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退学届け
酒の勢いで思わず…
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どのくらい店にいたのだろうか。
姉は一向に目を覚ます気配が無い。
「参ったな…あんまり遅くなるのもマズイし…おーい、起きろ!そろそろ帰るぞ!」
パンパンと姉の頬を叩いた。
「ん…あれ?何で、アタシ寝てんの?」
「祐実センパイ、そろそろ帰りましょう。歩けますか?」
波多野が姉を起こす。
「ん…何か…頭がグヮングヮンする」
ハァ…まだ酔いが覚めないか。
「ダメだこりゃ」
ダメだこりゃって、いかりや長介じゃないか…
こうなりゃ、姉を背負って帰るしかない。
「すいません、いくらですか?」
姉を背負いながらレジで会計を済ませた。
「ご馳走様でした」
「オバサン、ゴメンさない。今度はお酒頼まないから」
オバサンは姉を見て苦笑する。
「はぁ~い、気をつけて帰るんだよ!」
僕らはオバサンに頭を下げて店を出た。
「小野っちご馳走さま。今日はケッコーお金使ったんじゃない、大丈夫?」
喫茶店で5000円程飲み食いしていたとは…
そこまでお金使わないよ、フツーは!
「まぁいいよ…今回はオレのせいでこうなったワケだし」
姉を背負いながら、少し寒くなった夜道を歩いた。
しかし…姉のオッパイが背中に当たって、ちょっと複雑な感じだ。
ヤバい!姉の身体で興奮なんかするな!
しかし、背中に当たるオッパイの面積が…
姉も大きいんだな…波多野と同じかそれ以上か…
そう考えると酒のせいか、イヤらしい事しか頭の中に浮かばない。
(バカ!アネキ相手に興奮してどうする?)
自分に言い聞かすが、背中の感触が気になって仕方ない。
全神経が背中に集中する…
「はぁ~、何か気持ちいい…飲んだ後に外出ると、ヒンヤリして気持ちいいよね」
【気持ちイイ】って言葉が頭の中に残り、抑えきれない程ムラムラしていた。
「波多野…」
「なに?」
思わず僕は、片手で波多野の胸を掴んだ。
「ちょっと、何するのよ!」
「ちょっとだけ、ちょっとだけ触らせて!」
「何言ってんのよ、祐実センパイ起きちゃうよ!」
「だから、ちょっとだけでいいから」
立ち止まり、波多野の胸をしばらく触っていた。
波多野は俯いて無言のままだ。
いくら酒のせいとはいえ、よくやったもんだ…
(あぁ~、いい感触だ!オッパイばんざーいだ!ワハハハハ!)
波多野の胸を触りたくなったが、実際に行動に移すとは、我ながら大したもんだ。
姉の胸を背中で感じ、掌で波多野の胸の感触を味わい有頂天に…
…勿論、股間はMAX状態だ。
「小野っち、もういいでしょ?早く行こう…」
波多野が照れた表情で歩く。
僕は姉を背負って後ろを歩く。
すると波多野は後ろを振り向き、真顔で口を開いた。
「小野っち…ホントに学校だけは卒業してね。アタシも、小野っちが高校辞めるなんてイヤだから…だから、頑張って卒業しよう?」
僕を見る波多野の顔は、幾分女らしさを増したように感じる。
「あ、うん。約束したから、卒業するよ」
さっきまで胸を触ってムラムラしていたのに、今は波多野の顔を直視出来ない程恥ずかしくなる。
「そうだ!渋谷に行くって言ったのに中々行けないから、次の休みに行かない?」
「えーっと、うん。じゃあ、次は渋谷に行こう」
照れ隠しに空を見上げ、三日月を眺めながら返事した。
「…にしても中々起きねえな、アネキは」
姉はまだ寝ている。
段々と姉の身体が重く感じてくる。
「このまま帰って何も言われない?」
「オレはいいとして、アネキはずーっと寝てるからね。そろそろ起きて歩いてもらわないと」
「祐実センパイ、そろそろ起きて下さい!」
姉の耳元に近づけ、大きめの声で起こした。
「あれ…何、何でアタシおんぶされてるの?」
状況が把握出来てないらしい。
「アネキ、歩けるのか?」
「えっ、あぁ…うん、大丈夫…」
姉を降ろした。
「大丈夫か?」
「うん、もう大丈夫!歩いていけるから問題ないよ」
酔いは覚めたみたいだ。
「もう大丈夫みたいだね。アタシ、ここでいいから。小野っち、明日からちゃんと学校に行ってね。祐実センパイまた会いましょう、それじゃまたね!」
「慶子ありがとー!また会おうね、おやすみー!」
「ありがと、またねぇ&おやすみ!」
家の近くで波多野に手を振って別れた。
姉と二人で夜道を歩く。
今までこんな場面があっただろうか?
どこかギクシャクする。
「ねぇ貴久…」
「ん、なに?」
「お姉ちゃん、貴久が高校行きたくないって気持ち解るよ…」
「ホントかよ?」
「うん。でも学校なんて何処も一緒だよ、楽しい学校なんて、中々無いんだから」
「そんなもんかね~」
「うん…アタシだって、出来れば学校なんて行きたくないわよ」
「…」
「皆、同じ気持ちだと思うな…だから学校辞めたいなんて思うの、貴久だけじゃないのよ」
「解ったよ…とりあえず卒業はするよ」
「うん、これは絶対約束して!
勉強解んないとこがあれば、お姉ちゃんがちゃんと教えるから」
「大丈夫だって!勉強で落ちこぼれる事は絶対無い」
「だといいんだけどねぇ…あ!貴久、アタシお酒臭くないかな?」
「大丈夫だよ、ちょっとだけしか飲んでないし。
さあ着いた!もう今日はさっさと寝よう」
「…で、さっき慶子に何してたの?」
「…っ!!」
ビクっとした!まさか、あの場面で起きていたのか?
聞きたいけど、恐くて聞けない!
「ちゃんと慶子の事大切にするんだよ、解った?」
「…」
無言のまま家へ着いた…
まさか、バレてたのか?恥ずかしいなぁ!
姉は一向に目を覚ます気配が無い。
「参ったな…あんまり遅くなるのもマズイし…おーい、起きろ!そろそろ帰るぞ!」
パンパンと姉の頬を叩いた。
「ん…あれ?何で、アタシ寝てんの?」
「祐実センパイ、そろそろ帰りましょう。歩けますか?」
波多野が姉を起こす。
「ん…何か…頭がグヮングヮンする」
ハァ…まだ酔いが覚めないか。
「ダメだこりゃ」
ダメだこりゃって、いかりや長介じゃないか…
こうなりゃ、姉を背負って帰るしかない。
「すいません、いくらですか?」
姉を背負いながらレジで会計を済ませた。
「ご馳走様でした」
「オバサン、ゴメンさない。今度はお酒頼まないから」
オバサンは姉を見て苦笑する。
「はぁ~い、気をつけて帰るんだよ!」
僕らはオバサンに頭を下げて店を出た。
「小野っちご馳走さま。今日はケッコーお金使ったんじゃない、大丈夫?」
喫茶店で5000円程飲み食いしていたとは…
そこまでお金使わないよ、フツーは!
「まぁいいよ…今回はオレのせいでこうなったワケだし」
姉を背負いながら、少し寒くなった夜道を歩いた。
しかし…姉のオッパイが背中に当たって、ちょっと複雑な感じだ。
ヤバい!姉の身体で興奮なんかするな!
しかし、背中に当たるオッパイの面積が…
姉も大きいんだな…波多野と同じかそれ以上か…
そう考えると酒のせいか、イヤらしい事しか頭の中に浮かばない。
(バカ!アネキ相手に興奮してどうする?)
自分に言い聞かすが、背中の感触が気になって仕方ない。
全神経が背中に集中する…
「はぁ~、何か気持ちいい…飲んだ後に外出ると、ヒンヤリして気持ちいいよね」
【気持ちイイ】って言葉が頭の中に残り、抑えきれない程ムラムラしていた。
「波多野…」
「なに?」
思わず僕は、片手で波多野の胸を掴んだ。
「ちょっと、何するのよ!」
「ちょっとだけ、ちょっとだけ触らせて!」
「何言ってんのよ、祐実センパイ起きちゃうよ!」
「だから、ちょっとだけでいいから」
立ち止まり、波多野の胸をしばらく触っていた。
波多野は俯いて無言のままだ。
いくら酒のせいとはいえ、よくやったもんだ…
(あぁ~、いい感触だ!オッパイばんざーいだ!ワハハハハ!)
波多野の胸を触りたくなったが、実際に行動に移すとは、我ながら大したもんだ。
姉の胸を背中で感じ、掌で波多野の胸の感触を味わい有頂天に…
…勿論、股間はMAX状態だ。
「小野っち、もういいでしょ?早く行こう…」
波多野が照れた表情で歩く。
僕は姉を背負って後ろを歩く。
すると波多野は後ろを振り向き、真顔で口を開いた。
「小野っち…ホントに学校だけは卒業してね。アタシも、小野っちが高校辞めるなんてイヤだから…だから、頑張って卒業しよう?」
僕を見る波多野の顔は、幾分女らしさを増したように感じる。
「あ、うん。約束したから、卒業するよ」
さっきまで胸を触ってムラムラしていたのに、今は波多野の顔を直視出来ない程恥ずかしくなる。
「そうだ!渋谷に行くって言ったのに中々行けないから、次の休みに行かない?」
「えーっと、うん。じゃあ、次は渋谷に行こう」
照れ隠しに空を見上げ、三日月を眺めながら返事した。
「…にしても中々起きねえな、アネキは」
姉はまだ寝ている。
段々と姉の身体が重く感じてくる。
「このまま帰って何も言われない?」
「オレはいいとして、アネキはずーっと寝てるからね。そろそろ起きて歩いてもらわないと」
「祐実センパイ、そろそろ起きて下さい!」
姉の耳元に近づけ、大きめの声で起こした。
「あれ…何、何でアタシおんぶされてるの?」
状況が把握出来てないらしい。
「アネキ、歩けるのか?」
「えっ、あぁ…うん、大丈夫…」
姉を降ろした。
「大丈夫か?」
「うん、もう大丈夫!歩いていけるから問題ないよ」
酔いは覚めたみたいだ。
「もう大丈夫みたいだね。アタシ、ここでいいから。小野っち、明日からちゃんと学校に行ってね。祐実センパイまた会いましょう、それじゃまたね!」
「慶子ありがとー!また会おうね、おやすみー!」
「ありがと、またねぇ&おやすみ!」
家の近くで波多野に手を振って別れた。
姉と二人で夜道を歩く。
今までこんな場面があっただろうか?
どこかギクシャクする。
「ねぇ貴久…」
「ん、なに?」
「お姉ちゃん、貴久が高校行きたくないって気持ち解るよ…」
「ホントかよ?」
「うん。でも学校なんて何処も一緒だよ、楽しい学校なんて、中々無いんだから」
「そんなもんかね~」
「うん…アタシだって、出来れば学校なんて行きたくないわよ」
「…」
「皆、同じ気持ちだと思うな…だから学校辞めたいなんて思うの、貴久だけじゃないのよ」
「解ったよ…とりあえず卒業はするよ」
「うん、これは絶対約束して!
勉強解んないとこがあれば、お姉ちゃんがちゃんと教えるから」
「大丈夫だって!勉強で落ちこぼれる事は絶対無い」
「だといいんだけどねぇ…あ!貴久、アタシお酒臭くないかな?」
「大丈夫だよ、ちょっとだけしか飲んでないし。
さあ着いた!もう今日はさっさと寝よう」
「…で、さっき慶子に何してたの?」
「…っ!!」
ビクっとした!まさか、あの場面で起きていたのか?
聞きたいけど、恐くて聞けない!
「ちゃんと慶子の事大切にするんだよ、解った?」
「…」
無言のまま家へ着いた…
まさか、バレてたのか?恥ずかしいなぁ!
応援ありがとうございます!
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