陰キャからリア充へ

sky-high

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どうやったら卒業できるか

よし、キャバクラ行くぞ!

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野村には色々と面倒を見てもらった。

年は離れているが、アニキみたいな頼れるとこもあるし、会社から一歩外に出れば、スケベなオッサンと化す。

そんなスケベオヤジだが、入社間もない頃、オレを見て一言、

「お前まだ童貞だろ?」

と即座に見抜かれてしまった。

何でだ!

何で知ってんだ、このオッサン!エスパーか?エスパーなのか?

地球侵略を企むエスパーなのか、お前は?

オレは思わず「は、はい」と返事してしまった。

何でそんな事がわかるんだ?

一瞬心臓が止まったかと思った。

でも童貞だからって、オレの事をイジるワケではなく、

「お前がその気になれば、彼女の一人や二人簡単に出来るぞ!早くオトコになれ!」

とまで言う。

マジか?マジで彼女出来るのか、オレは?

冷やかしで言ってんじゃねぇぞ、このオヤジ!

「まずは女に慣れなきゃな。よし、今日仕事終わったらキャバクラ行くぞ!これも社会勉強だ、いいな!」

なんて事を言われ、やんわりと今まで断ってきた。

誘いを断るからって、急に態度を変えるような事はなかった。

むしろ、かなり心配された。

「お前大丈夫か?そろそろここら辺で女に慣れないと、マジでヤバいぞ!」

とまで言われる始末だ。

確かに客観的にオレという人間を見れば、この先女と仲良く出来るかと言えば、そりゃ無理に決まってるワケで…



そんな事を考えていたら、今日も仕事が終わった。

帰り際、野村に呼び止められ、

「行くか、今日は?一度ぐらい経験しておけ。これはお前にとっちゃ、リハビリみたいなもんだ」

と言われ…

まぁ、リハビリならと思い、

「じゃ、行ってみます」

と答えてしまった。


「よし!それじゃ、まずは一杯飲んでから行こう!お前もいきなりキャバクラじゃキツいだろう。最初は居酒屋で飲んでから行こう!」

「ゎ、わかりました…」

大丈夫かなオレ…

不安を残しながら会社を後にした。

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