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第2章
終わりじゃないの?
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2階で色々有ったが、その後はオーク程度しか出ず、3階層を進んでいる。
エミリーに剣でオークと対峙させてみたが悲劇的にダメダメだった。
えい!っとレイピアを振るがへっぷり腰な上、振りが遅く多分小学生にも負ける勢いだった。
ウインドカッターを使うしかなく、途中ですっかり忘れていた護身用のナイフを渡すと、それはしっくり来るようで、嬉しそうに受け取っていた。
正直困った。エミリーがせめて一般人程度動く事が出来ないとこの先の旅が厳しい。朝の訓練にエミリーも参加だなと考えていた。
程なく4階層へ降りる階段があり小休憩をして階段を降りていく。
聡太「よーし、さくっとボスを倒して飯でも食いに行こうな!」
二人共頷き、いざボス打倒へレッツラゴーと脳天気に階段を降りたが違和感があった。
ボス部屋がない。
聡太「あれ?このダンジョンって4階はボス部屋って聞いていたけど無いぞ?」
リリア「本当ね。私も4階はボス部屋って聞いていたけど、どうやら間違いのようね。ボス部屋だけだと思い込んでいたわ」
エミリー「ここで話していても仕方がないので進んでみましょうよ」
聡太「そうだよな。俺達の思い違いっぽいしな。じゃあ奥にあるボス部屋に向かおうぜ!」
そうして4階を進む事にした。所がオークの上位種が出てきたようで、普通のオークより一回り大きく、そして数匹のオークを引き連れて指示を出している。
エミリーの魔法で先頭は倒せたが残りが一気に襲ってきてエミリーに近づけさせないように二人で必死に食い止める。何とかオークは倒せたが、上位種がリリアに襲い掛かる。
数合打ち合い、蹴りを喰らい吹き飛ぶ。今度は俺が打ち合うも肩を刺され吹き飛ばされる。俺にとどめを刺そうとしていたが立ち直ったリリアが防いでくれた。
俺はヒールで治療し
聡太「リリア一旦下がれ」
そう叫ぶとリリアは迷いなく一気に下がる。
剣を振り空振りで蹌踉めいた奴の脚元に深さ1.5m位の穴を開けて、頭上にその穴を開けた分の土を落とす。
しかしダメージは与えたが軀体を半分埋めるに留まり、倒しきれなかった。
エミリーにウインドカッターで倒すように指示をし、身動きが取れず防戦一方になっている奴に追い討ちとして俺はファイヤーボールをしこたまぶつけると、やがてドロップを残して霧散していった。
ドロップをエミリーに回収して貰い、リリアにヒールを掛ける。リリアは肩で息をしている。
強敵だった。リリアでも歯が立たなかったのだ。俺の剣の腕では相手になる筈もない。
改めて剣技を身に着けないとやばいよなと考えながら先を進んで行くが先程のような強敵は現れなくなった。
精々がオークも2、3匹程度で、殆ど単発だった。
そうして10分位進むと下に降りる階段が現れた。
リリア「ト、トニーど、どうしよう?」
リリアが珍しく狼狽えている。
聡太「そうだな、俺達の認識の違いかもだから、この先で行くか戻るかを判断するよ。ボス部屋なら良し、違えば転移石で入り口に戻りギルドマスターに報告しよう。俺はてっきりこのダンジョンが4階層で終わりで、それも4階層はボス部屋のみと思っていたんだ。ひょっとしたら認識違いで通常ダンジョンが4階まででその先がボス部屋なのかもだから下に降りてから判断したいが良いかい?」
二人共頷きドキドキしながら階段を進むのであった。まだまだ判断の甘い聡太である。
エミリーに剣でオークと対峙させてみたが悲劇的にダメダメだった。
えい!っとレイピアを振るがへっぷり腰な上、振りが遅く多分小学生にも負ける勢いだった。
ウインドカッターを使うしかなく、途中ですっかり忘れていた護身用のナイフを渡すと、それはしっくり来るようで、嬉しそうに受け取っていた。
正直困った。エミリーがせめて一般人程度動く事が出来ないとこの先の旅が厳しい。朝の訓練にエミリーも参加だなと考えていた。
程なく4階層へ降りる階段があり小休憩をして階段を降りていく。
聡太「よーし、さくっとボスを倒して飯でも食いに行こうな!」
二人共頷き、いざボス打倒へレッツラゴーと脳天気に階段を降りたが違和感があった。
ボス部屋がない。
聡太「あれ?このダンジョンって4階はボス部屋って聞いていたけど無いぞ?」
リリア「本当ね。私も4階はボス部屋って聞いていたけど、どうやら間違いのようね。ボス部屋だけだと思い込んでいたわ」
エミリー「ここで話していても仕方がないので進んでみましょうよ」
聡太「そうだよな。俺達の思い違いっぽいしな。じゃあ奥にあるボス部屋に向かおうぜ!」
そうして4階を進む事にした。所がオークの上位種が出てきたようで、普通のオークより一回り大きく、そして数匹のオークを引き連れて指示を出している。
エミリーの魔法で先頭は倒せたが残りが一気に襲ってきてエミリーに近づけさせないように二人で必死に食い止める。何とかオークは倒せたが、上位種がリリアに襲い掛かる。
数合打ち合い、蹴りを喰らい吹き飛ぶ。今度は俺が打ち合うも肩を刺され吹き飛ばされる。俺にとどめを刺そうとしていたが立ち直ったリリアが防いでくれた。
俺はヒールで治療し
聡太「リリア一旦下がれ」
そう叫ぶとリリアは迷いなく一気に下がる。
剣を振り空振りで蹌踉めいた奴の脚元に深さ1.5m位の穴を開けて、頭上にその穴を開けた分の土を落とす。
しかしダメージは与えたが軀体を半分埋めるに留まり、倒しきれなかった。
エミリーにウインドカッターで倒すように指示をし、身動きが取れず防戦一方になっている奴に追い討ちとして俺はファイヤーボールをしこたまぶつけると、やがてドロップを残して霧散していった。
ドロップをエミリーに回収して貰い、リリアにヒールを掛ける。リリアは肩で息をしている。
強敵だった。リリアでも歯が立たなかったのだ。俺の剣の腕では相手になる筈もない。
改めて剣技を身に着けないとやばいよなと考えながら先を進んで行くが先程のような強敵は現れなくなった。
精々がオークも2、3匹程度で、殆ど単発だった。
そうして10分位進むと下に降りる階段が現れた。
リリア「ト、トニーど、どうしよう?」
リリアが珍しく狼狽えている。
聡太「そうだな、俺達の認識の違いかもだから、この先で行くか戻るかを判断するよ。ボス部屋なら良し、違えば転移石で入り口に戻りギルドマスターに報告しよう。俺はてっきりこのダンジョンが4階層で終わりで、それも4階層はボス部屋のみと思っていたんだ。ひょっとしたら認識違いで通常ダンジョンが4階まででその先がボス部屋なのかもだから下に降りてから判断したいが良いかい?」
二人共頷きドキドキしながら階段を進むのであった。まだまだ判断の甘い聡太である。
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本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
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