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19.新婚旅行*
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通された部屋は、周辺を見渡せるほどの高所にある応接間だ。巨木の遥か空に近い先端にある謎の扉に案内された時は、からかわれているのかと思ったが、その先は立派な部屋が広がり妖術で空間を操っているのだとすぐに理解出来た。
しかし、こんな高所でなくとも良いのでは思ったりもしたが、それはきっと梟ならではのこだわりなのかもしれない。
「天花に華月殿! こぎゃん遠うまでよう来たな!!」
修行の後に別れて以来の顔に、天花は思わず笑みを浮かべた。
「お久しぶりですね。翡翠。元気でしたか?」
「おう! 変わりなか」
「久しぶりっても、たかが半年だろ」
面白くなさそうに言った華月を見上げると、少しバツが悪そうに視線をそらされた。相変わらずの態度だが、それだけ翡翠に心を許しているのだと思うことにした。
「修行の後は慌ただしくて、ゆっくりと別れの挨拶も出来ませんでしたからね」
「そうやったな。色々とあったけんなぁ……」
あの日、華月と天花が天狗の里に戻ってから表面上では普段通りであり、予定通りだった。しかし裏では、悠月から華月に次期長を変えるための話し合いが何度も開かれていた。
他の修行者達は何も変わらなかっただろうけれど、次期長の嫁である天花も関係者として何度も話し合いに出席し、最後の方は修行にまともに参加出来ることは少なかった。
そしてあっという間に修行期間が終わり、解散の際には翡翠や他の修行者が挨拶を交わす中で華月が攫うように天花を抱き上げ、蓮の元に飛んで返してしまったのだ。
挨拶をしたかったと天花が華月に伝えたると、サラリと「他の人と話してるのを見るとモヤモヤする」と言ったので天花はその可愛らしい嫉妬に何も言えなくなってしまったのだ。
「天花と華月殿が夫婦になるて聞いた時、やっぱりかて思うた。ばってん、すぐに別るるて思うた。外れっしもうたな」
「なんでですか!?」
「なんでって……天花は心ん声が分かりづらかやろ? 慣れたら表情とかすごか豊かだし、笑うとむぞらしか。ばってん、華月殿はそぎゃんと気付かなさそう」
「むぞらしかって何だ?」
「天花がすっごく可愛いってこったい」
「あのなぁ。人の嫁口説くなよ。あと、天花の心の声もちゃーんと分かってるんで。心配無用だっつの」
何故か余裕そうな声色で華月が翡翠を牽制するのがおかしくて、くすくすと笑う。するとそんな天花の様子を見た翡翠は、思い出したように紙の束を袖から出した。
それを渡され、天花はペラペラと捲る。
「これは?」
「修行期間中に、天花と仲良うしよごたった奴らから預かった。本当は、沢山友達が出来るはずやったばってん、そこん嫉妬深か奴が牽制するけん。誰も話しかけられんだったったい」
その紙の束は手紙というには足りないが、しかし天花に宛てた言伝が沢山書かれていた。
きっと最終日に書かれたのだろう。教えてくれてありがとうという感謝の言葉から、今度は修練場で相手をしてくれという内容まで、様々だが一言一言が天花の胸を熱くした。
「正直、嫌われていると思っていました」
「そぎゃんこつなか。まぁ、俺も他んやつば牽制したりしたけどな」
「何故です?」
「そりゃぁ、天花が好いとるけんな。なぁ、今からでも俺に乗り換えんね?」
「……翡翠。里を出禁にするぞ」
「うっそ!! やめなっせ!! 俺、あそこん子天狗達大っ好きなんやけんさぁ。また遊ぶ約束してんばい。あ、天花がたいぎゃ好きなんな、すらごつやなかけんな!?」
焦る翡翠の姿がおかしくて、思わず口元に手を当てて笑ってしまった。
「分かってます。子天狗の皆も、翡翠に会いたいと言っていましたよ」
「本当か?! ああ、会いに行こごたるねぇ……」
そう言うと、翡翠はいじけるように床に寝転がる。だらしない体勢だが、今は三人だけなので特に正すように言わずにいると、それを見ていた華月がフンッと鼻を鳴らした。
「まぁ簡単には無理だな。まさかお前がただの九州の梟ってだけじゃなくて、九州全体の妖を纏めてる次期頭領なんて想像もしなかったぞ?」
「本当です。なぜ黙っていたんですか?」
修行期間が終わり解散した後、暫くして翡翠から手紙が届いた。それは天花と華月宛で、翡翠らしい汚い字で「九州の頭領になったから遊びに来い」と書かれたものだった。
それを見て、なんの冗談だろうかと華月と共に悠月に聞きに行ったのだ。すると、逆に知らなかったのかと驚かれ、翡翠が九州の次期頭領であったと知らされたのだ。
翡翠は頭領になれば、九州から離れることは難しくなると考え、自ら立候補して修行に参加していたそうだ。本来は数名の供を付けるはずだったが、自由に見たいという本人の希望で九州からは翡翠だけが参加することになったのだ。
華月が受け取っていた参加者の名簿には理由も書いてあったらしいが、興味が無かったので見落としていたらしい。
「黙っとったんやなか。華月殿が知らんとは思わんだったんだ。まぁ、天花は知らんのやろうとは思うとったがな。俺が次期頭領って知っとったら、天花は遠慮したろう? そぎゃんとが嫌なんや。俺ば見て欲しかった」
少しだけ遠い目をした翡翠だったが、すぐにいつもの笑顔になり、ゴロゴロと転がりながら近付いてきた。
そして膝元に来ると、ニコリと笑って天花の手に触れた。
「あんバカ親父が、元気なうちに頭領ば辞めたけん、突然頭になったんな俺も変わらん。天花ぁ、こぎゃん嫉妬深か天狗なんて辞めて俺と番になろう? なぁなぁ」
完全に遊んでいるのが分かっていたが、天花は笑顔を向けつつ真面目に「無理、ですね」と答える。
すると翡翠は天花から手を離し、またゴロゴロと転がって自身の座布団まで戻る。
「そうばいねぁ、ぬしら愛し合うとるって感じ凄かもんなぁ……ってか、華月殿さぁ、天花ん座布団あんだけん膝から降ろせや」
「……嫌だな」
