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第3話 真反対のヤツもやっぱり問題的
しおりを挟む私は学園のマドンナ。私がyesといえば、全てがyesになる。道を歩けば、みんなが真ん中をあける。当たり前だ。
だけど、それを邪魔する人がいる。
俺は嫌われ者だ。俺がyesといえば、絶対的にnoになる。俺が道を歩けば、モーゼの十戒発生。
だが、それを邪魔する人間がいる。
「あなたよ!小泉千尋くん!」
お前だよ。
星野裕香(ほしのゆうか)。学園のマドンナ。2-Aこと2年の特進クラス所属。成績優秀、運動神経抜群、友達100人余裕。俺と真反対の人間だ。
「小泉くん。あなた、学園の人気者の座を狙ってるわね!」
黙れ、クズ女、ゴミ女、自意識過剰女。今、呼吸するかのように暴言が出たぞ。俺がな。
「あなたは私を超える気なのね!」
違う。絶対違う。っていうか、どいてくれない?俺、今逃げてるところなんだけど・・・
「見なさい!私にはたくさんの頼れる友達がいるのよ!」ふーん。本当にふーんしか出てこない。
悪いが、俺は友を作らない主義なんでね。
ドタドタドタ
あーあ、来ちまったよ。
「ちひろー、どこいってたの?探したよー。」
「千尋、一人でいると貴方を狙う者が襲ってくる・・・」
うん、そうだな。今、目の前にそんなヤツがいるけど。かと言ってお前らと一緒もごめんだがな。
「小泉くん。あなたが私を超えるつもりなら、あなたに友達は何人いるのか教えなさい!」
・・・・・・・・・・2。
しゃくだが、この二人だけと言っておこう。
あれ、じゃあアイツどうしようかな・・・まあ、いいや。
「小泉くん。あなた嘘は下手みたいね。」
なんでバレた!?そうだよ!0だよ!ゼ・ロ!
「あなた、3桁は余裕なんでしょう?」
それはお前だけだ。そんなにいたら名前覚えられない。
「まあ、いいわ。あなたは私にとって害悪。この場で処分するわ。」
なんか物騒だな。あ、暴力だったら、お前訴えるからな。
「私の力があれば、暴力事件も消すことができるわ。」
怖っ!え!?何!?これが友情パワーの恐ろしさ!?うわ、なんかゴリラみたいなヤツ出てきたー。
「五里くん!やっちゃって。」
なんか、語尾にハートついちゃう感じでいってるけど。「や」の字「殺」じゃないよな!?
「さあ、何か言い残すことはないか?ウホー。」五里、ゴリラやないかい!
そうか・・・遺言か。
「千尋の財布には一万三千五百六十四円が入ってるよ!」黙れ七海。ていうかどこで知った!?調べたのか!?
「千尋に遺言なんてない。千尋は死なないから。」さすがに死ぬ。これはヤバい。
かくなるうえは・・・
こうするしか!
ゴゴゴゴゴゴ
嫌われもののオーラだ。星野に効くかはわからんが、ゴリラには効くだろ。
「ウホー!なんか百獣の王よりもヤバいオーラが出てるウホ!」見ろ。一般人には効くだろ。
「さすがは私が認めた人ね。今回は見逃してあげる。次はその命ないものと思いなさい!」
えー。そう捉えるの?っていうか、怖っ!二度と会いたくない!
結論、学園のマドンナは大抵裏の性格が恐ろしいものだが、ウチの場合はますますヤバかった。
そして、今日もあの二人にプリンをおごるはめになった。
バタバタバタバタ
なんか、騒がしいな。うーん、でも七海センサーも西園寺センサーも反応がないぞ。
考えられるのは・・・・・アイツか。
第4話に続く
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