異世界、肺だけ生活

魔万寿

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肺ターン【38】昔話の恩返し

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ファ~…… 眠い……
昨日は深夜まで説明して…… ここまでは分かる!

問題はその後だ…… 

「肺の勇者様は私が抱いて寝ます!」
「白は私の抱き枕なの!」
「ダメじゃ妾の枕だ!」

ギブギブ!
そんなに引っ張ったら肺が破れる~……
痛い痛たたた……

頼むメリー、一番大きくなったら教えてくれ……

大きくなりたい。

《スキル発動!変体(特殊)
好きな大きさでストップと言ってください》

「肺灰さん、ストップ!」

ストップ!
どうだ?

「抱き心地最高…… 私右側もらい!」
「では私は肺の勇者様の左側を失礼します……」
「妾は上じゃ……トウッ!」

ウップス!
肺の扱いが酷すぎる……
って寝てるし…… みんな寝付き良すぎるだろ……

「肺灰さん、お疲れ様です…… お休みなさい」

羊が1匹…… 羊が2匹…… 
肺が1,512匹…… 悶々として眠れない……

そして、今に至る……

「リサちゃんの料理美味しい!」
「血と変わらんくらい絶品じゃ!」
「一人の生活が長かったので、料理は極めました」

仲がよろしいことで…… ファ~…… おやすみ。

「肺灰さん、寝すぎです…… 早く行きますよ」

やっと、寝れたのに……

そういえば、ホワイトバジ(リス)クからスキル暗闇(特殊)を略奪しといたけど…… ローズ行けるか?

「大丈夫そうじゃ…… ありがとの!」

見えてたら絶対天使……

リサ案内よろしく!

……

「白の説明聞いても、着いていけなかったよ」
「妾は途中から諦めたの~」
「皆さん、まず肺灰さんが本当に肺だったことを面白がってましたね」

寝不足の俺をこれ以上いじめないでくれよ……
何かに目覚めてしまいそうだ。

「到着しましたよ…… 肺の勇者様」

よし、タエ一緒に来てくれ……

「分かったわ…… なんか緊張するね」

『お主達には資格がある…… ここに足を踏み入れることを許そう』

お~入れた!
「妾も入れたぞ」
「肺灰さん、私も入れました……」
「なんだ…… 誰でも入れるじゃない」

「やはり私は入れません…… 肺の勇者様よろしくお願いします」

任せろ…… リサは、王子と待っていてくれ!

「肺灰さん、目の前にとても大きい樹があります」
「こういうのテレビで見たことあるよ」
「神秘的じゃの~」

『我はトレントの長(守護獣)、お主達は我に何を求める……』

魔王を倒すために協力してほしい……

『我は結界を守りし守護獣…… 我がここを離れると結界が弱まり、闇の侵入を許すことになる』

なるほど…… 
あっ!すまない…… まず俺たちも自己紹介からだな。

俺とべっぴんのタエは転生者で、とてもカワイイ妖精がメリー、そして天使のようなヴァンパイアはローズだ……

「いちいち恥ずかしいわね」
「血を吸うぞ全く……」
「ここは普通に紹介をするべきですよ」

『お主…… ローズと言ったか?』

「妾がローズじゃが……」

『昔、同じ名を持つヴァンパイアに救われたことがある……』

「同名同種とは珍しいが、妾ではないぞ……」

『確かに容姿は違うが…… 我と子供達が重い病にかかり、枯れゆく運命であった…… そこへローズが現れ、自らの寿命を使い病から救ってくれたのだ……』

「なるほどの…… そんな昔話を聞いたことはあるが、そのローズは妾と関係がない……」

『そうであろう…… 我らが恩返しをする前に死んでしまったからな…… しかし、これも何かの縁だ! 協力しよう』

ありがとう……
その恩返し…… 必ず無駄にはしない。

「妾も昔話に登場する者と戦えることを誇りに思う……」
「ローズちゃんに命名した白のおかげだね」
「守護獣が仲間になってもらえるとは、心強いですね」

『それで、我はどうすればよい?』

俺たちを信じて、まず俺を食ってくれないか……
そうすれば、俺と繋がり状況が分かるはずだ。

『お主に偽りを感じない…… 信じよう』

ムシャムシャ……

乾燥してて、色々な方向から木が刺さる……
新たな道が開けそオゥ……

《スキル発動!
 不死身の精神(特殊)からの略奪(特殊)》

続く……
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