この翡翠との会話を全て華月の膝の上に座り、しっかりと抱き締められながら聞いていた天花は、困ったように笑う。
「天花も嫌がれや!」
「はははっ、慣れました」
「いやいや、慣れなすなや!! ああー、俺もこぎゃんむぞらしか嫁が欲しかぁ!!」
すっかり翡翠と話し込んでしまい、予約していた宿に着いた時には日はどっぷりと暮れてしまっていた。
事前に華月が調べてくれていた温泉宿は、それぞれの部屋が離になっている高級志向らしい。更に、その部屋毎に露天風呂があり、四季折々の景色を楽しめるようになっている。
部屋で夕食を済ませた今は、その露天風呂に二人で並んで浸かっていた。
「お料理美味しかったですね」
「あぁ、どれも美味しかったな。俺はあの茶碗蒸しが最高だった」
「あれは卵が普通のとは違うらしいですよ。餌も温度も全部管理された鶏の卵で、自然飼育とは違うけどその分当たりハズレというのが殆どないって」
「へぇー。っていつ聞いたんだ?」
「華月が席を立った時に、女将さんから聞きました。え、もしかして、そんなことにも嫉妬ですか?」
昼間に翡翠から聞いた話を蒸し返すと、華月は少し困ったように笑う。その笑顔が可愛らしく、天花は思わずふふふと笑って肩に寄りかかった。
少しのぼせ始めた頬にとって、華月の肩はちょうど良い冷たさだ。
「あんまり揶揄うなよ」
「揶揄うなんてしてないですよ? ただ、愛されているなと実感して噛み締めていたんです」
あらゆることに嫉妬する華月に、少しやり過ぎだと思うこともある。しかし天花はそれよりも嬉しい気持ちの方が大きく、華月から溢れんばかりの愛情表現を受け止めていた。
隣に座っていた身体をするりと華月の膝に移動させ、髪を上げて晒している項を敢えて見せつけるように首を捻る。
「旅も、もう終盤ですね」
「そうだな」
今回は翡翠の頭領就任祝いという名目と、華月の次期頭領決定の報告を兼ねた旅だ。しかも、これから忙しくなる華月と天花の為に、長の蘇芳と悠月から一ヶ月程の旅行時間を与えられた。
ゆっくりと九州に向かい、様々な場所を見てこいということだ。行きは方々に寄りながらだが、翡翠に挨拶が終わった今は帰るだけ。
先々で妖や神に挨拶はしたが、基本は二人旅だった。帰れば二人きりの時間は少なくなるだろう。
「九州から天狗の里へ、帰りは何日くらいでしょうか」
「そうだな。俺が飛んで急げば一日……あと飛行機とか新幹線なら半日で帰れるけど」
「そしたら明日には帰れますね……」
「そうだな」
「あ、あの!! 寄り道して帰れませんか? そう、あそこ!! 出雲大社とか……もう一度見ておけば、次の神無月に蓮様をご案内しやすいかと!!」
あまりに必死に伝えてしまい、振り向くと華月は驚いたように目を開いていた。恥ずかしくなった天花は視線を逸らす。
「ははっ、そうだな。寄り道しよう!」
後ろから抱き締めてくれた華月に、天花の心臓は高鳴る。頬を熱い手で撫でられ、そのまま優しく口付けをしてくれた。
「華月……」
「出雲大社へ行って、行きは京都で狐の大将に挨拶しただけだから、帰りは京都観光と大阪にも寄ろう。色々と食べ物が美味いって聞いたし」
もっと二人で居たいという気持ちが伝わり、天花はニコリと笑う。
「幸せです」
「……俺も。あとさ、嫁が可愛くて……ちょっとだけいいか?」
「え? ――あっ」
晒していた項を華月の舌が這う。少しざらついた舌が唾液を纏い、滑りながら時折吸い上げる。その緩急に天花はじっと身体を動かさないように耐えつつ、艶めかしく息を吐いた。
「天花……可愛い、んッ」
首筋だけでは物足りなくなった華月は、天花を抱き上げ風呂の縁に座らせる。すると、既に勃起してしまった肉棒が華月の前に姿を出した。
「もうこんな?」
「――華月が厭らしく舐めるからです」
「そりゃ、良かった」
そう言った華月は、躊躇いなく天花の肉棒を口に含んだ。亀頭の部分だけに圧がかかるように吸い上げられ、根元は両手で優しく擦られている。それは天花がすぐに堪らなくなってしまうやり方で、思わず華月の髪をくしゃくしゃと掴んでしまった。
「それ、だっ、め」
「んー。あ、そうだ。ずっと聞きたいことがあったんだ」
肉棒から口が離れ、今度は切ない気分になった天花は涙目になりつつ首を傾げた。
「天花とこうなった日にさ、どうしていなくなったんだ? 赤子が熱出したってだけなら、あんなに急がなかったろ?」
「あぁ。あの日は……部屋で華月を待っていたら、外からねね坊が必死に呼ぶ声がしたんです。急用だと言っているし、あまりに必死だったんで出てみると、蓮様の使いの燕が「赤様の高熱が下がらない」とだけ書いてある紙を持って来ていたんです。どうやら、混乱した六花が勝手に送ってきたみたいで……。でも、私も驚いてそのままねね坊と蘇芳様のところに行ったんです。一時帰省を申し出ると、蘇芳様はすぐに許可して、天狗の風切の衣を貸してくれました」
「風切りの衣?」
「はい」
「あれは秘宝だぞ。それに風切りの衣は、一度使うとその妖力は消えるんだ。聞いていたか?」
「え? そうなんですか? 天狗のように目的地まで飛べる。返さなくていいとだけ仰ってましたよ?」
その言葉を聞いた華月は、苦虫を噛み潰したような表情をした。
「あの衣はな、一度使うと普通の衣になる。作るのは容易じゃないから普段は表に出さないんだ」
「そんな貴重なものだったんですね。使っちゃったし、普通の衣になったとは知らずに返してしまいました」
「長はなんて?」
「良かったな……とだけ。不味かったですか?」
あまりにも華月が渋い顔を続けていたので、天花は不安になってお湯につかり華月と顔の高さを揃える。すると、華月は天花の頭にポンと手を置いた。
「いや、不味くない。それより、長が一度しか使えない風切りの衣を貸したってことは、俺が天花を迎えに行くことも見越していたのだろうな。あの親父……悠月よりよっぽど恐ろしいな。全て見越していたとしか思えない」
溜め息を吐いた華月に、天花は触れるだけの口付けをする。
「でも、そのおかげで私は華月とこうして一緒にいられますから」
