天才学級

福竜キノコ

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第4話 8組の実力

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      美月の〔宣言〕後、生徒たちはひたすら実力を磨いた。
そして、ついにときを迎えた。

4月11日(月)       10:20
集会場の中心には新入生がしっかりと座っていた。

「これより、実力発表会を始めます。」

「まず、最初は音楽部門、ピアノの演奏です。楽譜のとおりにミスなく演奏できた人が最優秀者です。」

「ピアノ・・・ならタッキーいきなよ。」
「行けー!滝ー!ガッツー!」
「タッキーがんばー!」

7クラスの代表は全員がミスをした。
「次はクソボケマヌケ学級8組代表。滝・・・レ・・・アンタダレ?」
どっ     と他の学級の生徒たちから笑い声。しかし、滝はそれを気にせず、椅子に座ると、楽譜に目を通し、弾き始めた。
ミスが一度もない滝の演奏はとても美しく、聞いている全員がうっとりしていた。滝は演奏を終えると、しっかりと礼をした。

ざわめきが聞こえた。
「おい、嘘だろ。」「8組のくせに。」
「ありえないわよ。」「賄賂かなんかしてるぞ。」

「ま、まあマグレだよな!しょうがないから1ポイントやるよ!」

「ナイス滝!」「最高ー!」
「ははは、ありがとう。」
「みんな!この調子でいくわよ!」
「おーーーー!!!!」


体育館にて、

「次はリレー対決!各クラス四人でバトンをつないで、一番速いクラスに1ポイント!」

8組代表は50m5秒40の俊足を誇る陸上部出身、岳天奉秀平(がくてんほうしゅうへい)、野性的能力を持つ、鳥八獣(とりやじゅう)、水泳で鍛えた身体能力を持つ、大野賢(おおのけん)、サッカーで鍛えたスピードを持つ、比村護(ひむらまもる)以上4名が選ばれた。
順番は比村→大野→鳥八→岳天奉でいく。

位置についてー    よーい     パァン
ピストルの音と同時に一番手八人が走り出した。
「なんと!8クラスに差がありません!オイ、8組転べ、転べ、コロベェ!」
と、そのときだった
「転んだあ!?なんと!エリート7クラスの代表が全員同時に転んだあ!」
一番手比村「ラッキィ!」
対して7クラス
「おい!邪魔だ!どけ!!」
「お前が邪魔なんだよ!」
「バカ!!こっち来んな!うわあ!」
「7クラスの代表、絡まって動けない!なんと8組はすでに三人目に渡っている!」
三番手鳥八
「もう余裕で一位だな!せっかくだしアピールもこめて四足走りでもするか。」
「クソ8組の三人目、サルの走りになっている!いや、余裕でアンカーへ、うわ、8組のアンカークソ速ェ!」
アンカー岳天奉
「俺様をなめるなァ!」
「まさかのゴールイン・・・しかも、他のクラスまだ三人目・・・。」

リレーはもはや圧勝だった。
「これで2ポイント!」
「神もこっちに味方してるぜ!」
「さらに勝とうぜ!」
「っしゃあああ!」

その後も8組の進撃は止まらない。

3、男女別テニス対決

男子は総條。女子はテニス界の姫と呼ばれた暁姫花(あかつきひめか)が優勝。
「よっしゃあ!」「やったぁ!」

4、フリースロー対決

バスケットボール部出身の冷徹な男子生徒山崎舜一(やまざきしゅんいち)が優勝
「・・・・・フン。」

5、男女的卓球対決

卓球部出身、女子は東雲、男子は超高校級の卓球選手、宮嶋晃(みやじまあきら)が優勝。
「楽勝だったわ。」
「なかなかの勝負でしたよ。」

「・・・ウソ・・・だろ!?」
他のクラスはぼうぜんとしている。こんな結果などあってはならないのだから。

「やったぁ!」「俺たちが一番だ!」
8組の生徒だけが喜びに浸っていた。

そのとき、
パチ  パチ  パチ  パチ
「すばらしい。」どこかから声がきこえた。

男子生徒が美月に近づいてきた。

「はじめまして、宵宮美月先生。この学園の生徒会長、神童優秀(しんどうゆうしゅう)です。」
「生徒会長・・・この学園で最も優秀な生徒・・・」
「始業式のスピーチの革命・・・、もう始まっていたようですね。面白い!何かする感じはしていたが、まさか、もうここで力を認めさせようと!」

美月は少し身構えた。というのも、ただ頭がいいだけのはずなのに嫌なオーラを感じたからだった。

「気に入りましたよ先生!まあ、せっかくだし僕と賭けをしませんか?」
「賭け?」
「そうです!一週間後、学力テストがあります。そこで、ぼくのいる1組と、あなたが率いる8組でテストで勝負するのです。どうですか?そちらが勝ったら1組は8組に何でも仕えてやりますよ!」
「・・・わかった。やるわ!」
「やはり、面白い!では一週間後楽しみにしてますよ。」

優秀は言い残して立ち去った。
すると、8組は先ほどの喜びから一転、青ざめていた。
「何約束してるんですか!」
「無理ですよ!」
「私たちが1組なんかに!」
「勝てねーよ!」
「自滅だな。」
「ああ、終わった。」
「エリートの中のエリートなんかに」
「勝負だなんて、ガゥゥ」
「やる前から負け決定だぜ!ガッツ!」
8組の生徒たちは弱音をはき始める。

「静粛に!」
8組は静まる。
「みんな、やると決めたらやるわ、どんな相手にも立ち向かう。それが私にとっての一番大切なことよ!だから、何としてでも1組に勝つわ!」

生徒たちの目の色が変わる。何としてでも勝ちたいという目の色だった。

「そうだ。」「そうだね。」
「1組を見返すチャンスだよ!ガゥゥ!」
「何としてでも勝たないと!」
「もう俺様たちをクズとは言わせん!」
「勝ったら私たち!」
「真のエリートだよ!」
「よーし!絶対に勝つぞー!」
「おーーーー!!!!」


こうして後々続く対戦カード

1組VS8組、堂々第1ラウンド。
開始のゴングが鳴ろうとしていた。

第5話に続く
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