異世界で穴掘ってます!

KeyBow

文字の大きさ
44 / 166
第2章

ボス戦行くぞー!

しおりを挟む
 階段を降りるとひとあんしんした。そう、扉の前に転移石が有るのだ。そう、ここはボス部屋だ。

 この場所は魔物が沸かない所謂セーフゾーンだ。但し狭いのが難点だ。少し休憩を取る事にした。
 桶を出しウォーターとアイスボールで水を冷やし、そこに飲み物を入れた容器を入れて冷やす。

 そろそろかなと思い、二人に配る。

 リリア「えっ!何この冷たさ!?美味しいよこれ!」

 エミリー「ほんとね!こんなに冷たい飲み物なんて飲んだ事がないわ!癖になりそうね!トニーありがとう!」

 そう言いエミリーとリリアがそれぞれ頬にキスをしてきた。

 聡太「大した事じゃないけど喜んで貰えたなら嬉しいよ!あまり沢山飲むと下痢になっちゃうから程々にね!」

 二人が美味しそうに飲むのを見て俺もほっこりする。

 10分程休みそろそろかと思い二人に尋ねると頷いたので、皆の装備を点検し、問題が無いのを皆で再度確認してから扉を開けて、初めてのボス戦に挑む。確かオークナイトだったよな!

 ボス部屋に入り俺は無意識に中央を確かめに奥に向かう。そうすると扉が閉まった。

 聡太「いよいよだからね。頑張っていこうな!」

 そうやって気合を入れていく。部屋は小学校の体育館くらいで、高さは10m位ある。

 二人共うん!と返事があった。
 そして中央付近が発光する。
 そうすると体長2.5m位のドラゴンの幼体?が出てきた。いきなり尻尾が振られる。俺はドラゴンの出現を確認した直後にエミリーの足下に直径1.5mの球形の穴を開けた。土はドラゴンの上だ。

 エミリー「キャー!」

 エミリーの悲鳴の直後先程までエミリーがいた所を尻尾が空を切る。

 聡太「エミリーはそこから援護してくれ、リリアはあいつに適当に切りかかってくれ。尻尾に気をつけるんだ!」

 俺はドラゴンの攻撃を躱しつつ奴の間合いを測っている。
 そして俺を追いかけ出した。俺は駆け出して一定の距離を置きつつる逃げる。
 時折ファイヤーボールを放つが無視される。
 奴がペースを上げると俺も上げる。5分程で大体の間合いを掴んだ。そしていきなりドラゴンの真下に2.5m四方の穴を開けた。土は勿論真上だ。
 ドラゴンが飛んで躱そうとするが土が直撃し、穴に押し付けられ、体が土に埋まる。
 首から先が出ている感じだ。
 俺はドラゴンの上に被さった土に乗り、頭部目がけて飛び降りた。剣の鍔に足を載せ全体重をかけた剣を左目に突き刺した。
 ドラゴンの咆哮が響き渡る。そして

 聡太「ライトニングボルト!」

 と叫ぶと雷を剣に放った。そこからひたすらライトニングボルトを使いまくりやがて断末魔の咆哮と共に霧散した。何故か使えた。喰らったのは夢だけそと思っていたがひょっとしたら記憶を失う前に取得していた可能性もあるのだろうか!?

 魔石と何かアイテムをドロップした。
 ディスプレイにレベルアップのアナウンスが響き渡る。

 リリアを見るがリリアは無傷だが唖然としている。

 エミリーの所に行くと足を押さえて呻いている。ホールを駆使して通路を作りエミリーの元に行き急ぎヒールを掛けるとエミリーが感謝をしている。

 聡太「大丈夫か?痛い所は?」

 大丈夫というので、お姫様抱っこをすると

 エミリー「キャッ!」

 エミリーは短く可愛い悲鳴を上げるがお構い無しに抱き上げドロップの所で下ろす。

 聡太「何でドラゴンなんか出やがるんだよ!」

 エミリー「初心者ダンジョンでこんな事って聞いた事が無いですよ」

 聡太「ここを出てギルドに報告だな。まあ、先ずはドロップの確認をしてご褒美をゲッツしようぜ!たのしみじゃー」

 リリア「あら?随分と嬉しそうだ事!」

 聡太「そりゃあな、納得はしないけど、幼体とはいえドラゴンはドラゴンだじょ!お宝を期待せずにいられまへんよ!」

 ドロップに期待を膨らませつつ確認する。棺位の大きさのトレジャーボックス?が有った。
 魔石以外では俺用のドラゴンの革鎧、エミリー用のドラゴンの革で出来た衣、リリアにはドラゴンの軽量な鎧、何やら色々な剣がゴロゴロ出てきた。30本以上だ。何かの書物も出てきた。
 それらをしまい、入り口から転移石でダンジョン入り口に行き、ダンジョンを後にするのであった。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

神々の間では異世界転移がブームらしいです。

はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》 楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。 理由は『最近流行ってるから』 数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。 優しくて単純な少女の異世界冒険譚。 第2部 《精霊の紋章》 ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。 それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。 第3部 《交錯する戦場》 各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。 人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。 第4部 《新たなる神話》 戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。 連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。 それは、この世界で最も新しい神話。

~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる

静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】 【複数サイトでランキング入り】 追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語 主人公フライ。 仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。 フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。 外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。 しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。 そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。 「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」 最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。 仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。 そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。 そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。 一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。 イラスト 卯月凪沙様より

妹と歩く、異世界探訪記

東郷 珠
ファンタジー
ひょんなことから異世界を訪れた兄妹。 そんな兄妹を、数々の難題が襲う。 旅の中で増えていく仲間達。 戦い続ける兄妹は、世界を、仲間を守る事が出来るのか。 天才だけど何処か抜けてる、兄が大好きな妹ペスカ。 「お兄ちゃんを傷つけるやつは、私が絶対許さない!」 妹が大好きで、超過保護な兄冬也。 「兄ちゃんに任せろ。お前は絶対に俺が守るからな!」 どんなトラブルも、兄妹の力で乗り越えていく! 兄妹の愛溢れる冒険記がはじまる。

異世界帰りの最強勇者、久しぶりに会ったいじめっ子を泣かせる

枯井戸
ファンタジー
学校でイジメを受けて死んだ〝高橋誠〟は異世界〝カイゼルフィール〟にて転生を果たした。 艱難辛苦、七転八倒、鬼哭啾啾の日々を経てカイゼルフィールの危機を救った誠であったが、事件の元凶であった〝サターン〟が誠の元いた世界へと逃げ果せる。 誠はそれを追って元いた世界へと戻るのだが、そこで待っていたのは自身のトラウマと言うべき存在いじめっ子たちであった。

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

処理中です...