68 / 134
不穏な親子対決
最悪の乱闘
しおりを挟む
高島は後続を打ち取り、3点で抑えベンチに引き上げた。
対照的に、榊は1番から3番を打ち取り、上々な滑り出しで一回の裏を抑えた。
その後は両投手共に凡打の山を築き、迎えた四回の表ピストルズの攻撃は、先頭の高梨が左中間を破るツーベースヒットで出塁。
続くバッターは、初回に3ランホームランを放った垣原だ。
高島がベンチに目をやった。
ベンチでは、元春が親指と人差し指を立てピストルの構えをした。
シュートサイン…プロレスの隠語で、潰す又はガチンコを意味する。
高島はニヤッと笑い、振りかぶって第一球を投げた。
ゴツッ!!
側頭部に当たり、崩れ落ちるように垣原は倒れた。
明らかに、故意に投げた球だった。
「カキハラーッ!!!」
真っ先にグランドに出たのは、トーマスJr.だ。
垣原の下に駆け寄る。
次々と選手がグランドに出て、垣原に駆け寄った。
「垣原さん!大丈夫ですか?」
ナインが垣原に声を掛けるが返答がない。
球場内は騒然とした。
それを冷ややかに、マウンド上で見下ろす高島。
内野手がマウンドに集まる。
「タンカだっ!タンカを用意しろっ!」
高梨の声が響く。
垣原はタンカで運ばれた。
主審は、高島を危険球と見なし、退場を宣言した。
「 I'm gonna fuckin' kill you!
(テメー、ぶっ殺してやる!)」
怒りに震えるトーマスJr.が、猛然と高島に襲いかかる。
それを合図に両軍入り乱れ、乱闘へと発展した。
「止めろ、トーマス!退場になるぞっ!」
高梨は引き留めようとするが、ワイルドキャッツの選手に襲われる。
「高梨さんっ!止めろ、お前らっ!」
櫻井が助けに行くが、更に揉みくちゃにされる。
両軍のベンチから全員がグランドに出て、乱闘を繰り広げている。
元春はホームベース上でヤマオカを指し「来やがれ、このクソオヤジ!」と挑発した。
マウンドでは、高島が鬱憤を晴らすかのように、高梨にラリアットを浴びせ、櫻井にはドロップキックを見舞った。
「スゲー、ケンカでドロップキックって、マジスゴくない?」
ショートの広田が笑いながら、大和をボコボコにしていた。
「弱ぇ、マジ弱ぇよ、コイツらw」
と笑っていた瞬間、トーマスJr.の右ストレートが広田の顔面を捕らえ、一発で倒れた。
更にトーマスJr.は高島を捕まえ、パワーボムで叩きつけKO
「ト、トーマス、止めるんだ!」
口から血を流しながら、高梨が止めようとするが、トーマスJr.の怒りは収まらない。
そしてホームベース上では、ヤマオカと元春が向かい合う。
「おいっ!テメー、俺の顔忘れたワケじゃねぇだろうな?」
ヤマオカの胸ぐらを掴み、頭突きを叩き込んだ。
「立てコラ、クソオヤジ!今日で人生終わりにしてやるッ!!!」
凄まじい勢いで、ストンピングを叩き込む。
「立て、コラーっ!!」
元春はヤマオカを無理矢理立たせ、ハイキックを顔面に叩き込んだ。
崩れ落ちたヤマオカに、容赦のないマウントパンチを何発も打ち込む。
「食らえっ!」
バキッ!
「グエッ!」
その直後、背後からエルボーを後頭部に食らい、元春は失神した。
エルボーを見舞ったのは、榊だった。
ドーム内は騒然とし、観客も暴れだして最悪な展開になった。
対照的に、榊は1番から3番を打ち取り、上々な滑り出しで一回の裏を抑えた。
その後は両投手共に凡打の山を築き、迎えた四回の表ピストルズの攻撃は、先頭の高梨が左中間を破るツーベースヒットで出塁。
続くバッターは、初回に3ランホームランを放った垣原だ。
高島がベンチに目をやった。
ベンチでは、元春が親指と人差し指を立てピストルの構えをした。
シュートサイン…プロレスの隠語で、潰す又はガチンコを意味する。
高島はニヤッと笑い、振りかぶって第一球を投げた。
ゴツッ!!
側頭部に当たり、崩れ落ちるように垣原は倒れた。
明らかに、故意に投げた球だった。
「カキハラーッ!!!」
真っ先にグランドに出たのは、トーマスJr.だ。
垣原の下に駆け寄る。
次々と選手がグランドに出て、垣原に駆け寄った。
「垣原さん!大丈夫ですか?」
ナインが垣原に声を掛けるが返答がない。
球場内は騒然とした。
それを冷ややかに、マウンド上で見下ろす高島。
内野手がマウンドに集まる。
「タンカだっ!タンカを用意しろっ!」
高梨の声が響く。
垣原はタンカで運ばれた。
主審は、高島を危険球と見なし、退場を宣言した。
「 I'm gonna fuckin' kill you!
(テメー、ぶっ殺してやる!)」
怒りに震えるトーマスJr.が、猛然と高島に襲いかかる。
それを合図に両軍入り乱れ、乱闘へと発展した。
「止めろ、トーマス!退場になるぞっ!」
高梨は引き留めようとするが、ワイルドキャッツの選手に襲われる。
「高梨さんっ!止めろ、お前らっ!」
櫻井が助けに行くが、更に揉みくちゃにされる。
両軍のベンチから全員がグランドに出て、乱闘を繰り広げている。
元春はホームベース上でヤマオカを指し「来やがれ、このクソオヤジ!」と挑発した。
マウンドでは、高島が鬱憤を晴らすかのように、高梨にラリアットを浴びせ、櫻井にはドロップキックを見舞った。
「スゲー、ケンカでドロップキックって、マジスゴくない?」
ショートの広田が笑いながら、大和をボコボコにしていた。
「弱ぇ、マジ弱ぇよ、コイツらw」
と笑っていた瞬間、トーマスJr.の右ストレートが広田の顔面を捕らえ、一発で倒れた。
更にトーマスJr.は高島を捕まえ、パワーボムで叩きつけKO
「ト、トーマス、止めるんだ!」
口から血を流しながら、高梨が止めようとするが、トーマスJr.の怒りは収まらない。
そしてホームベース上では、ヤマオカと元春が向かい合う。
「おいっ!テメー、俺の顔忘れたワケじゃねぇだろうな?」
ヤマオカの胸ぐらを掴み、頭突きを叩き込んだ。
「立てコラ、クソオヤジ!今日で人生終わりにしてやるッ!!!」
凄まじい勢いで、ストンピングを叩き込む。
「立て、コラーっ!!」
元春はヤマオカを無理矢理立たせ、ハイキックを顔面に叩き込んだ。
崩れ落ちたヤマオカに、容赦のないマウントパンチを何発も打ち込む。
「食らえっ!」
バキッ!
「グエッ!」
その直後、背後からエルボーを後頭部に食らい、元春は失神した。
エルボーを見舞ったのは、榊だった。
ドーム内は騒然とし、観客も暴れだして最悪な展開になった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる