78 / 119
第1章 王都編
第78話 執事長とメイド長との面談
しおりを挟む
早朝体を動かした後、食堂に着くと不満そうな子供達がいた。
ソシアがなだめていたから、マリニア達と来れなかったのは子供達の所為か?
「パパいなくて悲しかった・・・」
指を咥えて半べそだった・・・
俺は手を広げて抱き寄せるしかなかった。
「僕らの事が嫌いになったんじゃないの?」
「パパは皆の事を考えなきゃならないから、1人になって考える事もあるのよ。だから心配しなくても良いのよ」
ソシアがフォローしてくれた・・・
うん。有り難いです。
メイドさんが子供達を引き剥がし椅子に座らせていく。
この後執事長とメイド長と少し話し合いたい。
でも、子供達との食事は笑顔を絶やさないように・・・難しいね。
つい難しい事を考えてしまい、顔に出るてしまうもんな。
食事の後執事長とメイド長を自室に呼んだ。
「忙しいところ悪いな。頼みたい事があるが、その前にいくつか確認したい事がある」
2人は頷く。
「1番気にしなきゃならないのが多分性奴隷だった者達だ。どんな様子だ?」
「はい。女性についてはやはり男性が怖いと言っております。それとやはりこのまま放逐されたのならば娼婦になるしかないと、ここを追い出される事を極端に恐れております」
「まあ、それは予想の範疇だね」
「はい。御主人様がメイドとして雇う準備があるがどうしたいか?と聞きましたら全員希望しており、基礎から仕込むところです。強迫観念ならか習熟は早いと思われます」
「やはり性的に酷い事を?」
「聞かない方が宜しいかと。御主人様が思うより彼女達の尊厳は踏みにじられております。ですが、必ずや立ち直らせて立派なメイドとして御主人様のお役に立てるように致します」
俺は次に執事に話を促した。
「こちらも似たようなモノでこざいます。男娼とされておりましたからな。彼らも執事として再起をとやる気に満ちております。ただ、その・・・」
ちらりとメイド長を見る。
「ちょっとだけ寝室で待機して欲しい」
「有り難いです。その、男性器を切られております」
「そ、それは・・・酷いな。ソシアに欠損修復を頼むか?」
「ですが、あれはその部位をイメージしなければならないと聞き及んでおります。まだ生娘と聞き及びますが?それとももうお手付きをなさいましたか?」
「いや。結婚していないからね。でも・・・ソシアと相談するよ」
再びメイド長を呼ぶ。
「他に困った事は?」
「ソシア様とヤーナ様が部屋を固辞なさいましたから部屋は足りておりますが、資金が心配でございます」
「?あの2人の部屋は?」
「婚約者と彼女ですからランスタッド様の寝室が自分達の寝る部屋だととランスタッド様の指示だと聞いておりますが?」
俺は乾いた笑いをするしかなかった。しかし、お子ちゃま達が来るとは知らなかったようだな。
「今のところ御主人様に相談するような事はありませんな」
「じゃあ、子供達に教育を出来る者がいたりしないか?メイド見習いを含め確認して欲しい」
「申し訳ありません。私達で考える事でした。早速確認いたします」
そうして面談が終わった後、ヤーナをギルドに送って魔物の討伐依頼を受けてから館に戻る。
その後は予定通りマリニア達との訓練をするのであった。
ソシアがなだめていたから、マリニア達と来れなかったのは子供達の所為か?
「パパいなくて悲しかった・・・」
指を咥えて半べそだった・・・
俺は手を広げて抱き寄せるしかなかった。
「僕らの事が嫌いになったんじゃないの?」
「パパは皆の事を考えなきゃならないから、1人になって考える事もあるのよ。だから心配しなくても良いのよ」
ソシアがフォローしてくれた・・・
うん。有り難いです。
メイドさんが子供達を引き剥がし椅子に座らせていく。
この後執事長とメイド長と少し話し合いたい。
でも、子供達との食事は笑顔を絶やさないように・・・難しいね。
つい難しい事を考えてしまい、顔に出るてしまうもんな。
食事の後執事長とメイド長を自室に呼んだ。
「忙しいところ悪いな。頼みたい事があるが、その前にいくつか確認したい事がある」
2人は頷く。
「1番気にしなきゃならないのが多分性奴隷だった者達だ。どんな様子だ?」
「はい。女性についてはやはり男性が怖いと言っております。それとやはりこのまま放逐されたのならば娼婦になるしかないと、ここを追い出される事を極端に恐れております」
「まあ、それは予想の範疇だね」
「はい。御主人様がメイドとして雇う準備があるがどうしたいか?と聞きましたら全員希望しており、基礎から仕込むところです。強迫観念ならか習熟は早いと思われます」
「やはり性的に酷い事を?」
「聞かない方が宜しいかと。御主人様が思うより彼女達の尊厳は踏みにじられております。ですが、必ずや立ち直らせて立派なメイドとして御主人様のお役に立てるように致します」
俺は次に執事に話を促した。
「こちらも似たようなモノでこざいます。男娼とされておりましたからな。彼らも執事として再起をとやる気に満ちております。ただ、その・・・」
ちらりとメイド長を見る。
「ちょっとだけ寝室で待機して欲しい」
「有り難いです。その、男性器を切られております」
「そ、それは・・・酷いな。ソシアに欠損修復を頼むか?」
「ですが、あれはその部位をイメージしなければならないと聞き及んでおります。まだ生娘と聞き及びますが?それとももうお手付きをなさいましたか?」
「いや。結婚していないからね。でも・・・ソシアと相談するよ」
再びメイド長を呼ぶ。
「他に困った事は?」
「ソシア様とヤーナ様が部屋を固辞なさいましたから部屋は足りておりますが、資金が心配でございます」
「?あの2人の部屋は?」
「婚約者と彼女ですからランスタッド様の寝室が自分達の寝る部屋だととランスタッド様の指示だと聞いておりますが?」
俺は乾いた笑いをするしかなかった。しかし、お子ちゃま達が来るとは知らなかったようだな。
「今のところ御主人様に相談するような事はありませんな」
「じゃあ、子供達に教育を出来る者がいたりしないか?メイド見習いを含め確認して欲しい」
「申し訳ありません。私達で考える事でした。早速確認いたします」
そうして面談が終わった後、ヤーナをギルドに送って魔物の討伐依頼を受けてから館に戻る。
その後は予定通りマリニア達との訓練をするのであった。
2
あなたにおすすめの小説
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる