116 / 140
ストーブリーグ
キャンプイン
しおりを挟む
年が明けて2月になった。
プロ野球のキャンプインの日でもある。
ここからまた1年がスタートする。
スカイウォーカーズはかつての名プレイヤーが首脳陣となって選手を指導する。
そして今年の目玉でもある、大物メジャーリーガーのジェイク・キムラが来日した。
シアトル・サンズと同じ34の背番号を付け、肩慣らしにキャッチボールをしている。
キャッチボールの相手は櫻井ヘッドコーチだ。
ヘッドコーチがキャッチボールを始めると他のコーチ達もキャッチボールを始めた。
トーマスは鬼束と。
高峰は中邑と。
大和は結城と。
水卜は東雲と。
室田は保坂と。
松浦は毒島と。
主力選手とコーチがキャッチボールをしているなんて、他のチームでは考えられない光景だ。
「おし!じゃあ、高梨!オレらもキャッチボールすっか?」
「いいですね、久しぶりだしやりますか!」
背広姿の高梨がグラブをはめ監督の榊とキャッチボールを始めた。
新生スカイウォーカーズは選手にやらせるより、先ずはコーチも一緒になって練習しようというスタイルを取り入れた。
コーチが率先して練習すれば選手達もそれに負けじと練習する。
それはキャッチボールのみならず、ランニングやノックも選手と一緒に砂まみれになって汗をかいた。
「オレらはもうバテバテだけど…アイツはタフだなぁ~」
大和や高峰がベンチ前でへたりこんだ。
しかし櫻井だけは選手に混じってノックを受けている。
この時の為に鍛えて来たのだろうか、打球への反応、グラブ捌き、送球。
どれをとっても現役時代と変わらぬ動きで、難なくこなしている。
「スゲー…さすがレジェンドだゎ」
「あの人現役復帰してもいいんじゃないすかね?」
畑中と鬼束が櫻井の動きに見とれている。
「ほら、ボーッとしてないでキミたちもコッチでノック受けよう!」
「あ、はい!」
「はい!」
櫻井に促され外野ノックを受けた。
「Hey,Makoto! It's your turn!(ヘイ、マコト!お前の番だ!)」
「よっしゃ、来いっ!」
ノッカーはトーマスで現役時代と変わらぬ豪快なスイングで外野に打ち上げる。
この際、肩書きなんて気にしない。
打撃コーチだろうが、守備走塁コーチだろうがヘッドコーチだろうが関係ない。
皆で一緒に練習して汗をかいている。
誰もが良い表情をしている。
高梨もユニフォーム姿で汗をかいていた。
「はぁ~…初日からこんなに動いたら明日筋肉痛にならないかしら…」
「何だよ、舞!オレたちはそこまでヤワじゃないぜ」
「榊さん、そんなに張り切って大丈夫なの?あまり無理しない方がいいんじゃない?」
「何言ってんだ、オレだって現役の頃はこのぐらいの事、平気でこなしてたんだぜーっ!」
榊は次の日全身筋肉痛で全く動けなかった…
プロ野球のキャンプインの日でもある。
ここからまた1年がスタートする。
スカイウォーカーズはかつての名プレイヤーが首脳陣となって選手を指導する。
そして今年の目玉でもある、大物メジャーリーガーのジェイク・キムラが来日した。
シアトル・サンズと同じ34の背番号を付け、肩慣らしにキャッチボールをしている。
キャッチボールの相手は櫻井ヘッドコーチだ。
ヘッドコーチがキャッチボールを始めると他のコーチ達もキャッチボールを始めた。
トーマスは鬼束と。
高峰は中邑と。
大和は結城と。
水卜は東雲と。
室田は保坂と。
松浦は毒島と。
主力選手とコーチがキャッチボールをしているなんて、他のチームでは考えられない光景だ。
「おし!じゃあ、高梨!オレらもキャッチボールすっか?」
「いいですね、久しぶりだしやりますか!」
背広姿の高梨がグラブをはめ監督の榊とキャッチボールを始めた。
新生スカイウォーカーズは選手にやらせるより、先ずはコーチも一緒になって練習しようというスタイルを取り入れた。
コーチが率先して練習すれば選手達もそれに負けじと練習する。
それはキャッチボールのみならず、ランニングやノックも選手と一緒に砂まみれになって汗をかいた。
「オレらはもうバテバテだけど…アイツはタフだなぁ~」
大和や高峰がベンチ前でへたりこんだ。
しかし櫻井だけは選手に混じってノックを受けている。
この時の為に鍛えて来たのだろうか、打球への反応、グラブ捌き、送球。
どれをとっても現役時代と変わらぬ動きで、難なくこなしている。
「スゲー…さすがレジェンドだゎ」
「あの人現役復帰してもいいんじゃないすかね?」
畑中と鬼束が櫻井の動きに見とれている。
「ほら、ボーッとしてないでキミたちもコッチでノック受けよう!」
「あ、はい!」
「はい!」
櫻井に促され外野ノックを受けた。
「Hey,Makoto! It's your turn!(ヘイ、マコト!お前の番だ!)」
「よっしゃ、来いっ!」
ノッカーはトーマスで現役時代と変わらぬ豪快なスイングで外野に打ち上げる。
この際、肩書きなんて気にしない。
打撃コーチだろうが、守備走塁コーチだろうがヘッドコーチだろうが関係ない。
皆で一緒に練習して汗をかいている。
誰もが良い表情をしている。
高梨もユニフォーム姿で汗をかいていた。
「はぁ~…初日からこんなに動いたら明日筋肉痛にならないかしら…」
「何だよ、舞!オレたちはそこまでヤワじゃないぜ」
「榊さん、そんなに張り切って大丈夫なの?あまり無理しない方がいいんじゃない?」
「何言ってんだ、オレだって現役の頃はこのぐらいの事、平気でこなしてたんだぜーっ!」
榊は次の日全身筋肉痛で全く動けなかった…
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
8
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる