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第1話 絶望に導く1通のメール
しおりを挟む展再学園高校(てんさいがくえんこうこう)・・・国内でも名が高い優秀な生徒が集う平和な学園。この学園を卒業すれば、人生薔薇色だともいわれている。
そんな学園ではある小さな事件が起こっていた。
3年8組教室
そこには何人かの生徒がいた。
「ねえ、今日もきたの?」「ああ、相変わらず懲りねえよな。」「いつまで続くんだよ。」
生徒たちは話をしている。その中で一人だけ離れているメンバーがいた。彼女はただボーッと空を眺めていた。
「ちょっと!七瀬ちゃん!」そう呼ばれて、彼女、七瀬美秋(ななせみあき)は意識が自分の中に戻ってきた。
「な、何?」「七瀬ちゃんのところにも来てるんだよね?メール。」
そう、3年8組の生徒32人のもとに謎のメールが届いているのだ。その内容というのがとてつもなく意味不明なもので
「キミタチハゼツボウスル」「キミタチハゼツボウニオチルベキ」といういかにもイタズラっぽいものだった。
その夜、七瀬は気になって、もう一度メールを確かめた。すると、「キミタチヲタノシイげーむノセカイヘイザナウ」と送られていた。しかし、七瀬は無視した。「今日も疲れたなあ・・・もう寝よう。」こうして、七瀬は眠りについた。
・・・誰かが起こそうとしている・・・お母さん?・・・いや、違う!・・・誰!?誰なの!?
「七瀬!七瀬!起きろ!」
目が覚めた。すると、いつも学校で出会うクラスメイトが視界に写った。
「え?なんで・・・皆が?・・・なんで・・・私は体育館にいるの?」
この状況がまったく理解できない。頭が混乱している。思わず聞いた。
「一体どうなっているの?」
すると、
「私たちも何も知らないの。」と七瀬の親友、萌宮ほむら(もえみやほむら)が答えた。その言葉に続いて、「私たちも起きたらこうだったの。」と演劇部の通称アイドル、星川シャイン(ほしかわしゃいん)が言った。「どうなってんのよー!」とギャル系女子の東雲カエデ(しののめかえで)が言った。
そのとき、「お前ら落ち着け!」と制する声が聞こえた。その主は普段は不良的な行動が目立つ杉本裕平(すぎもとゆうへい)だった。全員が注目する。
「とりあえず、周りがどうなってるか確かめた報告をしろ。」と杉本が言った。どうやら、七瀬が寝ている間に校内の捜査が行われていたらしい。
「玄関を確かめたが、隠魔の鎖か何かで封鎖されていた。」「隠魔の鎖って何よ?とりあえず、原因不明よ。」玄関を捜査したのは中二病、岳天奉秀平(がくてんほうしゅうへい)と、小動物好きなペットショップの娘、神嶋恵美(かみしまめぐみ)だ。
「購買は食べ物がたくさんあったガゥゥ!」「1ヶ月くらいは普通に持ちそうだったよ。」と報告したのは、恐竜好きであだ名がヨッシーの吉村良人(よしむらよしひと)と滝廉太郎を尊敬してやまない、滝廉太(たきれんた)だ。
「同じく食堂も、意味わかんないわ。」「とにかく、飯には困んないこった。」「食べ過ぎても大丈夫だね!」こちらはクラスのクールビューティー西木野彩花(にしきのあやか)、大工の息子、野元慎也(のもとしんや)、ネットゲーマー、結城みお(ゆうきみお)の3人だ。
「図書館もいつも通り。特に何もなかったわ。」「・・・・・いつも通りでした。」と言ったのは文学少女、武藤羅々(むとうらら)と物知りで物静かな男子、国分忍(こくぶんしのぶ)だ。
「科学室は特になしだぜ。」「チェッ、何かありゃおもしれーのに。」「な、何も出来なくてすみませーん!許してくださーい!」こちらは、寿司屋の息子で競泳部の男子、大野賢(おおのけん)、サッカー部エース、比村護(ひむらまもる)、駄菓子屋の娘で臆病な津郷礼奈(つごうれいな)。
「わたくしたちは美術室を調べて参りました。残念ながら気になるものはありませんでしたわ。」「でも、華乃さんは頑張ったっすよ!」「変態はんたーい」「変態はんたーい」こちらは、佐多丸財閥令嬢、佐多丸華乃(さたまるはなの)、佐多丸に片思いの外国人、アトヴィン・シュガルツ、双子の姉妹、伊東陽奈子(いとうひなこ)と伊東李奈子(いとうりなこ)。
「家庭科室、異常なしだ。」「設備は使えるみたいだよ。」「つっても、使い道がねえよな。」こちらは、運に恵まれない男子生徒、小澤邦貴(おざわくにたか)、アートの天才、中野舞(なかのまい)、周りに振り回される質屋の息子、寺井修作(てらいしゅうさく)だ。
「私たちは教室を見たけど、いつも通りだったなー。」「いつも通り・・・としかいえないものだけどね。」「まあ、いいほうに考えようよ。」こちらはクラス女子学級委員長の相田真奈(あいだまな)、ルールにうるさい風紀委員、暁姫花(あかつきひめか)、優しさなら紳士レベル、宮嶋晃(みやじまあきら)だ。
「最後は俺たちだな!俺たちはここ、体育館を調べたぜ!ガッツ!」「そして、結果は・・・いつも通りだったぜ!」「あはは、カッコつけなくていいのに。」「・・・・・くだらねえ。」燃えたぎるガッツの持ち主、根条銀次(こんじょうぎんじ)、野生的本能をもつ、鳥八獣(とりやじゅう)、男子学級委員長、総條大輔(そうじょうだいすけ)、冷徹男子、山崎舜一(やまざきしゅんいち)が報告をして、全員の報告が終わった。
さて、ここまでの報告でやはり、一番の疑問はこれになる。
「他の生徒や先生たちはどこにいるの?」
そう、捜査していた全員が生徒や教師どころか人を一人として見ていないのだ。
しかし、もっと怪しいことがあった。
「あれは誰なんだ?」
全員の視線が一人に集まる。その先には、一人の少女がいた。その少女は一人で体育館の端に立っていた。
「おい、テメエ!」杉本が乱暴に声をかける。少女は反応した。「・・・・・何?」「見ねえ顔だなぁ、テメエが俺らを閉じ込めたのか?」「馬鹿なこと言わないで、あなたたちのほうこそ私を閉じ込めたんでしょ?」「テメエ!何いってやがる!俺らがそんなことするわけ・・・」
と、そのときだった
ヴーーーーーッ
全員のスマホがメールを受信した。その内容はまさしく疑いたくなるものだった。
「キミタチノナカニクロガイマス。クロガゼンメツシタバアイ、キミタチハカイホウサレマス。」
黒?殺す?
「なんだよ・・・これ?」杉本もさすがに内容にびびっている。そして、
「おい!ふざけんな!俺らを解放しろよーーっ!!!」と少女につかみかかった。
「そんなことしても、解放されないわよ。私も3年8組の生徒だし、いわゆる不登校ってやつよ。」彼女は羽ノ下さやか(はのしたさやか)、高校生漫画家で3年8組の不登校児である。
そして、彼女は言った。「あなたたちは誰も信用できない。私は・・・私の力だけで生き延びてみせるわ!」
こうして、3年8組32人の相手を落とし、自らも堕ちる、最悪なゲームが幕を開けた。
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