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第七師団親睦会Ⅱ
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その人は長く綺麗な金髪に凝った装飾のゴスロリ服を着た女性。
耳が長く尖っている為、人間ではなく、恐らくエルフ族だろう。
「おお、ロータス。今から新人歓迎会のバーベキューをするとこだ。お前もどうだ?」
「遠慮しておきますわ。服に臭いがついてしまいそうですもの」
ロータスと呼ばれたその女性は手にした傘をクルクルと回しながら、レミリアの誘いを断った。
「そうか、残念だな。もうすぐ王都から団長も帰ってきて参加する予定だったんだけどなぁ」
「レミリアさん。わたくしがお肉を焼いて差し上げますわ」
レミリアさんの一言でロータスさんは一瞬にして手のひらを返した。
「あの、レミリアさん、この人は?」
「彼女はロータス・エクスタリアだ。団長大好きの変人だから、困った時は大体団長の名前を出せば何でも言うこと聞いてくれるぞ」
「団長? それって第七師団のですか?」
「ああ、そうだ。って、そうか、お前たちはまだ会ったことないんだっけか?」
「ええ、どんな人なんですか?」
こんな変人だらけの団を纏める団長なのだから、きっと鬼のように怖い人かもしれない。それか、彼らに負けず劣らずの変人か。
どちらにしてもきっと碌な人間ではないと思う。
「どんな人、か。……そうだな。一言で言うなら、変人だ」
「はい……え? それだけですか?」
「不満か?」
「いえ、不満と言うか何と言うか……」
もう少し情報を得て初エンカウント時の心の準備をしておきたかったんですけど。
というか、このメンツを前に変人呼ばわりされる団長って一体……。
「お、噂をすれば。ほら、帰ってきたぞ。あれが団長だ」
レミリアさんは私の後ろを指差して笑う。
え、嘘。もう来たの? まだ心の準備が出来てないんだけど……どうしよう。
トントン。
うわ、肩叩かれた。……うん、ここは意を決して……。
私は勇気を振り絞って振り返るとそこには……。
「ぎゃあああああああああああ!!!!!! 鬼っ!!!!!!!!!」
頭には二本の角に口には鋭い牙。肌は赤く般若顔で私の方を睨んでいた。
「あはははははははははは!!!! マナ、めっちゃいい反応するじゃん!」
泣き叫ぶ私を見てレミリアさんはお腹を抱えて大笑いしていた。
「笑い事じゃないですって!? だって、鬼ですよ! 鬼!」
鬼みたいに怖い人だったらどうしようかと思ってたけど、本物の鬼が来るなんて想定が過ぎるんですけど!!!
てか、まだ私の方睨んでて怖い!!!!
「落ち着けって、よく顔見てみろよ」
「え……あ、ん? あれ? お、お面?」
よく見たら本物の鬼ではなく、鬼のお面を被ってるだけの人だった。
「……………………」
鬼のお面を被ったその人は驚かせてしまったことを詫びているのか、両手を合わせて頭を下げてきた。
と言うかなんで喋らないんですかこの人。
「そいつは、シェリン・クォーツ。コミュ障だから、喋んないぞ」
「喋んないって、団長としてそれはどうなんですか? 成り立つんですか?」
「ん? 何言ってんだ? シェリンは団長じゃねぇぞ。団長の付き人として一緒に王都に行った第七師団のメンバーだ」
「え、じゃあ、団長って……」
「俺だよ」
シェリンさんの後ろからその人は現れた。
「やぁ、君が新人のマナだね。話は聞いてるよ」
その声は掻き消えそうなほど震えていた。
そして、体はやせ細っていて今にも死にそうな表情をしていた。
「なんか今にも死にそうなんですけど!?!? おいくつですか!?」
「俺かい? 俺は今年で二十八だよ」
「いやいやいやいやいや! そんな年に見えませんってなんでそんな瀕死な状態なんですか!?」
「実はさっき王都でこっぴどく叱られてねぇ……」
「叱られた? なにかしたんですか?」
「ちょっとうちの団員がね。なんでも任務中に無関係の街を一つ吹き飛ばしたって苦情があったり……」
「っ!」
それを聞いたレミリアさんがピクリと動き、視線を逸らした。
「後は街中を全裸で徘徊しているって女性方からの通報もあったり……」
「うっ……」
今度はワーウルフのベルヴェットさんが小さく反応した。
「他には助けたお礼に食料を要求されて、最終的には村の備蓄を全て食い尽くされた、なんてものもあったなぁ」
「んぐっ!」
先程までバーベキューのお肉を口の中にかき込んでいたミザリーさんの手が止まった。
「それは……大変でしたね」
やはり、第七師団の噂は嘘ではなかったようだ。問題行動ばかり起こすとは聞いていたけど、いきなりそんな話を聞くとは思わなかった。
たまにくらいかなぁ~なんて甘い予想をしていた自分を殴りたい。
「ま、いつも通りだからいいんだけどね」
いや、ダメだと思うんですけど。
「あぁ!!! 団長!!!!!!」
団長を見るなり、ロータスさんが大きな声を上げてすっ飛んできた。
「団長、大丈夫でしたか? 他の団長に何か変なこと言われたりしませんでしたか?」
「少し小言をね」
「分かりましたわ。今すぐ、彼らを殺してきますわ」
「こらこら、笑顔でえぐいこと言うな。俺は気にしてないから」
「団長がそうおっしゃるのなら……」
ロータスさんは残念そうに肩を落とす。
「おっと、そうだ。まだ、俺の名前を名乗っていなかったな」
そんなロータスさんを置いておいて、団長は気を取り直して、やつれた表情から通常? モードになる。
「俺の名前はルーク。よろしく頼むよ、可愛い新人さん」
「あ、はい。よろしくお願いします」
私は差し出された手を取る。
団長は思っていた以上に普通の人だった。
レミリアさんから変人って聞かされていたんだけど、他のメンツのキャラが濃すぎるのが原因で感覚マヒしちゃってる?
「それでマナ君はもう、うちの団員との自己紹介は終えたのかい?」
「えっと、はい。何人かは……」
正直、いきなり全員を覚えろと言われても自信がない。
人数が多くて顔と名前がまだ一致しない。
「今ここにいる以外にも第七師団のメンバーはまだ数人いるよ。任務に行ってたり、サボってたり色々な事情で今ここにはいないけどね」
任務はともかく、サボりって。団長がそれを容認していいんですか?
まぁ、ここは問題児ばかりの第七師団だからそれくらいあっても不思議じゃない。
「あと数人っておっしゃってましたけど、第七師団はそれだけしかいないのですか? 師団と言うからには数千人くらいいると思っていたんですけど」
「他の団はそれくらいいるよ。ここまで極端にメンバーが少ないのはうちの団だけだよ」
なるほど。多分これはあれだ。この団に配属された人たちは彼らの変人ぶりについていけずに騎士団を抜けたのだろう。
それしか考えられない。
「おーい、マナ。早くしないと、ミザリーのやつが肉全部食っちまうぞ」
「あ、はい。今行きます」
レミリアさんに呼ばれた私は団長に一礼をしてその場を離れた。
「おい! ミザリー! 食い過ぎだ! これは新人歓迎会なんだぞ」
「ふがふがふふががが」
「食べ物口に入れたまま喋っても何言ってっか分かんねぇよ」
「あ、てめぇ! 今、俺の肉取っただろ! 地味顔!」
「早いもん勝ちだ。後、地味顔言うな!」
「あぁ、早く焼けないかしら。丹精込めたこのお肉をぜひ団長に……」
「皆、騒がしいな。もう少し落ち着きを持ったらどうだ?」
「いや、あの一歩引いた位置から冷静に語ってるとこ悪いんですけど、なんでベルヴェットさんは服を着てないんですか? 目のやり場に困るんですけど!」
わーわーぎゃーぎゃー。
第七師団アジト前の庭はとても賑やかだった。
そんな光景を少し離れた位置からその様子をルークは見ていた。
「彼らは変わらずだね。それに新人三人も打ち解けているみたいでよかった」
「……………」
「そうか、シェリンもそう思っているのかい」
「……………」
「そうだね。今年の新人は優秀みたいだ。初日にして成果を上げているみたいだし」
「……………」
「ああ、分かっているよ。例の件だろう? うん、それはあの新人たちにやってもらおう」
「……………」
「彼らだけじゃ心配だって。あはは、もちろん新人だけに任せないよ。誰か一人つけようと思う。う~ん、今回の任務で一番適任なのはやっぱり……」
「……………」
「君も同意見か。それじゃ、早速、明日彼らに伝えるとしようか」
耳が長く尖っている為、人間ではなく、恐らくエルフ族だろう。
「おお、ロータス。今から新人歓迎会のバーベキューをするとこだ。お前もどうだ?」
「遠慮しておきますわ。服に臭いがついてしまいそうですもの」
ロータスと呼ばれたその女性は手にした傘をクルクルと回しながら、レミリアの誘いを断った。
「そうか、残念だな。もうすぐ王都から団長も帰ってきて参加する予定だったんだけどなぁ」
「レミリアさん。わたくしがお肉を焼いて差し上げますわ」
レミリアさんの一言でロータスさんは一瞬にして手のひらを返した。
「あの、レミリアさん、この人は?」
「彼女はロータス・エクスタリアだ。団長大好きの変人だから、困った時は大体団長の名前を出せば何でも言うこと聞いてくれるぞ」
「団長? それって第七師団のですか?」
「ああ、そうだ。って、そうか、お前たちはまだ会ったことないんだっけか?」
「ええ、どんな人なんですか?」
こんな変人だらけの団を纏める団長なのだから、きっと鬼のように怖い人かもしれない。それか、彼らに負けず劣らずの変人か。
どちらにしてもきっと碌な人間ではないと思う。
「どんな人、か。……そうだな。一言で言うなら、変人だ」
「はい……え? それだけですか?」
「不満か?」
「いえ、不満と言うか何と言うか……」
もう少し情報を得て初エンカウント時の心の準備をしておきたかったんですけど。
というか、このメンツを前に変人呼ばわりされる団長って一体……。
「お、噂をすれば。ほら、帰ってきたぞ。あれが団長だ」
レミリアさんは私の後ろを指差して笑う。
え、嘘。もう来たの? まだ心の準備が出来てないんだけど……どうしよう。
トントン。
うわ、肩叩かれた。……うん、ここは意を決して……。
私は勇気を振り絞って振り返るとそこには……。
「ぎゃあああああああああああ!!!!!! 鬼っ!!!!!!!!!」
頭には二本の角に口には鋭い牙。肌は赤く般若顔で私の方を睨んでいた。
「あはははははははははは!!!! マナ、めっちゃいい反応するじゃん!」
泣き叫ぶ私を見てレミリアさんはお腹を抱えて大笑いしていた。
「笑い事じゃないですって!? だって、鬼ですよ! 鬼!」
鬼みたいに怖い人だったらどうしようかと思ってたけど、本物の鬼が来るなんて想定が過ぎるんですけど!!!
てか、まだ私の方睨んでて怖い!!!!
「落ち着けって、よく顔見てみろよ」
「え……あ、ん? あれ? お、お面?」
よく見たら本物の鬼ではなく、鬼のお面を被ってるだけの人だった。
「……………………」
鬼のお面を被ったその人は驚かせてしまったことを詫びているのか、両手を合わせて頭を下げてきた。
と言うかなんで喋らないんですかこの人。
「そいつは、シェリン・クォーツ。コミュ障だから、喋んないぞ」
「喋んないって、団長としてそれはどうなんですか? 成り立つんですか?」
「ん? 何言ってんだ? シェリンは団長じゃねぇぞ。団長の付き人として一緒に王都に行った第七師団のメンバーだ」
「え、じゃあ、団長って……」
「俺だよ」
シェリンさんの後ろからその人は現れた。
「やぁ、君が新人のマナだね。話は聞いてるよ」
その声は掻き消えそうなほど震えていた。
そして、体はやせ細っていて今にも死にそうな表情をしていた。
「なんか今にも死にそうなんですけど!?!? おいくつですか!?」
「俺かい? 俺は今年で二十八だよ」
「いやいやいやいやいや! そんな年に見えませんってなんでそんな瀕死な状態なんですか!?」
「実はさっき王都でこっぴどく叱られてねぇ……」
「叱られた? なにかしたんですか?」
「ちょっとうちの団員がね。なんでも任務中に無関係の街を一つ吹き飛ばしたって苦情があったり……」
「っ!」
それを聞いたレミリアさんがピクリと動き、視線を逸らした。
「後は街中を全裸で徘徊しているって女性方からの通報もあったり……」
「うっ……」
今度はワーウルフのベルヴェットさんが小さく反応した。
「他には助けたお礼に食料を要求されて、最終的には村の備蓄を全て食い尽くされた、なんてものもあったなぁ」
「んぐっ!」
先程までバーベキューのお肉を口の中にかき込んでいたミザリーさんの手が止まった。
「それは……大変でしたね」
やはり、第七師団の噂は嘘ではなかったようだ。問題行動ばかり起こすとは聞いていたけど、いきなりそんな話を聞くとは思わなかった。
たまにくらいかなぁ~なんて甘い予想をしていた自分を殴りたい。
「ま、いつも通りだからいいんだけどね」
いや、ダメだと思うんですけど。
「あぁ!!! 団長!!!!!!」
団長を見るなり、ロータスさんが大きな声を上げてすっ飛んできた。
「団長、大丈夫でしたか? 他の団長に何か変なこと言われたりしませんでしたか?」
「少し小言をね」
「分かりましたわ。今すぐ、彼らを殺してきますわ」
「こらこら、笑顔でえぐいこと言うな。俺は気にしてないから」
「団長がそうおっしゃるのなら……」
ロータスさんは残念そうに肩を落とす。
「おっと、そうだ。まだ、俺の名前を名乗っていなかったな」
そんなロータスさんを置いておいて、団長は気を取り直して、やつれた表情から通常? モードになる。
「俺の名前はルーク。よろしく頼むよ、可愛い新人さん」
「あ、はい。よろしくお願いします」
私は差し出された手を取る。
団長は思っていた以上に普通の人だった。
レミリアさんから変人って聞かされていたんだけど、他のメンツのキャラが濃すぎるのが原因で感覚マヒしちゃってる?
「それでマナ君はもう、うちの団員との自己紹介は終えたのかい?」
「えっと、はい。何人かは……」
正直、いきなり全員を覚えろと言われても自信がない。
人数が多くて顔と名前がまだ一致しない。
「今ここにいる以外にも第七師団のメンバーはまだ数人いるよ。任務に行ってたり、サボってたり色々な事情で今ここにはいないけどね」
任務はともかく、サボりって。団長がそれを容認していいんですか?
まぁ、ここは問題児ばかりの第七師団だからそれくらいあっても不思議じゃない。
「あと数人っておっしゃってましたけど、第七師団はそれだけしかいないのですか? 師団と言うからには数千人くらいいると思っていたんですけど」
「他の団はそれくらいいるよ。ここまで極端にメンバーが少ないのはうちの団だけだよ」
なるほど。多分これはあれだ。この団に配属された人たちは彼らの変人ぶりについていけずに騎士団を抜けたのだろう。
それしか考えられない。
「おーい、マナ。早くしないと、ミザリーのやつが肉全部食っちまうぞ」
「あ、はい。今行きます」
レミリアさんに呼ばれた私は団長に一礼をしてその場を離れた。
「おい! ミザリー! 食い過ぎだ! これは新人歓迎会なんだぞ」
「ふがふがふふががが」
「食べ物口に入れたまま喋っても何言ってっか分かんねぇよ」
「あ、てめぇ! 今、俺の肉取っただろ! 地味顔!」
「早いもん勝ちだ。後、地味顔言うな!」
「あぁ、早く焼けないかしら。丹精込めたこのお肉をぜひ団長に……」
「皆、騒がしいな。もう少し落ち着きを持ったらどうだ?」
「いや、あの一歩引いた位置から冷静に語ってるとこ悪いんですけど、なんでベルヴェットさんは服を着てないんですか? 目のやり場に困るんですけど!」
わーわーぎゃーぎゃー。
第七師団アジト前の庭はとても賑やかだった。
そんな光景を少し離れた位置からその様子をルークは見ていた。
「彼らは変わらずだね。それに新人三人も打ち解けているみたいでよかった」
「……………」
「そうか、シェリンもそう思っているのかい」
「……………」
「そうだね。今年の新人は優秀みたいだ。初日にして成果を上げているみたいだし」
「……………」
「ああ、分かっているよ。例の件だろう? うん、それはあの新人たちにやってもらおう」
「……………」
「彼らだけじゃ心配だって。あはは、もちろん新人だけに任せないよ。誰か一人つけようと思う。う~ん、今回の任務で一番適任なのはやっぱり……」
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