「うーん、うーん? うん、そうなんだけどな? でもさぁ……なんていうか、こう、全て長と悠月の掌で踊ってる気がする」
その言葉に、天花はふふふと笑う。それが意外だと言うように華月は目を瞬かせた。
「きっかけはそうですけど、これからは私達が彼らを踊らせればいいのでは? 天狗の里の為に上手く使ってあげましょう」
「……天花って、意外と悪女的な感じなのか?」
「えぇ!? 違いますよ! うーん。でもそれも面白いかもしれないですね。天女の様な顔をしてるのに実は裏で牛耳るなんて、誰も想像しないでしょうし」
「自分で天女とか言っちゃう?」
今度は華月が笑いながら言ったので、天花は頬を膨らませた。
「天女に見えませんか?」
「見える見える。なぁ、天女様。風呂から上がって俺を慰めてくれないか?」
「ぷっ、ははっ! 良いですよ。天女様が全力で慰めて差し上げます」
そう伝えると、華月は天花を抱いて立ち上がる。笑みを浮かべ、少し逆上せた天花の額に口付けを落としてくれた。
身体を拭いて、裸のまま華月は布団に寝転がる。その華月の顔に尻を向けるように天花が跨ぎ、互いに勃起した肉棒を目の前にして唾を飲んだ。
「まだ触れてもいないぞ?」
「華月だって」
天花が華月の肉棒に両手を添えて、身体を倒す。竿の根元を食むように唇で挟み、何度もチュッチュと音を立てながら吸い上げる。すると蜜口からじんわりと男の香りが漂う先走りが溢れ、それを指先に絡ませて亀頭を弄る。
頬擦りするように、肉棒に擦り寄りながら何度も竿を舐め回す。そうして愛撫するのは、天花が大好きな行動だ。
華月もそれを知っているので、好きにさせている。しかし、それは華月も好きにするということだ。
跨いでいるので大きく開いた天花の足は後孔を一切隠すことができず、早く欲しいとばかりに動く様を華月に見せつけている。その紅く愛らしく染まった後孔に華月はペロリと舐めた。
「――んんッ」
「そうだ。今更だけど、灯りは点けたままでいいか?」
「……消して欲しいです」
自ら聞いたにも関わらず、思っていた返答と違い華月は首を傾げた。
「前は点けたままがいいっていったよな?」
初めて交わった時、灯りを点けたままだったのでその後もなんとなく灯りは点けていた。なので、そのままでと言われると思っていたのだ。
しかし、それは天花なりの理由があってのことだった。それを今言うのは恥ずかしいが、黙れば少し強引に聞いてくるのを天花は十分に知っている。
なので、聞こえるか聞こえないかの微かな声で返事をした。
「……今は消してても、華月って分かるから」
「……ふーん、俺のちんこの形覚えてるから?」
「ちがっ!!」
「え、覚えてないのか?」
覚えていないわけがない。嫁に来てから天狗の里でも交わったが、新婚旅行の一ヶ月は交わらない日が無かったからだ。
熱烈な毎夜に、後孔は愛撫をせずとも華月をいつでも受け入れられるほどに柔らかくなっている。それは華月もよくよく知っているはずだ。
恥ずかしさと言わなくても分かるだろうという気持ちで黙っていると、華月は盛大に溜め息を吐いた。
「ショックだなぁ。あれだけ教えこんでるのに……ならもっと覚えさせないとな」
最後の言葉は楽しげな声色になっていたので、天花は慌てて振り返る。
「え、まって、明日は長距離を移動するでしょう?!」
「明日考えればいいさ」
「待って、知ってる!! 華月のよく覚えてる!! だから手加減して?!」
「そりゃ天花次第だろ?」
跨った天花を華月が軽く持ち上げると、そのまま体勢をゴロリと変える。顔を合わせ、視線が交わり、互いの心臓の音が煩く響く。
「暗くしてもいいけど、天花のヨダレ垂らす顔が大好きだからやっぱり見せて」
「――ッ!! それが嫌なッ――ッああっん!!」
油断していた後孔に、思い切り華月の肉棒が刺さった。一気に与えられたその大きさに、身体はヒクヒクと動いているが、柔壁は喜ぶように締め付けてしまう。
「本当にいつでも俺を受け入れてくれるな」
心の底から嬉しいというように、華月が天花の頬を撫でる。そのまま口付けを落とし、舌が歯列をなぞる。その心地良さに天花は思わず目を閉じた。
「んッ、ふぅ――んッ」
「舌の裏撫でられるの大好きだよな」
柔らかく繊細なその場所を、華月は執拗に舌でなぞる。その度に下腹部の熱が上がっていくのを感じた天花は、達してしまいそうな気がして華月の胸を叩く。しかし、華月はそれを無視するように舌の裏を丁寧に愛撫をし続けた。
「んぅ、っんー!! んッんッ」
口を塞がれ、後孔に埋まった華月の肉棒は動かないものの熱でその存在感を示している。それだけなのに、天花の頭は既に真っ白になりかけていた。
「ふむぅー!! んッ、んぐっ!! ん"ん"ん"ん"ん"っ!!」
ヌルリと華月の舌が蠢き、天花は絶頂を迎えた。しかし、吐精した感覚が無い。それに、いつまで経っても身体を駆け抜ける快楽が収まらず、天花は華月の身体をギュッと抱き締めた。
息もなかなか整わず、中にある肉棒のせいで収まりかけてもまた柔壁が熱と形を感じ取り軽い絶頂を迎えてしまう。
「ぬ、いてぇッ」
「なんで? こんなにイッてるのに」
口端から流れた唾液を舌で舐め取りつつ、華月は楽しそうに答える。
「らめ、精が、出てないのに、達して、ずっと」
「うん。すっごい可愛い。術をかけてるからまだ妊娠はしないけど、こんなイキ方覚えたら術を破りそうだ」
「か、げつぅ」
「んぅー?」
早く抜いてくれと縋るような目で訴えるが、華月はゴクリと喉を動かして身体を起こした。そして、思い切り天花の腰を掴み、ニヤリと笑う。
「可愛くイケたご褒美にたっくさん奥をコツコツしてやろうな」
「――!? 抜いてくれないの!?」
「こんなに締め付けて、抜いて欲しいの?」
腰をぐるりと華月が動かし、挿れられた肉棒が柔壁をゴリッと押し上げる。それに合わせ、天花は全身をビクンッと大きく揺らす。
「こんなに欲しがってる。ほら」
「――ッッ!! アァッ!! おく、おくっ!!」
「そう、奥ね。この奥の閉まってるとこ、俺の亀頭でゴリゴリすると、天花は……やっぱり、涙が出ちゃう」
抱かれ続けている一ヶ月の中でも、これは最近知ってしまったことだ。達した後に、最奥を華月の亀頭の先で溢れる先走りを塗り付けるように動かされると、天花はすぐに涙が出てしまうのだ。
嫌だとか痛いとかではない。何故か分からないが自然と涙が出て、頭がおかしくなるほど気持ちが良くなってしまう。
「かげつ、かげつ、らめっ、おくは」
その言葉に反応するように埋まった肉棒は少しだけ引き抜かれた。安心し、息を吐こうとしたその瞬間、大きな衝撃が下半身から全身を突き抜けた。
「――アァァァァッ!! ングっ!! ん"ん"ん"ッ!! あ、あ、ンンッ!!」
引き抜いた分より多く、華月の肉棒が穿いてきたのだ。油断していた天花の最奥は、華月の亀頭を飲み込んでしまい、その厳重に閉じていた扉をコリコリと弄り倒す。
「ぞごっ!! へんッ――!! アァッ!! ダメぇ!!」
「すっご。とうとう全部入っちゃった。これで俺の全部だよ。天花? ははっ、聞こえてないか?」
「ぎごぇでぅッ!!」
コリコリと扉を弄ったあと、また引き抜かれ、天花はホッとしたがこれで絶対終わりではないと確信し華月を睨む。
「酷いです!!」
「痛かったか?」
「……痛くない……」
「気持ちよかった?」
「…………」
「なら、もう一回試してどうか教えて」
そう言うと、天花が待ってというより先に華月の腰が激しく動きだした。
「――ッアァ!! ――ッ!! ――――ッ!!」
何度も最奥の扉を開かれ、天花は言葉も出なくなってしまった。その様子を見下ろす華月は、何にも変え難い扇情的な……肉感的で官能的で、言葉で表現出来ない程の光景に息を飲む。
ズッチュズッチュという鈍い水音が後孔から発せられ、常に絶頂状態の天花は華月を引き寄せるように手を伸ばす。そして、しっかりと抱き締めて耳元で囁いた。
「かげつ、かげつ、きもちぃ、――ずっときもちぃよぉ」
「――ッ悪い。もう一回奥叩くな。俺もイきそう」
その言葉の直後から、華月の腰の動きが一層激しくなった。今までは慈しむように壊れ物を扱うように抱かれることが多かった天花は、その荒々しい動きに胸が高鳴ってしまった。
もしかしたら、こうして好き勝手に抱かれることが好きなのではないかと不安になるほど、雄々しく動く華月の背に回した手でしっかりと身体を密着させた。
「イクッ、またイっちゃう!! かげつ、かげつ!!」
「俺も、天花――ッ!!」
互いの心臓が大きく鳴り響き、最奥に華月の飛沫が注がれるのを感じた。その飛沫の熱さで、天花は達した直後にまた達してしまったのだった。
その後も数回抱かれ身体に疲れはあるけれど眠らずにいた天花は、隣で寝息を立てている華月を起こさないようにそっと布団から出た。
露天に出ると、まだ夜明け前の空は暗く星が瞬いている。ゆっくりと湯を浴びてからそっと風呂に入ると、身体のあちこちがじんわりと染みる感覚がした。
「……ふぅ」
いつもならばすぐに二人で寝てしまうのだが、今日はどうしてだか眠ることが出来なかった。その理由を考え、天花は自分の頬に触れる。
(あんなにも荒々しく抱かれることに興奮するなんて……いや、でもどんな風に抱かれてもきっと私は気持ち良くなってしまうだろうな)
恥ずかしさに耐えきれなくなり、口元まで湯に付ける。ブクブクと息を吐いた後、姿勢を正す。
三つ子が一緒に風呂に入ったのはいつが最後だっただろうか。子の姿から大人に変えてからは、それぞれ別に入っていた気がする。
しかし、子の姿のままの六花だけは赤様や蓮、恭吾と入ると言っていたのを少し羨ましいと思ったことを思い出した。
神無月はまだ先だが、出雲大社に神使として行った時、皆で大きな露天風呂に入ったら楽しそうだと思い、天花は思わずふふふと笑い声が出てしまった。
家族の繋がり。それを気にしたことがなかったのは、それが蓮から当たり前に与えられてきたからだろう。勿論、今も天花は彼らを家族だと思っている。そして、天狗の里の皆もまた、家族だと思えるようになった。
修行者として天狗の里に呼ばれなければ、今も自分達が神や神使であることを知らずにのんびりとあの田舎の山で暮らしていたのだろう。その生活も大好きだったが、今は賑やかな天狗の里での日々を心から楽しめている。
華月の嫁になった初めの頃こそ、台所仕事や掃除をしていると慌てて止められることがあったが、今は皆も諦め、むしろそこに居るのが当たり前だと思っているようだ。
大人数の食事を雑談しながら作り、洗濯を干し、子天狗達と競争しながら廊下を磨く。必要があれば、華月と共に会議に出席したり、揉め事の処理にも行くようになった。
悠月は、あの後すぐに蓮の元へ謝罪に行ってくれた。しかし、妖力が無いので、他の嫁子供も連れて一般の交通機関を使い向かったようだ。
謝罪の後に、移動手段の話を六花が事細かに聞いて、和やかに食事もしたらしい。
今では悠月の嫁達と蓮は文を交わす仲になっている。それに天花自身も嫁達とお茶をするし、悠月や蘇芳と自由に話せるような関係になれた。
天狗の里の次期長である華月の嫁としては、まだまだだろうけれど、きっとこの先に訪れる辛い事も悲しい事も華月とそして家族と一緒に乗り越えられるだろう。
「本当に良かった」
「何がだ?」
「華月様!?」
驚き振り向くと、寝ていたはずの華月が浴衣のまま露天にやって来ていた。
「お、久しぶりに華月様って聞いたな」
「あはは、そうですね。昔のことを思い出していたのでつい」
「昔?」
「はい、昔と今と……私はいつだって幸せしか感じていなかったなぁと」
「未来だって幸せにしてやるよ。安心しろ」
天花は風呂の縁に近付き、華月の着物をちょんと触れた。
「どうした?」
裾が濡れることも気にせずに、華月がしゃがんで顔を覗き込んできた。その表情にまだ眠気があることを察し、天花は華月の頬に触れる。
「ありがとうございます。もう上がるので、一緒にもう一眠りしましょうか」
「あぁ、天花が隣に居ないとよく眠れないんだ」
ゆっくりと風呂の縁に座り、華月の頬に口付けをする。それのお返しに、華月は天花の唇に口付けをしてくれた。
白み始めた空に、まだいくつかの星が恥ずかしそうに瞬いていた。
しかし、こんな高所でなくとも良いのでは思ったりもしたが、それはきっと梟ならではのこだわりなのかもしれない。
「天花に華月殿! こぎゃん遠うまでよう来たな!!」
修行の後に別れて以来の顔に、天花は思わず笑みを浮かべた。
「お久しぶりですね。翡翠。元気でしたか?」
「おう! 変わりなか」
「久しぶりっても、たかが半年だろ」
面白くなさそうに言った華月を見上げると、少しバツが悪そうに視線をそらされた。相変わらずの態度だが、それだけ翡翠に心を許しているのだと思うことにした。
「修行の後は慌ただしくて、ゆっくりと別れの挨拶も出来ませんでしたからね」
「そうやったな。色々とあったけんなぁ……」
あの日、華月と天花が天狗の里に戻ってから表面上では普段通りであり、予定通りだった。しかし裏では、悠月から華月に次期長を変えるための話し合いが何度も開かれていた。
他の修行者達は何も変わらなかっただろうけれど、次期長の嫁である天花も関係者として何度も話し合いに出席し、最後の方は修行にまともに参加出来ることは少なかった。
そしてあっという間に修行期間が終わり、解散の際には翡翠や他の修行者が挨拶を交わす中で華月が攫うように天花を抱き上げ、蓮の元に飛んで返してしまったのだ。
挨拶をしたかったと天花が華月に伝えたると、サラリと「他の人と話してるのを見るとモヤモヤする」と言ったので天花はその可愛らしい嫉妬に何も言えなくなってしまったのだ。
「天花と華月殿が夫婦になるて聞いた時、やっぱりかて思うた。ばってん、すぐに別るるて思うた。外れっしもうたな」
「なんでですか!?」
「なんでって……天花は心ん声が分かりづらかやろ? 慣れたら表情とかすごか豊かだし、笑うとむぞらしか。ばってん、華月殿はそぎゃんと気付かなさそう」
「むぞらしかって何だ?」
「天花がすっごく可愛いってこったい」
「あのなぁ。人の嫁口説くなよ。あと、天花の心の声もちゃーんと分かってるんで。心配無用だっつの」
何故か余裕そうな声色で華月が翡翠を牽制するのがおかしくて、くすくすと笑う。するとそんな天花の様子を見た翡翠は、思い出したように紙の束を袖から出した。
それを渡され、天花はペラペラと捲る。
「これは?」
「修行期間中に、天花と仲良うしよごたった奴らから預かった。本当は、沢山友達が出来るはずやったばってん、そこん嫉妬深か奴が牽制するけん。誰も話しかけられんだったったい」
その紙の束は手紙というには足りないが、しかし天花に宛てた言伝が沢山書かれていた。
きっと最終日に書かれたのだろう。教えてくれてありがとうという感謝の言葉から、今度は修練場で相手をしてくれという内容まで、様々だが一言一言が天花の胸を熱くした。
「正直、嫌われていると思っていました」
「そぎゃんこつなか。まぁ、俺も他んやつば牽制したりしたけどな」
「何故です?」
「そりゃぁ、天花が好いとるけんな。なぁ、今からでも俺に乗り換えんね?」
「……翡翠。里を出禁にするぞ」
「うっそ!! やめなっせ!! 俺、あそこん子天狗達大っ好きなんやけんさぁ。また遊ぶ約束してんばい。あ、天花がたいぎゃ好きなんな、すらごつやなかけんな!?」
焦る翡翠の姿がおかしくて、思わず口元に手を当てて笑ってしまった。
「分かってます。子天狗の皆も、翡翠に会いたいと言っていましたよ」
「本当か?! ああ、会いに行こごたるねぇ……」
そう言うと、翡翠はいじけるように床に寝転がる。だらしない体勢だが、今は三人だけなので特に正すように言わずにいると、それを見ていた華月がフンッと鼻を鳴らした。
「まぁ簡単には無理だな。まさかお前がただの九州の梟ってだけじゃなくて、九州全体の妖を纏めてる次期頭領なんて想像もしなかったぞ?」
「本当です。なぜ黙っていたんですか?」
修行期間が終わり解散した後、暫くして翡翠から手紙が届いた。それは天花と華月宛で、翡翠らしい汚い字で「九州の頭領になったから遊びに来い」と書かれたものだった。
それを見て、なんの冗談だろうかと華月と共に悠月に聞きに行ったのだ。すると、逆に知らなかったのかと驚かれ、翡翠が九州の次期頭領であったと知らされたのだ。
翡翠は頭領になれば、九州から離れることは難しくなると考え、自ら立候補して修行に参加していたそうだ。本来は数名の供を付けるはずだったが、自由に見たいという本人の希望で九州からは翡翠だけが参加することになったのだ。
華月が受け取っていた参加者の名簿には理由も書いてあったらしいが、興味が無かったので見落としていたらしい。
「黙っとったんやなか。華月殿が知らんとは思わんだったんだ。まぁ、天花は知らんのやろうとは思うとったがな。俺が次期頭領って知っとったら、天花は遠慮したろう? そぎゃんとが嫌なんや。俺ば見て欲しかった」
少しだけ遠い目をした翡翠だったが、すぐにいつもの笑顔になり、ゴロゴロと転がりながら近付いてきた。
そして膝元に来ると、ニコリと笑って天花の手に触れた。
「あんバカ親父が、元気なうちに頭領ば辞めたけん、突然頭になったんな俺も変わらん。天花ぁ、こぎゃん嫉妬深か天狗なんて辞めて俺と番になろう? なぁなぁ」
完全に遊んでいるのが分かっていたが、天花は笑顔を向けつつ真面目に「無理、ですね」と答える。
すると翡翠は天花から手を離し、またゴロゴロと転がって自身の座布団まで戻る。
「そうばいねぁ、ぬしら愛し合うとるって感じ凄かもんなぁ……ってか、華月殿さぁ、天花ん座布団あんだけん膝から降ろせや」
「……嫌だな」
この翡翠との会話を全て華月の膝の上に座り、しっかりと抱き締められながら聞いていた天花は、困ったように笑う。
「天花も嫌がれや!」
「はははっ、慣れました」
「いやいや、慣れなすなや!! ああー、俺もこぎゃんむぞらしか嫁が欲しかぁ!!」
すっかり翡翠と話し込んでしまい、予約していた宿に着いた時には日はどっぷりと暮れてしまっていた。
