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戦いの後
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「あぁ……やっぱダメか……」
ベルヴェットは倒したセイスに駆け寄るが、彼の意識は既になかった。
「少々やりすぎてしまったか。仕方ない。まだあと二人いる。そっちに聞くか」
そうしてふと大聖堂の方を見ると……。
「なっ……ドラゴン……?」
「うひゃー、ほんとに全身機械じゃん。これどーなってんだ?」
アイリスを倒したゼルは、バラバラになったアイリスの体をカチャカチャといじっていた。
「タイタンには面白いもんがあるんだな。俺もこれちょっとほしいかも。今度マナに買ってもらうか」
「なんで私に買わせようとするのよ! それよりも早くヘイヴィアのところに……ってなにあれ!?」
ゼルを引っ張って大聖堂に向かおうとすると、そのすぐそばに巨大なドラゴンが出現していた。
「一体何が起きてるの!? 早くいかなきゃ!」
私たちは急いでヘイヴィアのいる大聖堂へと向かった。
「あれ? ドラゴンが消えた?」
すると、その最中ドラゴンの姿が消えた。
気になって私たちはそのドラゴンがいた場所の方へと足を運ぶ。
「ヘイヴィア! 大丈夫!?」
私たちが駆け付けるとそこには倒れたヘイヴィアとその傍らにいるリゼさんの姿を見つけた。
「あの土塊野郎、負けたのか?」
倒れているヘイヴィアを見て、ゼルはリゼさんに負けたのだと思ったようだ。
ディスガイナを抜いて彼女に向かっていこうとするが、私はそれを止めた。
「待ってゼル」
「なんでだよ、マナ」
「大丈夫。ヘイヴィアは勝ったよ。そうだよね?」
私は優しくヘイヴィアの頭を撫でるリゼさんにそう尋ねた。
「あなたたちが、ヘイヴィアのお仲間さん? よかった。私もそろそろ限界だった……から……」
私たちを見て安心したのか、リゼさんはこと切れたように意識を失いヘイヴィアの上に倒れた。
「どう、なってんだ?」
「多分、ヘイヴィアが勝ったんだよ。リゼさんの額から石がなくなってた」
「なんでもいいが、とにかくこれで終わったのか?」
「そうね。後はここに大罪魔法があるかだけど」
私は意識を失ったリゼさんを背負う。
「ゼルはヘイヴィアをお願い」
「えぇ~」
心底嫌そうな顔をするゼルだったが、渋々と言った感じでヘイヴィアを背負う。
とりあえず、大聖堂の中に入ろう。大罪魔法があるとすれば、あそこに……。
「あ、ベルヴェットさん。先に来てたんですね」
大聖堂の中にある祭壇。そこにベルヴェットさんの姿があった。
「うん、ヘイヴィアの方に君たちが向かったのが見えたからね。先にこっちに来させてもらった」
「それで大罪魔法はあったんですか?」
「いいや、どうやらここにはないらしい。誰かが持ち去った後のようだ」
「それってもしかして……」
「ああ、十中八九間違いない」
「なんだ? なんの話だ?」
察しの悪いゼルは一人首を傾げていた。
「私たちがカルデネ洞窟を調べたとき、すでにここへ来るための隠し通路が空いていたよね。それって誰かが先に来たってことで、その人がここまで来て大罪魔法を持ち去ったんじゃないかってこと」
「じゃあ、そいつ探さないとじゃん」
「そうだけど、情報がなさすぎるのよ。……そう言えば、ベルヴェットさん」
「なんだ?」
「どうして、カルデネ洞窟を調べようと思ったんですか? 古代ミケラ文明があるかもしれない場所なら他にも候補があったはずですよね」
「…………」
ベルヴェットさんは少し考える素振りを見せてから、口を開いた。
「これは団長から口止めされていたんだが、状況が状況だ。言っても問題ないだろう」
「え、なんですか、その前ぶり。ちょっと怖いんですけど」
「大したことじゃない。ただ、タイタンの連中がカルデネ洞窟の調査に出るという情報を事前に得ていたんだ。だから、ここが怪しいと思い一番最初に来ただけだ」
「なるほど、そうだったんですね…………ってちょっと待ってください? じゃあ、最初からタイタンと戦う可能性があったのを知ってたってことですか!?」
「そうだが?」
「なんでもっと早くに行ってくれなかったんですか!?」
「言ったら、君、ここへ来るのに駄々こねただろ?」
「当り前です! 新人に何やらせようとしてるんですか!?」
「団長はそれを察して、君たちに、いや、君に言うなと口止めしたんだ」
「最悪ですね! お気遣いどうも!」
「そう声を荒げるな。君たち新人を中心に動いたのにはちゃんとした理由がある」
「なんですか?」
私は口をとがらせながらベルヴェットさんに尋ねた。
「下手にこちらの主力を動かしたら、敵に情報が漏れる可能性があった。新人を中心に編成したことで警戒心を薄め、それを防いだんだ」
「敵って、タイタンに事ですか?」
「タイタンがカルデネ洞窟へ向かう情報がこちらに漏れていたんだ。こっちの動きも向こうに漏れる可能性は考慮すべきだろう」
「ん~………」
納得は出来ないけど、理解は出来る。
結果論ではあるけれど、そのおかげで今回タイタンの人たちはたった三人しかいなかったと考えることもできるだろう。
下手に人数を動かしていたら、三人じゃすまなかったかもしれない。
「ま、色々あったが、敵の内情を話してくれそうな子が一人連れて帰れるのであれば、収穫としては上出来だろう」
そう言って、ベルヴェットさんは私の背中にいるリゼさんの方を見た。
「さて、ここにいてももうこれ以上何も得られるものはないだろう。今回の任務はこれにて終了。引き上げだ。お疲れ様」
「ご報告します。タイタンが敗れたそうです」
「敗れた? 向こうは特務代表を送り込んだと聞いたが?」
「はい。ですが、その特務代表であるリゼが負けたようで」
「確か、カリスト側は第七師団の新人を中心にだったはずだな。それがどうしてそうなる」
「詳しい情報は得られていないのですが、どうやらその新人に敗れたようで」
「はぁ~、全くアルケ村の件と言い、また第七師団にしてやられたか」
「いかがいたしますか?」
「問題ない。大罪魔法を手に入れる算段は付いている。後は時間を稼げれば……」
ベルヴェットは倒したセイスに駆け寄るが、彼の意識は既になかった。
「少々やりすぎてしまったか。仕方ない。まだあと二人いる。そっちに聞くか」
そうしてふと大聖堂の方を見ると……。
「なっ……ドラゴン……?」
「うひゃー、ほんとに全身機械じゃん。これどーなってんだ?」
アイリスを倒したゼルは、バラバラになったアイリスの体をカチャカチャといじっていた。
「タイタンには面白いもんがあるんだな。俺もこれちょっとほしいかも。今度マナに買ってもらうか」
「なんで私に買わせようとするのよ! それよりも早くヘイヴィアのところに……ってなにあれ!?」
ゼルを引っ張って大聖堂に向かおうとすると、そのすぐそばに巨大なドラゴンが出現していた。
「一体何が起きてるの!? 早くいかなきゃ!」
私たちは急いでヘイヴィアのいる大聖堂へと向かった。
「あれ? ドラゴンが消えた?」
すると、その最中ドラゴンの姿が消えた。
気になって私たちはそのドラゴンがいた場所の方へと足を運ぶ。
「ヘイヴィア! 大丈夫!?」
私たちが駆け付けるとそこには倒れたヘイヴィアとその傍らにいるリゼさんの姿を見つけた。
「あの土塊野郎、負けたのか?」
倒れているヘイヴィアを見て、ゼルはリゼさんに負けたのだと思ったようだ。
ディスガイナを抜いて彼女に向かっていこうとするが、私はそれを止めた。
「待ってゼル」
「なんでだよ、マナ」
「大丈夫。ヘイヴィアは勝ったよ。そうだよね?」
私は優しくヘイヴィアの頭を撫でるリゼさんにそう尋ねた。
「あなたたちが、ヘイヴィアのお仲間さん? よかった。私もそろそろ限界だった……から……」
私たちを見て安心したのか、リゼさんはこと切れたように意識を失いヘイヴィアの上に倒れた。
「どう、なってんだ?」
