仲村慶彦の憂鬱な日々 社会人編

sky-high

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自分を変えるきっかけ

お誘い

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【モシモシ、アニキ?
あのさぁ…野村さんから連絡がきてさ】


…野村だと?また性懲りもなく、亜美にちょっかい出してるのか!


「着拒しろよ!それで、何の用で連絡したんだ?」


【う~ん、何だか珍しく弱気でさぁ。ちょっと落ち込んでるみたい】


落ち込んでる?嘘くせえな。



「それで、お前は何て言ったんだ?」


【また一緒に飯でも食おうとか言われて…】


「あのな亜美…アイツとは関わるな。前にも言ったけど、野村は女にだらしな過ぎる。
アイツが飯だけって、そんな事あるわけないだろ」


【いや~、実は約束しちゃったんだよね…】



「何だとっ!!」


バカヤロー、OKすんなよ!

【うん、ゴメン…ご飯だけ食べたらすぐに帰るから】


「いつだ?いつ約束したんだ?」


【いつって、週末だけど】


週末って…オフ会の日じゃないか!

よりによって、そんな日に会うなよ!


「何処で待ち合わせするんだ?」


【え…まさか、ついてくるの?】



「探偵じゃねえんだ、オレは!
週末は用事があるんだよ。
で、何処で待ち合わせしたんだ?」

【この前アニキと居酒屋行ったじゃん?そこの駅前で会う予定】


どうしよう、オフ会キャンセルしようか?

いや、ここは亜美を信じよう!


「わかった…その代わり、ちょっとでも変な事してきたら、ソッコーで逃げろよ!わかったな?」


【大丈夫だと思うけど】


何を脳天気な事を!

「いいから言うとおりにするんだ、わかったな?」

【わかったわかった!じゃ、またね】

そう言って電話を切った。


野村は最近会社に来てないクセに、同情ひいて亜美を誘おうってのか?

ふざけたヤローだ!


大丈夫かな?


…アイツも大人だし、ここは亜美を信じるしかない!


でも待てよ…これって、沙織にも言った方がいいのだろうか?


沙織に監視してもらおうか…

それはいくらなんでもやり過ぎか…


沙織は無関係だし、巻き込んじゃいけない。



でもなぁ…一応明日にでも話してみるか。

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