事前に華月が調べてくれていた温泉宿は、それぞれの部屋が離になっている高級志向らしい。更に、その部屋毎に露天風呂があり、四季折々の景色を楽しめるようになっている。
部屋で夕食を済ませた今は、その露天風呂に二人で並んで浸かっていた。
「お料理美味しかったですね」
「あぁ、どれも美味しかったな。俺はあの茶碗蒸しが最高だった」
「あれは卵が普通のとは違うらしいですよ。餌も温度も全部管理された鶏の卵で、自然飼育とは違うけどその分当たりハズレというのが殆どないって」
「へぇー。っていつ聞いたんだ?」
「華月が席を立った時に、女将さんから聞きました。え、もしかして、そんなことにも嫉妬ですか?」
昼間に翡翠から聞いた話を蒸し返すと、華月は少し困ったように笑う。その笑顔が可愛らしく、天花は思わずふふふと笑って肩に寄りかかった。
少しのぼせ始めた頬にとって、華月の肩はちょうど良い冷たさだ。
「あんまり揶揄うなよ」
「揶揄うなんてしてないですよ? ただ、愛されているなと実感して噛み締めていたんです」
あらゆることに嫉妬する華月に、少しやり過ぎだと思うこともある。しかし天花はそれよりも嬉しい気持ちの方が大きく、華月から溢れんばかりの愛情表現を受け止めていた。
隣に座っていた身体をするりと華月の膝に移動させ、髪を上げて晒している項を敢えて見せつけるように首を捻る。
「旅も、もう終盤ですね」
「そうだな」
今回は翡翠の頭領就任祝いという名目と、華月の次期頭領決定の報告を兼ねた旅だ。しかも、これから忙しくなる華月と天花の為に、長の蘇芳と悠月から一ヶ月程の旅行時間を与えられた。
ゆっくりと九州に向かい、様々な場所を見てこいということだ。行きは方々に寄りながらだが、翡翠に挨拶が終わった今は帰るだけ。
先々で妖や神に挨拶はしたが、基本は二人旅だった。帰れば二人きりの時間は少なくなるだろう。
「九州から天狗の里へ、帰りは何日くらいでしょうか」
「そうだな。俺が飛んで急げば一日……あと飛行機とか新幹線なら半日で帰れるけど」
「そしたら明日には帰れますね……」
「そうだな」
「あ、あの!! 寄り道して帰れませんか? そう、あそこ!! 出雲大社とか……もう一度見ておけば、次の神無月に蓮様をご案内しやすいかと!!」
あまりに必死に伝えてしまい、振り向くと華月は驚いたように目を開いていた。恥ずかしくなった天花は視線を逸らす。
「ははっ、そうだな。寄り道しよう!」
後ろから抱き締めてくれた華月に、天花の心臓は高鳴る。頬を熱い手で撫でられ、そのまま優しく口付けをしてくれた。
「華月……」
「出雲大社へ行って、行きは京都で狐の大将に挨拶しただけだから、帰りは京都観光と大阪にも寄ろう。色々と食べ物が美味いって聞いたし」
もっと二人で居たいという気持ちが伝わり、天花はニコリと笑う。
「幸せです」
「……俺も。あとさ、嫁が可愛くて……ちょっとだけいいか?」
「え? ――あっ」
晒していた項を華月の舌が這う。少しざらついた舌が唾液を纏い、滑りながら時折吸い上げる。その緩急に天花はじっと身体を動かさないように耐えつつ、艶めかしく息を吐いた。
「天花……可愛い、んッ」
首筋だけでは物足りなくなった華月は、天花を抱き上げ風呂の縁に座らせる。すると、既に勃起してしまった肉棒が華月の前に姿を出した。
「もうこんな?」
「――華月が厭らしく舐めるからです」
「そりゃ、良かった」
そう言った華月は、躊躇いなく天花の肉棒を口に含んだ。亀頭の部分だけに圧がかかるように吸い上げられ、根元は両手で優しく擦られている。それは天花がすぐに堪らなくなってしまうやり方で、思わず華月の髪をくしゃくしゃと掴んでしまった。
「それ、だっ、め」
「んー。あ、そうだ。ずっと聞きたいことがあったんだ」
肉棒から口が離れ、今度は切ない気分になった天花は涙目になりつつ首を傾げた。
「天花とこうなった日にさ、どうしていなくなったんだ? 赤子が熱出したってだけなら、あんなに急がなかったろ?」
「あぁ。あの日は……部屋で華月を待っていたら、外からねね坊が必死に呼ぶ声がしたんです。急用だと言っているし、あまりに必死だったんで出てみると、蓮様の使いの燕が「赤様の高熱が下がらない」とだけ書いてある紙を持って来ていたんです。どうやら、混乱した六花が勝手に送ってきたみたいで……。でも、私も驚いてそのままねね坊と蘇芳様のところに行ったんです。一時帰省を申し出ると、蘇芳様はすぐに許可して、天狗の風切の衣を貸してくれました」
「風切りの衣?」
「はい」
「あれは秘宝だぞ。それに風切りの衣は、一度使うとその妖力は消えるんだ。聞いていたか?」
「え? そうなんですか? 天狗のように目的地まで飛べる。返さなくていいとだけ仰ってましたよ?」
その言葉を聞いた華月は、苦虫を噛み潰したような表情をした。
「あの衣はな、一度使うと普通の衣になる。作るのは容易じゃないから普段は表に出さないんだ」
「そんな貴重なものだったんですね。使っちゃったし、普通の衣になったとは知らずに返してしまいました」
「長はなんて?」
「良かったな……とだけ。不味かったですか?」
あまりにも華月が渋い顔を続けていたので、天花は不安になってお湯につかり華月と顔の高さを揃える。すると、華月は天花の頭にポンと手を置いた。
「いや、不味くない。それより、長が一度しか使えない風切りの衣を貸したってことは、俺が天花を迎えに行くことも見越していたのだろうな。あの親父……悠月よりよっぽど恐ろしいな。全て見越していたとしか思えない」
溜め息を吐いた華月に、天花は触れるだけの口付けをする。
「でも、そのおかげで私は華月とこうして一緒にいられますから」
「うーん、うーん? うん、そうなんだけどな? でもさぁ……なんていうか、こう、全て長と悠月の掌で踊ってる気がする」
その言葉に、天花はふふふと笑う。それが意外だと言うように華月は目を瞬かせた。
「きっかけはそうですけど、これからは私達が彼らを踊らせればいいのでは? 天狗の里の為に上手く使ってあげましょう」
「……天花って、意外と悪女的な感じなのか?」
「えぇ!? 違いますよ! うーん。でもそれも面白いかもしれないですね。天女の様な顔をしてるのに実は裏で牛耳るなんて、誰も想像しないでしょうし」
「自分で天女とか言っちゃう?」
今度は華月が笑いながら言ったので、天花は頬を膨らませた。
「天女に見えませんか?」
「見える見える。なぁ、天女様。風呂から上がって俺を慰めてくれないか?」
「ぷっ、ははっ! 良いですよ。天女様が全力で慰めて差し上げます」
そう伝えると、華月は天花を抱いて立ち上がる。笑みを浮かべ、少し逆上せた天花の額に口付けを落としてくれた。
身体を拭いて、裸のまま華月は布団に寝転がる。その華月の顔に尻を向けるように天花が跨ぎ、互いに勃起した肉棒を目の前にして唾を飲んだ。
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「華月だって」
天花が華月の肉棒に両手を添えて、身体を倒す。竿の根元を食むように唇で挟み、何度もチュッチュと音を立てながら吸い上げる。すると蜜口からじんわりと男の香りが漂う先走りが溢れ、それを指先に絡ませて亀頭を弄る。
頬擦りするように、肉棒に擦り寄りながら何度も竿を舐め回す。そうして愛撫するのは、天花が大好きな行動だ。
華月もそれを知っているので、好きにさせている。しかし、それは華月も好きにするということだ。
跨いでいるので大きく開いた天花の足は後孔を一切隠すことができず、早く欲しいとばかりに動く様を華月に見せつけている。その紅く愛らしく染まった後孔に華月はペロリと舐めた。
「――んんッ」
「そうだ。今更だけど、灯りは点けたままでいいか?」
「……消して欲しいです」
自ら聞いたにも関わらず、思っていた返答と違い華月は首を傾げた。
「前は点けたままがいいっていったよな?」
初めて交わった時、灯りを点けたままだったのでその後もなんとなく灯りは点けていた。なので、そのままでと言われると思っていたのだ。
しかし、それは天花なりの理由があってのことだった。それを今言うのは恥ずかしいが、黙れば少し強引に聞いてくるのを天花は十分に知っている。
なので、聞こえるか聞こえないかの微かな声で返事をした。
「……今は消してても、華月って分かるから」
「……ふーん、俺のちんこの形覚えてるから?」
「ちがっ!!」
「え、覚えてないのか?」
覚えていないわけがない。嫁に来てから天狗の里でも交わったが、新婚旅行の一ヶ月は交わらない日が無かったからだ。
熱烈な毎夜に、後孔は愛撫をせずとも華月をいつでも受け入れられるほどに柔らかくなっている。それは華月もよくよく知っているはずだ。
恥ずかしさと言わなくても分かるだろうという気持ちで黙っていると、華月は盛大に溜め息を吐いた。
「ショックだなぁ。あれだけ教えこんでるのに……ならもっと覚えさせないとな」
最後の言葉は楽しげな声色になっていたので、天花は慌てて振り返る。
「え、まって、明日は長距離を移動するでしょう?!」
「明日考えればいいさ」
「待って、知ってる!! 華月のよく覚えてる!! だから手加減して?!」
「そりゃ天花次第だろ?」
跨った天花を華月が軽く持ち上げると、そのまま体勢をゴロリと変える。顔を合わせ、視線が交わり、互いの心臓の音が煩く響く。
「暗くしてもいいけど、天花のヨダレ垂らす顔が大好きだからやっぱり見せて」
「――ッ!! それが嫌なッ――ッああっん!!」
油断していた後孔に、思い切り華月の肉棒が刺さった。一気に与えられたその大きさに、身体はヒクヒクと動いているが、柔壁は喜ぶように締め付けてしまう。
「本当にいつでも俺を受け入れてくれるな」
心の底から嬉しいというように、華月が天花の頬を撫でる。そのまま口付けを落とし、舌が歯列をなぞる。その心地良さに天花は思わず目を閉じた。
「んッ、ふぅ――んッ」
「舌の裏撫でられるの大好きだよな」
柔らかく繊細なその場所を、華月は執拗に舌でなぞる。その度に下腹部の熱が上がっていくのを感じた天花は、達してしまいそうな気がして華月の胸を叩く。しかし、華月はそれを無視するように舌の裏を丁寧に愛撫をし続けた。
「んぅ、っんー!! んッんッ」
口を塞がれ、後孔に埋まった華月の肉棒は動かないものの熱でその存在感を示している。それだけなのに、天花の頭は既に真っ白になりかけていた。
「ふむぅー!! んッ、んぐっ!! ん"ん"ん"ん"ん"っ!!」
ヌルリと華月の舌が蠢き、天花は絶頂を迎えた。しかし、吐精した感覚が無い。それに、いつまで経っても身体を駆け抜ける快楽が収まらず、天花は華月の身体をギュッと抱き締めた。
息もなかなか整わず、中にある肉棒のせいで収まりかけてもまた柔壁が熱と形を感じ取り軽い絶頂を迎えてしまう。
「ぬ、いてぇッ」
「なんで? こんなにイッてるのに」
口端から流れた唾液を舌で舐め取りつつ、華月は楽しそうに答える。
「らめ、精が、出てないのに、達して、ずっと」
「うん。すっごい可愛い。術をかけてるからまだ妊娠はしないけど、こんなイキ方覚えたら術を破りそうだ」
「か、げつぅ」
「んぅー?」
早く抜いてくれと縋るような目で訴えるが、華月はゴクリと喉を動かして身体を起こした。そして、思い切り天花の腰を掴み、ニヤリと笑う。
「可愛くイケたご褒美にたっくさん奥をコツコツしてやろうな」
「――!? 抜いてくれないの!?」
「こんなに締め付けて、抜いて欲しいの?」
腰をぐるりと華月が動かし、挿れられた肉棒が柔壁をゴリッと押し上げる。それに合わせ、天花は全身をビクンッと大きく揺らす。
「こんなに欲しがってる。ほら」
「――ッッ!! アァッ!! おく、おくっ!!」
「そう、奥ね。この奥の閉まってるとこ、俺の亀頭でゴリゴリすると、天花は……やっぱり、涙が出ちゃう」
抱かれ続けている一ヶ月の中でも、これは最近知ってしまったことだ。達した後に、最奥を華月の亀頭の先で溢れる先走りを塗り付けるように動かされると、天花はすぐに涙が出てしまうのだ。