「多分、ヘイヴィアが勝ったんだよ。リゼさんの額から石がなくなってた」
「なんでもいいが、とにかくこれで終わったのか?」
「そうね。後はここに大罪魔法があるかだけど」
私は意識を失ったリゼさんを背負う。
「ゼルはヘイヴィアをお願い」
「えぇ~」
心底嫌そうな顔をするゼルだったが、渋々と言った感じでヘイヴィアを背負う。
とりあえず、大聖堂の中に入ろう。大罪魔法があるとすれば、あそこに……。
「あ、ベルヴェットさん。先に来てたんですね」
大聖堂の中にある祭壇。そこにベルヴェットさんの姿があった。
「うん、ヘイヴィアの方に君たちが向かったのが見えたからね。先にこっちに来させてもらった」
「それで大罪魔法はあったんですか?」
「いいや、どうやらここにはないらしい。誰かが持ち去った後のようだ」
「それってもしかして……」
「ああ、十中八九間違いない」
「なんだ? なんの話だ?」
察しの悪いゼルは一人首を傾げていた。
「私たちがカルデネ洞窟を調べたとき、すでにここへ来るための隠し通路が空いていたよね。それって誰かが先に来たってことで、その人がここまで来て大罪魔法を持ち去ったんじゃないかってこと」
「じゃあ、そいつ探さないとじゃん」
「そうだけど、情報がなさすぎるのよ。……そう言えば、ベルヴェットさん」
「なんだ?」
「どうして、カルデネ洞窟を調べようと思ったんですか? 古代ミケラ文明があるかもしれない場所なら他にも候補があったはずですよね」
「…………」
ベルヴェットさんは少し考える素振りを見せてから、口を開いた。
「これは団長から口止めされていたんだが、状況が状況だ。言っても問題ないだろう」
「え、なんですか、その前ぶり。ちょっと怖いんですけど」
「大したことじゃない。ただ、タイタンの連中がカルデネ洞窟の調査に出るという情報を事前に得ていたんだ。だから、ここが怪しいと思い一番最初に来ただけだ」
「なるほど、そうだったんですね…………ってちょっと待ってください? じゃあ、最初からタイタンと戦う可能性があったのを知ってたってことですか!?」
「そうだが?」
「なんでもっと早くに行ってくれなかったんですか!?」
「言ったら、君、ここへ来るのに駄々こねただろ?」
「当り前です! 新人に何やらせようとしてるんですか!?」
「団長はそれを察して、君たちに、いや、君に言うなと口止めしたんだ」
「最悪ですね! お気遣いどうも!」
「そう声を荒げるな。君たち新人を中心に動いたのにはちゃんとした理由がある」
「なんですか?」
私は口をとがらせながらベルヴェットさんに尋ねた。
「下手にこちらの主力を動かしたら、敵に情報が漏れる可能性があった。新人を中心に編成したことで警戒心を薄め、それを防いだんだ」
「敵って、タイタンに事ですか?」
「タイタンがカルデネ洞窟へ向かう情報がこちらに漏れていたんだ。こっちの動きも向こうに漏れる可能性は考慮すべきだろう」
「ん~………」
納得は出来ないけど、理解は出来る。
結果論ではあるけれど、そのおかげで今回タイタンの人たちはたった三人しかいなかったと考えることもできるだろう。
下手に人数を動かしていたら、三人じゃすまなかったかもしれない。
「ま、色々あったが、敵の内情を話してくれそうな子が一人連れて帰れるのであれば、収穫としては上出来だろう」
そう言って、ベルヴェットさんは私の背中にいるリゼさんの方を見た。
「さて、ここにいてももうこれ以上何も得られるものはないだろう。今回の任務はこれにて終了。引き上げだ。お疲れ様」
「ご報告します。タイタンが敗れたそうです」
「敗れた? 向こうは特務代表を送り込んだと聞いたが?」
「はい。ですが、その特務代表であるリゼが負けたようで」
「確か、カリスト側は第七師団の新人を中心にだったはずだな。それがどうしてそうなる」
「詳しい情報は得られていないのですが、どうやらその新人に敗れたようで」
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