Baseball Love 主砲の一振り

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理想のラインナップ

初勝利と初ホーマー

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榊は7回で、マウンドを降りた。

被安打4 奪三振3 与四球2 自責点1という、内容だった。

8回は中継ぎのエース、グリフィズが投げ、最後は守護神、土方が三者凡退で締めくくった。

ピストルズは、これで4連勝。

開幕3連敗を払拭するかのような勢いだ。

試合を決めたのは、大和の逆転ツーランだった。

大和はプロ入りして、通算50号のホームランを打った。

トーマスJr.のアドバイスの通り、チョコチョコとバットに当てるような打ち方ではなく、鋭く振り抜く。

大和にパワーヒッターとしての素質があるのを、トーマスJr.は見抜いていた。

それは、監督のヤマオカも同じだった。

大和は十分、クリーンナップを打てる力はある。

その気になれば、トリプルスリー(3割 30本 30盗塁)も可能なバッターだ。

トップとしての役割をこなす為、長打を捨て、セーフティバントや、野手の間を抜けるシングルヒット、更にはフォアボールで出塁する事だけを考えていた。

塁に出たら走って、いち速くホームベースを踏む。

1番バッターの基本とも言えるスタイルだが、ホームランを狙えるというスタイルを身に付けたら、これ程怖いトップバッターはいないだろう。

ピストルズ移籍と共に、スタイルも変わりつつある大和だった。

先発の榊は、今季初勝利を挙げた。

クリーンナップの櫻井 トーマス 高梨がノーヒットという結果に終わったのが、少し引っ掛かる。

「よぉゴリラ。相変わらず打てねぇで4番か。大和に変えてもらった方がいいんじゃねぇのか、ハッハッハッハ!」

「Don't be cocky!!(調子こいてんじゃねぇぞくそガキが!)」

最近では、榊とトーマスJr.のやり取りをスルーする選手が多くなった。

(実はあの二人仲がいいんじゃね?)

(ケンカする程仲良いって言うからな)

(阿吽の呼吸で、オーナーにツープラトン攻撃出きるんだから、仲が悪いはずがない)

と、榊とトーマスは実は仲良しなんじゃないか、と言う感じで捉えるようにしたらしい。

水と油にも見える二人だが、トーマスJr.は榊の実力を認めており、榊もトーマスJr.の能力を解っているつもりだ。

気になるのは、トーマスJr.の安打が全てホームランという事だ。

トーマスJr.はホームランも打つが、メジャー時代ではアベレージヒッターとして活躍していた。

メジャーでヘッドコーチを務めた経験もあるヤマオカも、それは十分承知で、トーマスJr.にはホームランを狙おうなどと考えずに、本来のバッティングを心掛けて欲しいと伝えている。

助っ人外国人選手=ホームランバッター、というは古いイメージなのだろうか。

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