18 / 92
第一章 リスタート編
第16話 マスター
しおりを挟む
ギルドマスターは見た目に反して、や優しく語りかけてきた。
「君はあの孤高の剣のメンバーだったんだってね?差し障りがなければ、どうしたのか話してくれると嬉しい」
「あっ、はい。同じ村の出身者でパーティーを汲んでいたんですが、何故か僕はリーダーに嫌われていて、サポート要員扱いで碌に戦闘にも参加できず、結果中々魔物を倒せれず、皆と力の差が出てきて、4日前に追放されたんです。僕がいれば規定でSランクに上がれないからって。僕自身はEランクですから」
「あの街のギルドは節穴か?君程の実力でEランクは無いだろう」
「多分僕は甘かったんです。リーダーがいつも皆のカードを集め、依頼達成の報告と、お金の配分も活躍具合で配分していました。カレンさんに言われたのは普通はそんな事をしないと。多分貢献具合のバランスも酷かったんでしょうね。だから良かったのかも分かりません」
話をしているのは20台後半か30代前半の騎士のような金髪の、嫌味なくらいの爽やか系のイケメンだ。
「あそこのリーダーはダニーだったな。確か孤高の剣は戦闘の時は君が色々指示を出していただろう?一度君達の戦っている所を見たよ。ダニーは確かに個としては強いが、戦闘時は一人の戦士に過ぎなかったと記憶している。まともな指揮など取れていなかったのに、君を追放なんて正直あり得ないぞ。で、君はどうするんだ?」
「はい。どうも僕はダニーの独断の所為で、冒険者として知っていなければならない事を知らなさすぎるようです。なので先ずは普通の冒険者がする事を一通り行って、順を追って強くなり、何れ追い出した事を後悔させてやろうとは思いますが、王都にて生活の基盤を作り、コツコツとやっていきたいんです」
「そうそう、既に新緑の森での戦闘は報告が有ったのだが、中々見事な指揮ぶりだったようだな。今後の君に期待をしているよ」
「俺はSランクパーティーである旋風の刃のシリウスだ。君には一目を置いているんだよ。何か困った事が有れば声を掛けてくれ。さっきのは中々の腕前で感心したよ」
「あっ、はい。こちらこそ宜しくお願いします。えっと、要件はこれで終わりでしょうか?」
「ああ、悪かったな。まだシリウスと話が有るから、ジーク君はもう行っても大丈夫だ。今後に期待しているよ」
握手をしてその場を引き上げた。そしてカレンの所に顔を出した。
「カレンさん!やっと話が終わりました!」
「おかえりなさい…。大丈夫でした?」
「何がです?謝罪されていただけですよ。それよりシリウスさんって凄いですね。Sランクかあ。しかも僕なんかと違いイケメンだし、やっぱりカレンさんもああいうイケメンがタイプだったりするの?」
「ううん。ジーク君のさっきの立ち回りの方がカッコ良かったぞ!」
「カレンさんでもお世辞を言うんですね」
カレンは思った。この人駄目な人だと。鈍感だと。意を決して言ったのに気が付かないのだ。はぁと心の中で溜息をついていた。
ギルドの受付嬢の隠れた秘密があるのだ。それは絶対にこちらから告白してはダメだと。相手に言わせるのが鉄の掟なのだ。そう、それができないのであれば、ギルドの受付嬢を辞めて一人の女として告白する、それが不文律なのだ。
理由は冒険者たるもの美人の受付嬢をモノにしたい!そうして自分に振り向かせたいと思い、下心から頑張る生き物だ。受付嬢のハートを射止めたい!受付嬢に告白し、実力からその気にさせる!そういうものでないと駄目だという事なのだ。だから基本的に受付嬢は見目麗しい者しかなれないと。一応受付に男もいるが、サポートをする引退した冒険者だ。
それはともかくカレンはジークに感謝をしていた。
自分の所に5新たに人もの担当をつけてくれたのだ。尤も他の受付嬢から奪う形にはなったが、今回に限って言えば担当を外すされる事になった受付嬢に非がある。ましてやギルドマスターの判断だ。彼女からどうこう言われる筋合いは無いだろうと。
そして一番最初の担当になったのがジークだ。運命を感じられずにはいられない。だが、受付嬢をしている以上、長年の伝統である不文律を破る訳にはいかない。どうにかして自分に振り向かせたい、自分に対して好きだと告白させたい。つまりカレンは先の立ち回りで完全に惚れてしまったのだ。それもリースティアにも分かる位に。
「君はあの孤高の剣のメンバーだったんだってね?差し障りがなければ、どうしたのか話してくれると嬉しい」
「あっ、はい。同じ村の出身者でパーティーを汲んでいたんですが、何故か僕はリーダーに嫌われていて、サポート要員扱いで碌に戦闘にも参加できず、結果中々魔物を倒せれず、皆と力の差が出てきて、4日前に追放されたんです。僕がいれば規定でSランクに上がれないからって。僕自身はEランクですから」
「あの街のギルドは節穴か?君程の実力でEランクは無いだろう」
「多分僕は甘かったんです。リーダーがいつも皆のカードを集め、依頼達成の報告と、お金の配分も活躍具合で配分していました。カレンさんに言われたのは普通はそんな事をしないと。多分貢献具合のバランスも酷かったんでしょうね。だから良かったのかも分かりません」
話をしているのは20台後半か30代前半の騎士のような金髪の、嫌味なくらいの爽やか系のイケメンだ。
「あそこのリーダーはダニーだったな。確か孤高の剣は戦闘の時は君が色々指示を出していただろう?一度君達の戦っている所を見たよ。ダニーは確かに個としては強いが、戦闘時は一人の戦士に過ぎなかったと記憶している。まともな指揮など取れていなかったのに、君を追放なんて正直あり得ないぞ。で、君はどうするんだ?」
「はい。どうも僕はダニーの独断の所為で、冒険者として知っていなければならない事を知らなさすぎるようです。なので先ずは普通の冒険者がする事を一通り行って、順を追って強くなり、何れ追い出した事を後悔させてやろうとは思いますが、王都にて生活の基盤を作り、コツコツとやっていきたいんです」
「そうそう、既に新緑の森での戦闘は報告が有ったのだが、中々見事な指揮ぶりだったようだな。今後の君に期待をしているよ」
「俺はSランクパーティーである旋風の刃のシリウスだ。君には一目を置いているんだよ。何か困った事が有れば声を掛けてくれ。さっきのは中々の腕前で感心したよ」
「あっ、はい。こちらこそ宜しくお願いします。えっと、要件はこれで終わりでしょうか?」
「ああ、悪かったな。まだシリウスと話が有るから、ジーク君はもう行っても大丈夫だ。今後に期待しているよ」
握手をしてその場を引き上げた。そしてカレンの所に顔を出した。
「カレンさん!やっと話が終わりました!」
「おかえりなさい…。大丈夫でした?」
「何がです?謝罪されていただけですよ。それよりシリウスさんって凄いですね。Sランクかあ。しかも僕なんかと違いイケメンだし、やっぱりカレンさんもああいうイケメンがタイプだったりするの?」
「ううん。ジーク君のさっきの立ち回りの方がカッコ良かったぞ!」
「カレンさんでもお世辞を言うんですね」
カレンは思った。この人駄目な人だと。鈍感だと。意を決して言ったのに気が付かないのだ。はぁと心の中で溜息をついていた。
ギルドの受付嬢の隠れた秘密があるのだ。それは絶対にこちらから告白してはダメだと。相手に言わせるのが鉄の掟なのだ。そう、それができないのであれば、ギルドの受付嬢を辞めて一人の女として告白する、それが不文律なのだ。
理由は冒険者たるもの美人の受付嬢をモノにしたい!そうして自分に振り向かせたいと思い、下心から頑張る生き物だ。受付嬢のハートを射止めたい!受付嬢に告白し、実力からその気にさせる!そういうものでないと駄目だという事なのだ。だから基本的に受付嬢は見目麗しい者しかなれないと。一応受付に男もいるが、サポートをする引退した冒険者だ。
それはともかくカレンはジークに感謝をしていた。
自分の所に5新たに人もの担当をつけてくれたのだ。尤も他の受付嬢から奪う形にはなったが、今回に限って言えば担当を外すされる事になった受付嬢に非がある。ましてやギルドマスターの判断だ。彼女からどうこう言われる筋合いは無いだろうと。
そして一番最初の担当になったのがジークだ。運命を感じられずにはいられない。だが、受付嬢をしている以上、長年の伝統である不文律を破る訳にはいかない。どうにかして自分に振り向かせたい、自分に対して好きだと告白させたい。つまりカレンは先の立ち回りで完全に惚れてしまったのだ。それもリースティアにも分かる位に。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜
KeyBow
ファンタジー
1999年世界各地に隕石が落ち、その数年後に隕石が落ちた場所がラビリンス(迷宮)となり魔物が町に湧き出した。
各国の軍隊、日本も自衛隊によりラビリンスより外に出た魔物を駆逐した。
ラビリンスの中で魔物を倒すと稀にその個体の姿が写ったカードが落ちた。
その後、そのカードに血を掛けるとその魔物が召喚され使役できる事が判明した。
彼らは通称カーヴァント。
カーヴァントを使役する者は探索者と呼ばれた。
カーヴァントには1から10までのランクがあり、1は最弱、6で強者、7や8は最大戦力で鬼神とも呼ばれる強さだ。
しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。
また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。
探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。
つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。
数を選ぶか質を選ぶかになるのだ。
月日が流れ、最初にラビリンスに入った者達の子供達が高校生〜大学生に。
彼らは二世と呼ばれ、例外なく特別な力を持っていた。
そんな中、ラビリンスに入った自衛隊員の息子である斗枡も高校生になり探索者となる。
勿論二世だ。
斗枡が持っている最大の能力はカード合成。
それは例えばゴブリンを10体合成すると10体分の力になるもカードのランクとコストは共に変わらない。
彼はその程度の認識だった。
実際は合成結果は最大でランク10の強さになるのだ。
単純な話ではないが、経験を積むとそのカーヴァントはより強力になるが、特筆すべきは合成元の生き残るカーヴァントのコストがそのままになる事だ。
つまりランク1(コスト1)の最弱扱いにも関わらず、実は伝説級であるランク10の強力な実力を持つカーヴァントを作れるチートだった。
また、探索者ギルドよりアドバイザーとして姉のような女性があてがわれる。
斗枡は平凡な容姿の為に己をモブだと思うも、周りはそうは見ず、クラスの底辺だと思っていたらトップとして周りを巻き込む事になる?
女子が自然と彼の取り巻きに!
彼はモブとしてモブではない高校生として生活を始める所から物語はスタートする。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる