龍也かよ!


「何だよ、さっきから絡んできやがって!お前は少しおとなしくしてろ、この酔っぱらいめ!」


…ていうか、デザイアーに酒飲んでみろっ、て言ったのお前だろ…


「この、バカぁ~!何で頭悪いクセに、意気がってんだ?なぁ、おい!」


あちゃぁ…龍也には直球で絡んできたぞ!


「…おいコラ!テメーにゃ言われたくねぇんだよ、普段いるのかいないのか、目立たない女のクセに!
大体お前、人と話すの苦手だろ?何考えてんだか、全く解んねえ!暗いヤツのクセに!」


龍也はカチンときて、普段思ってる事をデザイアーに捲し立てた。


「なんらと?(何だと?)お前なんか、こうしてやる~っ!」


デザイアーはショートケーキのクリームを掴み、龍也の顔めがけて投げつけた。


「テメー!人ん家汚す気か!おい、コイツぶん殴ってもいいよな?女とはいえ、ここまで言われて、黙っちゃいねーんだよ!」


デザイアーに突っかかろうとしたのを、オレたちが必死に止めた。


「止めろ龍也!相手は単なる酔っぱらいだ!相手にするな!」


オレは龍也を羽交い締めにして、押さえつけた。


「あぁ~、腹立つ!こうなりゃ、皆で飲みまくろうぜ!」


龍也が缶ビールを一気に飲み干し、自棄になっていた。


あ~あ、せっかくのクリスマスパーティーなのに、デザイアーのせいで…


「最後に山本!お前が一番悪いんらろ!(悪いんだぞ!」


オレにも文句あるのか、デザイアーはっ!


「…大体、お前はいつもいつも…うっ、気持ち悪いっ…」


「わぁ~、バカ!ここで吐くな!
誰かデザイアーを、トイレか洗面所へ連れて…うわっ、汚ぇ~っ!」


…デザイアーはその場で、ゲロゲロってしてしまった…


もう、せっかくのケーキやチキンが台無しだ…



オレたちは部屋を綺麗に掃除して、ケーキやチキンはゴミ箱行きとなった。


そしてデザイアーは、龍也のベッドに寝かしつけた。



「こりゃ、最悪なクリスマスパーティーだな…」


謙司がボソッと呟いた。


「もう、こうなったら飲もう!飲んで飲んで、飲みまくろうぜ!」


泰彦が缶ビールをイッキ飲みした。


「スゲーな泰彦!酒飲めるのか?」


あまりの飲みっぷりに、チャッピーも負けじとイッキ飲みした。


「二人ともスゲーな!」


それにつられるように、謙司もイッキ飲みし、龍也もイッキ飲みした。


オレは会社の飲み会でかなり鍛えられたから、ちょっとやそっとじゃ酔い潰れないが、皆に続いてイッキ飲みした。


かくして、クリスマスパーティーはビールのイッキ飲み大会と化して、数時間後には、皆酔い潰れた。



だが、このクリスマスパーティーの内容が他の連中にも知れ渡り、三学期早々、オレたちは会議室に呼ばれるのであった。

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