嫌だとか痛いとかではない。何故か分からないが自然と涙が出て、頭がおかしくなるほど気持ちが良くなってしまう。
「かげつ、かげつ、らめっ、おくは」
その言葉に反応するように埋まった肉棒は少しだけ引き抜かれた。安心し、息を吐こうとしたその瞬間、大きな衝撃が下半身から全身を突き抜けた。
「――アァァァァッ!! ングっ!! ん"ん"ん"ッ!! あ、あ、ンンッ!!」
引き抜いた分より多く、華月の肉棒が穿いてきたのだ。油断していた天花の最奥は、華月の亀頭を飲み込んでしまい、その厳重に閉じていた扉をコリコリと弄り倒す。
「ぞごっ!! へんッ――!! アァッ!! ダメぇ!!」
「すっご。とうとう全部入っちゃった。これで俺の全部だよ。天花? ははっ、聞こえてないか?」
「ぎごぇでぅッ!!」
コリコリと扉を弄ったあと、また引き抜かれ、天花はホッとしたがこれで絶対終わりではないと確信し華月を睨む。
「酷いです!!」
「痛かったか?」
「……痛くない……」
「気持ちよかった?」
「…………」
「なら、もう一回試してどうか教えて」
そう言うと、天花が待ってというより先に華月の腰が激しく動きだした。
「――ッアァ!! ――ッ!! ――――ッ!!」
何度も最奥の扉を開かれ、天花は言葉も出なくなってしまった。その様子を見下ろす華月は、何にも変え難い扇情的な……肉感的で官能的で、言葉で表現出来ない程の光景に息を飲む。
ズッチュズッチュという鈍い水音が後孔から発せられ、常に絶頂状態の天花は華月を引き寄せるように手を伸ばす。そして、しっかりと抱き締めて耳元で囁いた。
「かげつ、かげつ、きもちぃ、――ずっときもちぃよぉ」
「――ッ悪い。もう一回奥叩くな。俺もイきそう」
その言葉の直後から、華月の腰の動きが一層激しくなった。今までは慈しむように壊れ物を扱うように抱かれることが多かった天花は、その荒々しい動きに胸が高鳴ってしまった。
もしかしたら、こうして好き勝手に抱かれることが好きなのではないかと不安になるほど、雄々しく動く華月の背に回した手でしっかりと身体を密着させた。
「イクッ、またイっちゃう!! かげつ、かげつ!!」
「俺も、天花――ッ!!」
互いの心臓が大きく鳴り響き、最奥に華月の飛沫が注がれるのを感じた。その飛沫の熱さで、天花は達した直後にまた達してしまったのだった。
その後も数回抱かれ身体に疲れはあるけれど眠らずにいた天花は、隣で寝息を立てている華月を起こさないようにそっと布団から出た。
露天に出ると、まだ夜明け前の空は暗く星が瞬いている。ゆっくりと湯を浴びてからそっと風呂に入ると、身体のあちこちがじんわりと染みる感覚がした。
「……ふぅ」
いつもならばすぐに二人で寝てしまうのだが、今日はどうしてだか眠ることが出来なかった。その理由を考え、天花は自分の頬に触れる。
(あんなにも荒々しく抱かれることに興奮するなんて……いや、でもどんな風に抱かれてもきっと私は気持ち良くなってしまうだろうな)
恥ずかしさに耐えきれなくなり、口元まで湯に付ける。ブクブクと息を吐いた後、姿勢を正す。
三つ子が一緒に風呂に入ったのはいつが最後だっただろうか。子の姿から大人に変えてからは、それぞれ別に入っていた気がする。
しかし、子の姿のままの六花だけは赤様や蓮、恭吾と入ると言っていたのを少し羨ましいと思ったことを思い出した。
神無月はまだ先だが、出雲大社に神使として行った時、皆で大きな露天風呂に入ったら楽しそうだと思い、天花は思わずふふふと笑い声が出てしまった。
家族の繋がり。それを気にしたことがなかったのは、それが蓮から当たり前に与えられてきたからだろう。勿論、今も天花は彼らを家族だと思っている。そして、天狗の里の皆もまた、家族だと思えるようになった。
修行者として天狗の里に呼ばれなければ、今も自分達が神や神使であることを知らずにのんびりとあの田舎の山で暮らしていたのだろう。その生活も大好きだったが、今は賑やかな天狗の里での日々を心から楽しめている。
華月の嫁になった初めの頃こそ、台所仕事や掃除をしていると慌てて止められることがあったが、今は皆も諦め、むしろそこに居るのが当たり前だと思っているようだ。
大人数の食事を雑談しながら作り、洗濯を干し、子天狗達と競争しながら廊下を磨く。必要があれば、華月と共に会議に出席したり、揉め事の処理にも行くようになった。
悠月は、あの後すぐに蓮の元へ謝罪に行ってくれた。しかし、妖力が無いので、他の嫁子供も連れて一般の交通機関を使い向かったようだ。
謝罪の後に、移動手段の話を六花が事細かに聞いて、和やかに食事もしたらしい。
今では悠月の嫁達と蓮は文を交わす仲になっている。それに天花自身も嫁達とお茶をするし、悠月や蘇芳と自由に話せるような関係になれた。
天狗の里の次期長である華月の嫁としては、まだまだだろうけれど、きっとこの先に訪れる辛い事も悲しい事も華月とそして家族と一緒に乗り越えられるだろう。
「本当に良かった」
「何がだ?」
「華月様!?」
驚き振り向くと、寝ていたはずの華月が浴衣のまま露天にやって来ていた。
「お、久しぶりに華月様って聞いたな」
「あはは、そうですね。昔のことを思い出していたのでつい」
「昔?」
「はい、昔と今と……私はいつだって幸せしか感じていなかったなぁと」
「未来だって幸せにしてやるよ。安心しろ」
天花は風呂の縁に近付き、華月の着物をちょんと触れた。
「どうした?」
裾が濡れることも気にせずに、華月がしゃがんで顔を覗き込んできた。その表情にまだ眠気があることを察し、天花は華月の頬に触れる。
「ありがとうございます。もう上がるので、一緒にもう一眠りしましょうか」
「あぁ、天花が隣に居ないとよく眠れないんだ」
ゆっくりと風呂の縁に座り、華月の頬に口付けをする。それのお返しに、華月は天花の唇に口付けをしてくれた。
白み始めた空に、まだいくつかの星が恥ずかしそうに瞬いていた。
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