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4 アレクとルディアス Ⅲ
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「はっ……、はあ……っ。……ん……」
ほと、と飛び散った精がアレクの白い腿を伝い床へと垂れた。放った当の本人は、絶頂の後の疲労からか目をゆったりと閉じて呼吸を整える事に専念している。油断しきったその目元にルディアスが唇を落とすと、閉じていた目が驚いたように見開かれた。
「っ! ……ぁ、……すまない、少し……ぼーっとしていた……」
「……いや。俺達でも、激しく達した後はそうなる」
「ん……そ、なのか……? ……ぇ、何だか、お前……」
アレクは視線を下へと落とした。ふ、ふ、とさっきよりも短い息を吐き出すルディアスの性器が、気のせいか確実に大きくなっている。凶悪な、とまではいかずとも、自分よりも質量がありビクビクと血管を脈打たせるそれに、アレクはごくりと唾を飲んだ。
「……その、……大きくなってるよな?」
「これか。……ああ。俺は今、酷く興奮している」
口調は冷静だが、ちらちらと濃い色の混ざり始めた目と、腹につきそうなほど反り返ったソコを見れば納得せざるを得ない。
この場で性的興奮を覚えるとしたら、対象は自分しかいない。そうなると、喜べばいいのか恥じればいいのか、はたまた怖がればいいのかさっぱりだ。
「……天属も、そこがそうなってたら……辛いのか」
「放置していると、少しは。使うために出す部分だ。使わずこの状態のままで出しておくという事がないからな」
「…………。……その……手伝うか。俺が」
まだ少しふやけた頭はアレクの思考を少しだけ大胆にさせた。もしかしたら拒否されるかも、という予想はあっさりと裏切られ、ルディアスは迷う素振りも見せず頷いた。
「お前に、触れて欲しい」
「わ……分かった。痛かったら言ってくれ」
当然ながら、魔族とは言え同性の他人の性器を触った経験などない。皆無だ。自分と同じようにすればいいか、と力加減を探りながらも、ずっしりと太く勃ち上がっているそれを丹念に扱いていく。
「……ああ、……いいな」
満足そうだ。目元はとろりと溶け、アレクの手で快楽を得ているのか、時折腰が小さく震えている。仕組みも人間のそれとほぼ同じなのか、徐々に滲んできた先走りを全体に塗り広げるようさすっていくと、吐息に時々甘い唸りが混じり始めた。
「……天属も、1人でする事があるのか?」
「あまりない。全くない、という訳では無いが……。使うために出す、と言っただろう。これを出す時は、大抵が他人と交合う時だ。だから1人でする必要がない事が多い、と言う方が正しいか」
似ているようで少し違うのか、とアレクは頷く。質問を終え、手を動かす事に集中していると、じわじわと熱が増してきた。ルディアスにはまだ余裕が見えるが、それでも眉間には切なげに皺が寄せられている。自分がされたように透明な雫の生まれるそこを、くり、と弄ってやると、びくりと大きく腰が震えた。
「ッア、……ふ」
低い声が響き、アレクは腰がむず痒くなるのを感じた。少し前に吐き出したばかりの自身に熱が戻ってくる。にちゅ、と粘ついた音が耳を犯しているようだ。アレクの様子に気がついたルディアスが、荒い呼吸のまま僅かに口の端を持ち上げる。
「……良い顔になってきているな」
「良い顔って……どんな顔だ。別に変わらないだろう」
「いや。快楽を欲している顔だ。……それを見ていると、そうだな。……言葉にするのなら……酷く、『そそる』」
ルディアスの手が伸び、ゆるりと再び頭を持ち上げ始めていたアレクの柔い性器を包んで揉んだ。さっきまでのあの快感を思い出し、嫌でも腰が揺れる。
「……ぁ、……あっ」
「手を止めてくれるな。……お前の声を聞き、顔を見ながら達したい」
「ん、……そん、な……事、言われてもっ……ぅう!」
互いが互いの股座に手を伸ばし、高みへと上り詰め合う。2重になった粘度のある水音と、荒い呼吸音。アレクはそこまで性に積極的な方ではなかったはずだというのに、気がつけば腰は淫らに揺れ、もっと気持ちよくなりたい、させてやりたいという思いが頭の中でふつふつと沸き立ち始めている。
「ぁ……ゃ、んぁ、あっ、……ふぅうー……っ!」
甘いアレクの声に、ルディアスは喉の奥で唸った。この声に弱い、という事をすでに自覚しているため、じりりと音を立てて理性が焼き切れそうになるのを必死で抑える。
「ふ、……はー……っ」
肩で息をして、射精に備える。自分より小さな手は拙く、やや物足りなさがあるのは致し方ないが、いっぱいいっぱいになりながらも懸命に応えるアレクの顔を見ていると腰の奥からじわじわとせり上がるものがあった。
「ルディ……アス……。俺、……またっ、……ん、出そ……ぅ!」
「……っああ。……俺、もだ……。アレク。共に……」
そう言うと、ルディアスは片手でアレクの体を引き寄せた。1回り小さな性器を扱いていた手を一旦離し、はち切れんばかりの自分のそれと一纏めにして大きな手で包み込む。お互いの体、そして性器が密着する感覚に、アレクが高い声をあげた。
「ひぁ、っああぁあ! な、に……?」
「言っただろう、共に……と……っ」
「ぁ、ああっ、ぁああああー……!」
そのまま自分達のようにぴたりと寄り添うそれを纏めて扱くと、アレクは背中を逸らして体を震わせた。さらけ出された喉が目に入り、ルディアスは思わず首を伸ばしてそこにかぶりつく。じゅう、と音を立てて吸ってやると、引き寄せた体がビクリと震えた。
「ぁあ、あっ、ああ……! ルディアス、……も、俺、げんか、……っくぅううん……!」
「アレ、ク……っ、アレク……」
「はっ、はあっ、……ぅ、うう、ぁあああ……っ!!」
請われて、アレクは震える手を何とか伸ばし、自分の性器と一緒に扱かれている熱い昂りに添わせる。感情の赴くままにいっぱいに広げた手で纏めて擦ってやると、ああ、と満足そうなため息が聞こえた。
「……っああ……、気持ちが、いいな……っ」
「ふ、ふぅうっ、……ん、気持ち、ぃ……っ!!」
理性を流されそうになりながらも、何とか頷く。愛おしそうに目を細められた気が、して。
「ぁああっ!? ぁ、そん、そんなにした、らっ……!! ぁ、ゃ、やぁああっぁああ……!!」
突如激しさを増したルディアスの手付きに我慢が利くはずも無く、背を弓なりに反らせてアレクは再び絶頂を迎えた。ほぼ同時にルディアスも限界に達し、濃く重い精をたっぷりと吐き出す。
絶頂の余韻が終わり、ぐったりと自分に体を預けるアレクの耳元で、ルディアスが呟く。
「……口付けても、良いか」
「ん……? ……ああ」
頬をルディアスの肩から離し、僅かに口を開く。柔らか唇を塞がれ、ゆったりとした口付けにアレクは心地良さを覚えた。まだ熱の残る舌が吸われ、唇を舐められ離れていく。ぷつ、と透明な糸が音もなく途切れた。
「魔力は美味い。……だが、……上手く言えないが、それよりも……そう、心地が良い。そう思う」
「……うん。……俺も、そうだ」
互いの体液に濡れたまま、もう1度口付けを交わす。激しさのない、子供のような優しいそれ。初めて会った相手だというのに、それは不思議なくらい心地よく馴染み、これっぽっちも嫌ではなかった。
***
朝の光が眩しく、アレクは目を覚ました。
ずっと昔の夢を見ていた気がする。
「……起きたか」
隣を見れば、ルディアスがついさっき目覚めたばかりのような表情でこちらを見つめていた。その無防備な顔が愛おしく、寝ぼけた思考で鼻先にそっと口付ける。
「どうした?」
ふ、とルディアスは頬を緩めた。知らない人間が見ればそうは思わないだろうが、これでもずいぶんと表情が豊かになった方だ。それを嬉しく思うのを自覚して、アレクは同じような微笑みを返す。
「……少し昔の夢を見てた。お前と契約した日の夢を」
「……懐かしいな」
「まだ数年だぞ。……だけど、そうだな。懐かしい」
くすくすと柔らかく笑い、アレクはゆっくりと体を起こす。
「体はどうだ。腰を痛めてはいないか?」
「……そう言えばソファでしたんだったか。……少し痛いけど、問題ないな。……ああ、でも、あのソファもそろそろ替え時か……」
あのソファの上で致したのは何もこれが初めてではない。当然ながら上で性行為を行う目的で造られた物ではないため、最近軋みが気になるようになってきていた。
「なら、次の休みに新しい物を見に行こう。A級の予約もある。少しは余裕が出来るだろう」
ルディアスの提案に、アレクは顔を綻ばせた。
「ああ、そうだな。それが良い」
「今の物よりももう少し広く、丈夫な方が良いな。そういう物を探そう」
「……ルディアス。ソファは性交をするためにあるんじゃないんだぞ」
そう咎めつつも、アレクがどんな物を選ぶのかなんて事くらい、ルディアスはもう分かりきっている。
そのためにも頑張るか、とアレクは立ち上がって大きく伸びをした。
ほと、と飛び散った精がアレクの白い腿を伝い床へと垂れた。放った当の本人は、絶頂の後の疲労からか目をゆったりと閉じて呼吸を整える事に専念している。油断しきったその目元にルディアスが唇を落とすと、閉じていた目が驚いたように見開かれた。
「っ! ……ぁ、……すまない、少し……ぼーっとしていた……」
「……いや。俺達でも、激しく達した後はそうなる」
「ん……そ、なのか……? ……ぇ、何だか、お前……」
アレクは視線を下へと落とした。ふ、ふ、とさっきよりも短い息を吐き出すルディアスの性器が、気のせいか確実に大きくなっている。凶悪な、とまではいかずとも、自分よりも質量がありビクビクと血管を脈打たせるそれに、アレクはごくりと唾を飲んだ。
「……その、……大きくなってるよな?」
「これか。……ああ。俺は今、酷く興奮している」
口調は冷静だが、ちらちらと濃い色の混ざり始めた目と、腹につきそうなほど反り返ったソコを見れば納得せざるを得ない。
この場で性的興奮を覚えるとしたら、対象は自分しかいない。そうなると、喜べばいいのか恥じればいいのか、はたまた怖がればいいのかさっぱりだ。
「……天属も、そこがそうなってたら……辛いのか」
「放置していると、少しは。使うために出す部分だ。使わずこの状態のままで出しておくという事がないからな」
「…………。……その……手伝うか。俺が」
まだ少しふやけた頭はアレクの思考を少しだけ大胆にさせた。もしかしたら拒否されるかも、という予想はあっさりと裏切られ、ルディアスは迷う素振りも見せず頷いた。
「お前に、触れて欲しい」
「わ……分かった。痛かったら言ってくれ」
当然ながら、魔族とは言え同性の他人の性器を触った経験などない。皆無だ。自分と同じようにすればいいか、と力加減を探りながらも、ずっしりと太く勃ち上がっているそれを丹念に扱いていく。
「……ああ、……いいな」
満足そうだ。目元はとろりと溶け、アレクの手で快楽を得ているのか、時折腰が小さく震えている。仕組みも人間のそれとほぼ同じなのか、徐々に滲んできた先走りを全体に塗り広げるようさすっていくと、吐息に時々甘い唸りが混じり始めた。
「……天属も、1人でする事があるのか?」
「あまりない。全くない、という訳では無いが……。使うために出す、と言っただろう。これを出す時は、大抵が他人と交合う時だ。だから1人でする必要がない事が多い、と言う方が正しいか」
似ているようで少し違うのか、とアレクは頷く。質問を終え、手を動かす事に集中していると、じわじわと熱が増してきた。ルディアスにはまだ余裕が見えるが、それでも眉間には切なげに皺が寄せられている。自分がされたように透明な雫の生まれるそこを、くり、と弄ってやると、びくりと大きく腰が震えた。
「ッア、……ふ」
低い声が響き、アレクは腰がむず痒くなるのを感じた。少し前に吐き出したばかりの自身に熱が戻ってくる。にちゅ、と粘ついた音が耳を犯しているようだ。アレクの様子に気がついたルディアスが、荒い呼吸のまま僅かに口の端を持ち上げる。
「……良い顔になってきているな」
「良い顔って……どんな顔だ。別に変わらないだろう」
「いや。快楽を欲している顔だ。……それを見ていると、そうだな。……言葉にするのなら……酷く、『そそる』」
ルディアスの手が伸び、ゆるりと再び頭を持ち上げ始めていたアレクの柔い性器を包んで揉んだ。さっきまでのあの快感を思い出し、嫌でも腰が揺れる。
「……ぁ、……あっ」
「手を止めてくれるな。……お前の声を聞き、顔を見ながら達したい」
「ん、……そん、な……事、言われてもっ……ぅう!」
互いが互いの股座に手を伸ばし、高みへと上り詰め合う。2重になった粘度のある水音と、荒い呼吸音。アレクはそこまで性に積極的な方ではなかったはずだというのに、気がつけば腰は淫らに揺れ、もっと気持ちよくなりたい、させてやりたいという思いが頭の中でふつふつと沸き立ち始めている。
「ぁ……ゃ、んぁ、あっ、……ふぅうー……っ!」
甘いアレクの声に、ルディアスは喉の奥で唸った。この声に弱い、という事をすでに自覚しているため、じりりと音を立てて理性が焼き切れそうになるのを必死で抑える。
「ふ、……はー……っ」
肩で息をして、射精に備える。自分より小さな手は拙く、やや物足りなさがあるのは致し方ないが、いっぱいいっぱいになりながらも懸命に応えるアレクの顔を見ていると腰の奥からじわじわとせり上がるものがあった。
「ルディ……アス……。俺、……またっ、……ん、出そ……ぅ!」
「……っああ。……俺、もだ……。アレク。共に……」
そう言うと、ルディアスは片手でアレクの体を引き寄せた。1回り小さな性器を扱いていた手を一旦離し、はち切れんばかりの自分のそれと一纏めにして大きな手で包み込む。お互いの体、そして性器が密着する感覚に、アレクが高い声をあげた。
「ひぁ、っああぁあ! な、に……?」
「言っただろう、共に……と……っ」
「ぁ、ああっ、ぁああああー……!」
そのまま自分達のようにぴたりと寄り添うそれを纏めて扱くと、アレクは背中を逸らして体を震わせた。さらけ出された喉が目に入り、ルディアスは思わず首を伸ばしてそこにかぶりつく。じゅう、と音を立てて吸ってやると、引き寄せた体がビクリと震えた。
「ぁあ、あっ、ああ……! ルディアス、……も、俺、げんか、……っくぅううん……!」
「アレ、ク……っ、アレク……」
「はっ、はあっ、……ぅ、うう、ぁあああ……っ!!」
請われて、アレクは震える手を何とか伸ばし、自分の性器と一緒に扱かれている熱い昂りに添わせる。感情の赴くままにいっぱいに広げた手で纏めて擦ってやると、ああ、と満足そうなため息が聞こえた。
「……っああ……、気持ちが、いいな……っ」
「ふ、ふぅうっ、……ん、気持ち、ぃ……っ!!」
理性を流されそうになりながらも、何とか頷く。愛おしそうに目を細められた気が、して。
「ぁああっ!? ぁ、そん、そんなにした、らっ……!! ぁ、ゃ、やぁああっぁああ……!!」
突如激しさを増したルディアスの手付きに我慢が利くはずも無く、背を弓なりに反らせてアレクは再び絶頂を迎えた。ほぼ同時にルディアスも限界に達し、濃く重い精をたっぷりと吐き出す。
絶頂の余韻が終わり、ぐったりと自分に体を預けるアレクの耳元で、ルディアスが呟く。
「……口付けても、良いか」
「ん……? ……ああ」
頬をルディアスの肩から離し、僅かに口を開く。柔らか唇を塞がれ、ゆったりとした口付けにアレクは心地良さを覚えた。まだ熱の残る舌が吸われ、唇を舐められ離れていく。ぷつ、と透明な糸が音もなく途切れた。
「魔力は美味い。……だが、……上手く言えないが、それよりも……そう、心地が良い。そう思う」
「……うん。……俺も、そうだ」
互いの体液に濡れたまま、もう1度口付けを交わす。激しさのない、子供のような優しいそれ。初めて会った相手だというのに、それは不思議なくらい心地よく馴染み、これっぽっちも嫌ではなかった。
***
朝の光が眩しく、アレクは目を覚ました。
ずっと昔の夢を見ていた気がする。
「……起きたか」
隣を見れば、ルディアスがついさっき目覚めたばかりのような表情でこちらを見つめていた。その無防備な顔が愛おしく、寝ぼけた思考で鼻先にそっと口付ける。
「どうした?」
ふ、とルディアスは頬を緩めた。知らない人間が見ればそうは思わないだろうが、これでもずいぶんと表情が豊かになった方だ。それを嬉しく思うのを自覚して、アレクは同じような微笑みを返す。
「……少し昔の夢を見てた。お前と契約した日の夢を」
「……懐かしいな」
「まだ数年だぞ。……だけど、そうだな。懐かしい」
くすくすと柔らかく笑い、アレクはゆっくりと体を起こす。
「体はどうだ。腰を痛めてはいないか?」
「……そう言えばソファでしたんだったか。……少し痛いけど、問題ないな。……ああ、でも、あのソファもそろそろ替え時か……」
あのソファの上で致したのは何もこれが初めてではない。当然ながら上で性行為を行う目的で造られた物ではないため、最近軋みが気になるようになってきていた。
「なら、次の休みに新しい物を見に行こう。A級の予約もある。少しは余裕が出来るだろう」
ルディアスの提案に、アレクは顔を綻ばせた。
「ああ、そうだな。それが良い」
「今の物よりももう少し広く、丈夫な方が良いな。そういう物を探そう」
「……ルディアス。ソファは性交をするためにあるんじゃないんだぞ」
そう咎めつつも、アレクがどんな物を選ぶのかなんて事くらい、ルディアスはもう分かりきっている。
そのためにも頑張るか、とアレクは立ち上がって大きく伸びをした。
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