Baseball Love 主砲の一振り

sky-high

文字の大きさ
129 / 134
優勝決定戦

スクランブル登板

しおりを挟む
二回の裏、ヤンキースの攻撃は4番八幡。

今年は打率298 ホームラン38
打点は99と、100打点に後一歩及ばなかった。

バットを上段に構え、迫力のあるスイングでスタンドに叩き込み、一昨年はホームラン王とリーグMVPに輝いた。

ヤンキースに移り、紆余曲折があったものの、今では立派なヤンキースの4番に君臨している。

高峰は臆する事なく、八幡に真っ向勝負をした。

ストレートでグイグイ押し、八幡のバットをへし折りサードゴロで打ち取った。

そしてヤンキースのボス、守山の登場だ。
迫力だけなら、球界随一のスラッガーで、2年連続ホームラン王に輝いたそのパワーは桁外れだ。

高峰は八幡の時と同様、ストレート主体で攻める。

球速はMAX159㎞をマークした。

今年最多勝と奪三振のタイトルを獲得し、ピストルズのエースとして君臨してきた自信の満ち溢れからか、守山相手に一歩も引かない。

最後は魔球と呼ばれるようになった、フロントドアで見逃しの三振に斬ってとった。

6番畠山はツーシームを引っかけ、セカンドゴロで打ち取り終了。

三回の表、ピストルズの攻撃は8番木下から始まる。

北岡は下位打線とはいえ、気を引き締め、キレのある球を投げ込んでくる

木下は空振りの三振に終わり、9番ピッチャー高峰の打席。

高峰はベースからかなり離れた場所に立ち、バットを構えていた。

打つ気はないのだろう。ピッチングに専念する為、見逃しの三振となり、トップに返り大和の打順になる。

北岡は大和をセカンドゴロに打ち取る。

二回は三者凡退に抑えた。

高峰も同様に、二回の裏を三者凡退で抑え、ヤンキースはノーヒットで終了する。

試合は1対0のまま、七回の裏ヤンキースの攻撃。

そしてこの回から勝利の方程式リレー、ナックル嬢の希崎がマウンドに上がった。

キャッチャーも、木下から一条に変わる。

希崎はナックルを多投する。
しかし、2番山本をセンターフライに打ち取ったところで、肩に違和感を覚えた。

続くバッターは、3番の陳。

ピストルズベンチでは中継ぎのエース、クリフィズがブルペンで肩を作っている。

「監督、ここはオレに行かせてくれ!」

榊が登板の志願をした。

「こんなこともあろうかと、既に肩は出来てる。佐久間さん、いいよな、オレが行っても」

「どうする佐久間さん?グリフィズも肩が出来上がってるし、ここはグリフィズの方がいいんじゃないかな?」

ヤマオカはヘッドコーチの佐久間の意見を聞いてみた。

佐久間は目を閉じ、腕組みをしている。

「よし、行ってこい恭輔!」

佐久間が榊の背中をバン、と叩く。

投手陣に関しては、佐久間に一任している。
コーチを引き受ける条件として、一切の口出しをしないという約束だからだ。

ヤマオカはハナっから、口出しをするつもりはない。

佐久間に全幅の信頼を寄せているからだ。
ヤマオカがピッチャーの交代を告げた。

そして榊が、マウンドにゆっくりと上がった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

真面目な女性教師が眼鏡を掛けて誘惑してきた

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
仲良くしていた女性達が俺にだけ見せてくれた最も可愛い瞬間のほっこり実話です

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

処理中です...