聖騎士殺しの異世界珍道記〜奴隷を買ったらお姫様だった件〜

KeyBow

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第17話 タミアのスキル

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 ブラッドはあまり大人数に知られたくなかったが、今無理に話を遮るとアイリに迷惑が掛かるので諦めて大人しくしていた。

「はい。ブラッドさんが冒険者登録をする時にスキルを4つ持っていると申告してきたので、そんな訳がある筈ないでしょ!って私が言ったんです。彼は主張を曲げず、じゃあ賭けましょうかとなって、本当だったらお付き合いしてあげる、嘘だったら土下座して謝る。ブラッドさんは更に手持ちのお金を全部渡すって言ったの。売言葉に買い言葉でそういう話になって、確める前に一言謝れば許すとなったのだけれども、お互い折れず、検査をしたんです。結局申告通りに4つのスキルを持っていたので、約束通り彼の彼女にして貰う事になったんです」

「そうかい。アイリにも男が漸くできたんだね。今まではあんたの周りには碌な男が来なかっただろう。能力自体は有りそうだけど、こいつも体目当てなんじゃないのかい?」

「さあどうだろうな。他の男がどんなのか分からないが、俺もとんでもない奴かも分からんぞ。アイリはスタイルも良いし抱き心地が良いかもな」

「あのう、ブラッドはボクに良くしてくれています。元々奴隷として買ったのに、次の日にはボクを奴隷から解放したお人好しですよ。悪い人の筈はないです。それにボクはまだ純潔を散らされていません」

「あらそうなの。じゃあ溜まっているんでしょ?今晩私と楽しんでみないかしら?その逞しい体で私を抱いて発散してみない?ふふふ。私好みの身体よ」

「お前、分かっていて言っているだろう?俺が女を抱けないって事を。そうだと分かっていて尚且パンチラまでして何がしたいんだ?」

「あらそう。そうねぇ、貴方確か解放奴隷だったわね。これは悪い事をしたわね。貴方の身体があまりにも素敵そうなので、つい失念したわ。ごめんなさい。これは素直に謝らさせてね」

「本気で言っていたのか?まあいい。意外と素直なんだな。それとその格好だが、わざとやっているんだろうが、あんたはいい女なんだから、わざわざそんな格好をしなくても男が寄り付いてくるだろうに。寧ろそんなふうに露出狂になっているってのには俺は引いてしまうぞ」

「ひょっとして聖騎士殺しさんはこういう格好はお気に召さないのかしら?」

「お前そんな格好をしている割に、男心が分かっていないだろう。それにそんな格好をしているがまだ生娘だと言われても俺は納得するぞ。あのなぁ、男というのはなぁ、見えそうで見えない方が萌えるもんなんだ。そうやって見せられると逆に目のやり場に困る。だからもう少し長いスカートを履き、胸元ももう少し控えてみろ。もう少し隠した方が魅力が上がると思うぞ。ほら乳首が見えているぞ」

「あらそうなのね。これは一本取られたわ。ただ、アタイの乳首を見たのはアンタが初めてだよ。そうやって間近で覗き込まないと見えない筈よ。そんな度胸のある奴は見た事がないのさ」

「俺を落としたい為にここに呼んだのではないだろう?そろそろ本題に入れよ。あんたも立場的にそんなに暇じゃないんだろうに」

「確かにそうね。でも本当に今日の午前中は暇なのよ。本来は午後に帰ってくる筈だったから。うふ。まあいいわ。じゃあ早速聞くけど、貴方はいったい何者なの?」

「そうだな。俺は14歳の初陣で捕まり、その後国も滅んだ。そこから約10年を戦闘奴隷として過ごしてきた男だ。当時はまだ力が無かったが、生き残るのに必死で鍛えたよ。そして今回の戦で漸く敵将を討ち、奴隷から解放されたんだ。但し片腕と引き換えだったがな」

「そんなのは知っているわ。知りたいのはそんな事じゃないの。貴方には秘密が何かある筈よ。さっきアイリが賭けたのは、貴方がスキルを4つ持っているかどうかだって事だったけれども、どうして今は5つもあるのかしら?それにスキル名を見るに、あの聖騎士と同じのを持っているわね。偶然な訳はないわよね?」

 そうしてブラッドのスキルについての質問が始まったが、ブラッドはため息をつきながらギルドマスターに告げた。

「話すのはいいが、秘密は守れるという事でいいのか?」

「勿論よ。こんなだけどね、アタイは口が固い事で有名なんだよ」

「分かった。もしどこかでこの秘密がばれた事が判明したら、俺はアイリを搔っ攫ってこの国を出るからな」

 ブラッドの言葉にアイリが真っ赤になり、くねくねしていたのであった。
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