46 / 108
自分を変えるきっかけ
充実してるかも
しおりを挟む
何でボクシングなの?って言われたら…
だろうな…オレも解らない。
ひとつ言えるのは、自分を変えたい。
今までの自分から生まれ変わりたいという願望は、以前から持ち続けていた。
別にボクシングじゃなくても良かったんだが、成り行きでストライカーに勧められるがままにボクシングにトライした。
それから3ヶ月。
体力は見違えるようにアップし、念願のバキバキの細マッチョにシックスパックの腹筋も手に入れた。
だが、相変わらずモテない…
何故だ!
こんなストイックな生活をして、何故モテないのだ?
…と、自問自答しても答えは出ないし、深く考えてもしょうがない。
そんな事すら、どうでもよくなってきた。
オレがジムに通うようになると、弾丸も触発されるようにジムに入門。
オレたちはストライカーの指示の下、メキメキと上達した。
ストライカーはプロになってみないか?と勧めたが、元々プロになるつもりはなく、25才という年齢を考慮して丁重に断った。
そもそも、そこまで闘争心も無いし、身体を鍛える為だけに始めたボクシングだから、そこまで突き詰める理由も無い。
だが、弾丸はボクシングファンだったという事もあり、プロになる決意をかため、ほぼ毎日ジムに通うようになった。
素直な性格の弾丸は、ストライカーの教えもあってか、オレを遥かに上回る程の上達ぶりを見せ、半年後にはスパーリングで他の練習生を圧倒する程のボクシングセンスを見せつけた。
「オレ、絶対にプロになる!そして必ずチャンピオンになってやる!」
弾丸の並々ならぬ意志が伝わる。
目指す階級はフェザー級、約55㎏から約57㎏の間だ。
ちなみに、弾丸の本名は佐野 圭佑(さの けいすけ)
ジム内で「弾丸」とは呼べないしw
それに前から思っていたのだが、もうサークルは消滅したし、これを機にお互い本名で呼び会おうと決め、厨二丸出しのハンネで呼ぶのを止めた。
オレはストライカーを「橋本さん」と呼び、弾丸を「ケースケ」と呼ぶようになった。
この2人と出会って1年以上経つが、本名で呼び合うようになってから、本当の付き合いが出来たような気がする。
ストライカーはもうすぐパパになる予定だ。
この前まで童貞だったクセに、パパになるとはwww
弾丸はプロテストに合格する事しか頭になく、女っ気無しのストイックな生活を続けている。
そしてオレは…オレは相変わらずのダメダメで、いまだ童貞だ。
だが、オレの心に多少なりの変化が生まれた。
確かに童貞だが、ボクシングを始めてからは、童貞に対して後ろめたい気持ちは幾分軽くなった。
実際には焦っているが、ジタバタしても仕方ない。
今では「童貞でーすww」とカミングアウトしてしまう程、どうでもいい事になってしまった。
それだけ成長したのかもしれない。
今のオレは、弾丸がプロテストに合格出来るよう、スパーリングの相手をしたり、トレーニングの相手をすることで精一杯だ。
朝起きて会社に行き、終わればジムに通い、トレーニングの傍ら、弾丸の練習相手を努めている。
そのせいか、顔が腫れたまま会社に行く事も多々ある。
「ケンカっ?誰にやられたの?」
特に沙織はかなり心配するが、ボクシングの事はひた隠しにしていた。
大した理由は無いが、ボクシングに関しては3人だけの秘密にしたいという気持ちがどこかにあったのは確かだ。
ハードな毎日だけど、どこか充実した日を送ってるような、そんな気持ちが芽生えてきた感じだ。
そしてとうとう、弾丸のプロテストまで後一週間となった。
オレみたな素人じゃ、スパーリングの相手にはならない程、弾丸は強くなった。
この前は左フックをモロに食らって大の字に倒れた。
能力の差もあるが、オレにとってボクシングは運動不足解消の為で、弾丸のように志は高くないし、覚悟も無い。
だろうな…オレも解らない。
ひとつ言えるのは、自分を変えたい。
今までの自分から生まれ変わりたいという願望は、以前から持ち続けていた。
別にボクシングじゃなくても良かったんだが、成り行きでストライカーに勧められるがままにボクシングにトライした。
それから3ヶ月。
体力は見違えるようにアップし、念願のバキバキの細マッチョにシックスパックの腹筋も手に入れた。
だが、相変わらずモテない…
何故だ!
こんなストイックな生活をして、何故モテないのだ?
…と、自問自答しても答えは出ないし、深く考えてもしょうがない。
そんな事すら、どうでもよくなってきた。
オレがジムに通うようになると、弾丸も触発されるようにジムに入門。
オレたちはストライカーの指示の下、メキメキと上達した。
ストライカーはプロになってみないか?と勧めたが、元々プロになるつもりはなく、25才という年齢を考慮して丁重に断った。
そもそも、そこまで闘争心も無いし、身体を鍛える為だけに始めたボクシングだから、そこまで突き詰める理由も無い。
だが、弾丸はボクシングファンだったという事もあり、プロになる決意をかため、ほぼ毎日ジムに通うようになった。
素直な性格の弾丸は、ストライカーの教えもあってか、オレを遥かに上回る程の上達ぶりを見せ、半年後にはスパーリングで他の練習生を圧倒する程のボクシングセンスを見せつけた。
「オレ、絶対にプロになる!そして必ずチャンピオンになってやる!」
弾丸の並々ならぬ意志が伝わる。
目指す階級はフェザー級、約55㎏から約57㎏の間だ。
ちなみに、弾丸の本名は佐野 圭佑(さの けいすけ)
ジム内で「弾丸」とは呼べないしw
それに前から思っていたのだが、もうサークルは消滅したし、これを機にお互い本名で呼び会おうと決め、厨二丸出しのハンネで呼ぶのを止めた。
オレはストライカーを「橋本さん」と呼び、弾丸を「ケースケ」と呼ぶようになった。
この2人と出会って1年以上経つが、本名で呼び合うようになってから、本当の付き合いが出来たような気がする。
ストライカーはもうすぐパパになる予定だ。
この前まで童貞だったクセに、パパになるとはwww
弾丸はプロテストに合格する事しか頭になく、女っ気無しのストイックな生活を続けている。
そしてオレは…オレは相変わらずのダメダメで、いまだ童貞だ。
だが、オレの心に多少なりの変化が生まれた。
確かに童貞だが、ボクシングを始めてからは、童貞に対して後ろめたい気持ちは幾分軽くなった。
実際には焦っているが、ジタバタしても仕方ない。
今では「童貞でーすww」とカミングアウトしてしまう程、どうでもいい事になってしまった。
それだけ成長したのかもしれない。
今のオレは、弾丸がプロテストに合格出来るよう、スパーリングの相手をしたり、トレーニングの相手をすることで精一杯だ。
朝起きて会社に行き、終わればジムに通い、トレーニングの傍ら、弾丸の練習相手を努めている。
そのせいか、顔が腫れたまま会社に行く事も多々ある。
「ケンカっ?誰にやられたの?」
特に沙織はかなり心配するが、ボクシングの事はひた隠しにしていた。
大した理由は無いが、ボクシングに関しては3人だけの秘密にしたいという気持ちがどこかにあったのは確かだ。
ハードな毎日だけど、どこか充実した日を送ってるような、そんな気持ちが芽生えてきた感じだ。
そしてとうとう、弾丸のプロテストまで後一週間となった。
オレみたな素人じゃ、スパーリングの相手にはならない程、弾丸は強くなった。
この前は左フックをモロに食らって大の字に倒れた。
能力の差もあるが、オレにとってボクシングは運動不足解消の為で、弾丸のように志は高くないし、覚悟も無い。
0
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
せんせいとおばさん
悠生ゆう
恋愛
創作百合
樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。
※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる