仲村慶彦の憂鬱な日々 社会人編

sky-high

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自分を変えるきっかけ

モテて羨ましいなぁ

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「あ、お兄ちゃん久しぶり~っ!何か、雰囲気変わったねぇ!」


オレは野村の事を調査する為、唯が勤務するキャバクラへと1人で行った。


行ったのはいいが、イザ入ろうとなると緊張する。

何せ、他のキャバ嬢が隣に座ってきたらどうしよう?何話せばいいんだ?

そんな事をあれこれ考えていた。

コミュ障はいまだに克服できていない…

店のボーイに唯(源氏名はユキ)を指名する。



…っていうか、キャバ嬢の衣装って…スゲーな。

露出がハンパない!

何だ、あの谷間は。

π乙を放り出してるようなモンだぞ。



指名されれば給料に反映されるんだろうが、一体いくら貰えるんだろうか…

しばらくして唯が現れた。

Fカップ全開の衣装だ!

ヤバい、ガン見しちゃいけない。

伏し目がちに言葉を交わす。

唯は隣に座り、水割りを作った。

「どうしたの、今日は?お兄ちゃんこういうとこ来るの珍しいよね?」


用が無きゃ、来ないよ。

「まぁ、うん。ほら、前にオレと一緒に来た人いるじゃん?会社の上司なんだけど」


「あぁ、野村さん?どうかしたの?」


「最近店に来てる?」


「うん、ちょくちょく顔出してるよ。でも最近指名するのはアタシじゃなくてルイって娘だけどね」

唯は水割りを渡した。

「ルイ?どの娘?」


「ほら、あそこの席で赤いドレス着てる娘」

唯は前方を指差す方向には、前のテーブルで客と楽しそうに話している娘が座ってた。


「あー、何かハーフっぽい感じの娘か?」

「確かクォーターとか言ってたよ」


「へー、何処のクォーター?」


「ん~、忘れたぁw」


相変わらずだな、唯は。

「ったく、いい加減だな」

「だって、お店の娘にマジ興味ないしぃ~」

不機嫌な表情をする。


「仲悪いのか?」


「そんなんじゃないけど、別にそこまで親しくないしぃ」

まぁ、そんなもんか。

「なるほどね…って言うか、そんな事を聞きに来たんじゃないんだ。あのオヤジってどんな話してんの?」

本題を切り出した。

「アタシはあまり野村さんのテーブルに着いた事ないけどぉ…でも、何かモテる自慢はしてるよww」


確かにモテるだろうな、あのオヤジは。


「でもさぁ、自分モテるアピールって何かイタクない?マジウケんだけどw」


店でそんなモン自慢してどうすんだよ。



「じゃさ、ここの娘達と親しい関係になった話とか聞いた事ない?」


唯はどこまで知ってるのだろうか。


「あぁ、前にいた娘とは仲良くなって、彼女になったとかっていうのは聞いた事はあるけど」

ホントに女好きだな、あのエロオヤジは!


「で、その娘は今日来てるの?」


「ううん、つい最近辞めたよ。彼氏が出来たからって」

彼氏?野村の事か?


「その彼氏ってのは、あのオッサンか?」

「あの娘、みんなの前で野村さんの彼女アピールしてたしね」


という事は、今も付き合ってるんだろうか…


ここから先は正直に言わないと深く話を聞く事は出来ないと思い、野村と亜美の事を話した。


「ウソっ、亜美パイセンが野村さんと?マジで?」

唯は驚く。

「マジなんだな、これが」


「…」

一瞬、唯の表情が曇った。


「ん?どうした?」

何かありそうだ。


「実はあのルイって娘と、辞めた娘が野村さんの事で揉めちゃって」

「ぬゎにぃ~?」


「辞めた娘はマリンて名前で、野村さんが指名の事でルイと揉めちゃって」


「ほーほー」


「で、マリンて娘が野村さんに【アタシとルイどっちが良いの?】とか迫っちゃって」

女の嫉妬ってヤツか。

「修羅場みたいな感じ?」


「マリンは野村さんの事好きになっちゃったらしく、他の娘を指名するとかなりキレて店側でも困って、問題起こすようなら辞めてもらうしかないって言ったら、じゃあ辞める!ってそれっきり」


女の嫉妬って恐いな!

「ソイツが亜美の彼氏ってどう考えても無理だろう」


「亜美パイセンはシッカリしてるし、野村さんの事は相手にしてないんじゃないかなぁ」


だといいんだが。

しかし、野村ってモテるんだな。

羨ましいなぁ、あのエロオヤジ!

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