奴隷勇者の転生物語

KeyBow

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第三章 リブート編

第67話 報告

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 ジークは背中に感じるステージアの胸の感触が名残惜しかったが、村に着いたので馬車の中にステージアを寝かせてきた。皆には出発の準備をお願いし、準備が出来次第馬車で待機するように指示をした。

 また、ジークはリーダーであるセリーナのみを伴い、村長のところに依頼達成の報告に行っていた。

 本来だとセリーナとステージアが報告をするのだが、今回は異常事態の為ジークが直々に報告をした。

 ゴブリンの討伐証明部位を見せ、集落を潰した旨の報告だ。次にゴブリンキングの死体を出し、ゴブリンキングが使っていた武器を確認して貰った。これらを見せる事により、この村に起こっていたのは異常事態であり、危機的な状況が発生しており、かなりまずい状況になっていたのかを話した。

 取り急ぎ依頼書にサインを貰い、馬車に戻ると御者の方には急ぎ王都に戻る指示を出した。

 馬車に乗り込んだ直後にどうしてこうなったと?!というような事態になった。

 セリーナとキャサリンに挟まれて座っていたのだが、どういう訳か3人の脚の上にステージアが横になっていた。

 ステージアは背を向ける形だが、ジークはステージアのお腹に手を添えて落ちないように支えざるを得なくなっていた。

 男3人は羨ましそうにしていたが、実際問題ステージアを寝かせた方が良いのは良いのだが、さすがに場所がなかった。そこでキャサリンの提案でそうなった。

 また、ステージアも落ちないようにとお腹に添えられたジークの手を握り、ジークが手を滑らせ自分を離さないようにしていた。わざと別の方に滑ってしまっても良かったのだが、流石に出来なかった。気の所為か胸の方に引っ張られている気がした。一瞬胸に当たったので、はっとなりお腹の方に戻したが、やはり力を入れられていた。

 ジークはその時に膨らませてしまい、ステージアお尻に押し当てる形になり、気まずい時間を過ごしていた。

 結局17時位に町に着いたのだが、既に大地の絆と乙女の残り香の面々は戻っており、黒焔柱が戻るのを待っている状態だった。

 アイシアとマリーシスはジークの顔を見ると慌てて報告をしに来た。

「ジーク、こっちは大変だったのよ。なんとゴブリンジュネラルが出たのよ。ギルドマスターに報告したのだけれども、大騒ぎになったわ」

「こっちはマリーシスのところ程じゃないが、ゴブリンナイトが出たよ」

「みんな無事だったかい?」

「回復魔法やポーションでなんとかなるような、ちょっとした傷ばかりだったわよ。ちゃんと全員いるでしょ!心配性ね!」

「そっちはどうだったんだい?」

「これからギルドマスターのところに行かなきゃならない。ゴブリンキングだ!。ステージアが腕を切断されてしまい、死ぬ直前だったんだ。何とか俺の回復術でくっつけたのだけれども、体力が弱っている。悪いが誰かステージアと一緒に宿に行って欲しい。その後、付き添ってあげられないか?2人とリリアン、リースティアは一緒に来てくれ」

 取り急ぎ重大事項があると言って、カレンに一緒にギルドマスターのところに行くように話をした。

 ギルドマスターの執務室のドアをノックすると面談中だと返事が帰ってきた。

 面談をしていても割り込みをするレベルの緊急事案が発生したとドア越しに報告すると、シリウスがドアを開けた。

「やあ、ジーク君じゃないか。どうしたんだい?今はゴブリンジェネラルが出た事に対する話をしていたんだよ」

「シリウスさんがいて丁度良かったです。取り敢えず中に入れて貰ってもいいですか?」

「こちらの方の話はもう終わるところだったから構わないが、どうしたんだい?」

 シリウスはジークの様子がおかしいので、取り敢えず中に入れた。

「ちょうど良かったです。シリウスさんにも伝えなきゃと思っていたので。その、ゴブリンキングが出たんです」

「なんだって!それは一大事だ!討伐隊を編成しなくてはならないじゃないか!」

 ジークはゴブリンキングの死体を出した。

「ごめんなさい。もう倒したんです。さすがに不意打ちだったので、1人が死に掛けましたが、既に回復はしています」

「なんて事だ。確かにゴブリンキングで間違いないな。よく倒す事ができたな」

「はい。不意打ちの状態を脱すれば問題はなかったです」

「このシリウスでもパーティーで挑まなければ倒す事ができない相手の筈だが、よく倒す事ができたな。」

「その、その事を話すには僕の事についての重大な秘密を打ち明けなければなりません。二人共秘密を守れると誓っていただけますか?」

 ギルドマスターとシリウスが目配せをしていた。ジークの表情から深刻な事が見て取れるからだ。

「分かった。誓おう」

「ジーク君、僕の方も誓おう」

「そのですね、僕は…」

 ジークは自分の事について、語り始めようとしたのであった。
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