50 / 166
第2章
買い物と初夜
しおりを挟む
ギルドマスターに挨拶に行く前にエミリーは着替えをする。ブラウスの色が白から薄い緑になった。
その姿でエミリーが現れるとあちこちから悲哀の声が聞こえてきた。
緑は既婚者を示すのからだ。
後任が育ち次第受付を退き後方担当になることを意味する。
男女平等な社会ではないし、受付嬢の条件は能力は当たり前だが容姿端麗なのだ。
受付嬢自体も承知して応募するが、受付嬢自身は有望な冒険者に娶られたいからだ。上位の冒険者は収入も高く、比較的裕福な生活ができるのだ。
冒険者も綺麗な女性を、教養のある女性を娶りたいから頑張る。好きな受付嬢を落とす為に下心丸出しで頑張る。結果稼ぎがよくなり、冒険者もギルドも潤う。その為だけのカンフル剤として雇われているとエミリーが話してくれた。エミリーは単に生活の糧を得る為で、得てして粗暴な冒険者には興味が無かったが、偶々俺が礼儀正しい人だから惹かれたと話してくれた。
宣言をしてからリリアと買い物だ。
主に服と下着類を買っていく。お金はかなりある。数年遊んで暮らせる額はあるからあまり妥協はしない。
ちょっとしたドレスをその場で調整して貰ったりしている。昼はギルドに行き、エミリーと三人で食べ、昼からは冒険者の為の買い出しだ。
テントを買い、外用のテーブルや椅子、調理用品、食器を買う。
ふと思い布団や毛布、枕を数人分買い、収納に入れた。
夕食もエミリーと一緒だ。
途中でアクセサリー見世で買ったネックレスを二人にプレゼントする。
一応婚姻の品として品の有るのを俺用のを含め、3つ同じシリーズでだ。二人はたいそう喜んでくれた。
宿でリリアと分かれ、少しエミリーと二人のナイトデートをし、ドキドキ尻尾をもふりながら家に着く。
もう夫婦だからと風呂に一緒に入り、猫耳族の初夜のしきたりとしてお互いの体を洗い会う儀式をしていた。そして、女性の尻尾の毛繕いだ。毛繕いを許されるのは両親又は育ての親以外では結婚相手しか認められないと話してくれた。
一度見せて貰っているが猫耳族の身体は不思議だった。真面目に不思議だった。
俺は風呂では冒険者モードにしていた。ベッドインまでに暴れん坊になっているのはプライドが許さず、余裕の有る大人な感じを演出する格好付けだった。
そして二人の愛の時間になり、やがて寝ていくのだった。明日は三人でこの街の名物ダンジョンに入る予定だ。その為にエミリーは暫く休みを入れている。また、食糧をたんまり買い込むなど準備は万全だ!
その頃俺達が普段泊まっている宿に若い連中がこぞって泊まっていたのだった。
その姿でエミリーが現れるとあちこちから悲哀の声が聞こえてきた。
緑は既婚者を示すのからだ。
後任が育ち次第受付を退き後方担当になることを意味する。
男女平等な社会ではないし、受付嬢の条件は能力は当たり前だが容姿端麗なのだ。
受付嬢自体も承知して応募するが、受付嬢自身は有望な冒険者に娶られたいからだ。上位の冒険者は収入も高く、比較的裕福な生活ができるのだ。
冒険者も綺麗な女性を、教養のある女性を娶りたいから頑張る。好きな受付嬢を落とす為に下心丸出しで頑張る。結果稼ぎがよくなり、冒険者もギルドも潤う。その為だけのカンフル剤として雇われているとエミリーが話してくれた。エミリーは単に生活の糧を得る為で、得てして粗暴な冒険者には興味が無かったが、偶々俺が礼儀正しい人だから惹かれたと話してくれた。
宣言をしてからリリアと買い物だ。
主に服と下着類を買っていく。お金はかなりある。数年遊んで暮らせる額はあるからあまり妥協はしない。
ちょっとしたドレスをその場で調整して貰ったりしている。昼はギルドに行き、エミリーと三人で食べ、昼からは冒険者の為の買い出しだ。
テントを買い、外用のテーブルや椅子、調理用品、食器を買う。
ふと思い布団や毛布、枕を数人分買い、収納に入れた。
夕食もエミリーと一緒だ。
途中でアクセサリー見世で買ったネックレスを二人にプレゼントする。
一応婚姻の品として品の有るのを俺用のを含め、3つ同じシリーズでだ。二人はたいそう喜んでくれた。
宿でリリアと分かれ、少しエミリーと二人のナイトデートをし、ドキドキ尻尾をもふりながら家に着く。
もう夫婦だからと風呂に一緒に入り、猫耳族の初夜のしきたりとしてお互いの体を洗い会う儀式をしていた。そして、女性の尻尾の毛繕いだ。毛繕いを許されるのは両親又は育ての親以外では結婚相手しか認められないと話してくれた。
一度見せて貰っているが猫耳族の身体は不思議だった。真面目に不思議だった。
俺は風呂では冒険者モードにしていた。ベッドインまでに暴れん坊になっているのはプライドが許さず、余裕の有る大人な感じを演出する格好付けだった。
そして二人の愛の時間になり、やがて寝ていくのだった。明日は三人でこの街の名物ダンジョンに入る予定だ。その為にエミリーは暫く休みを入れている。また、食糧をたんまり買い込むなど準備は万全だ!
その頃俺達が普段泊まっている宿に若い連中がこぞって泊まっていたのだった。
12
あなたにおすすめの小説
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
異世界帰りの最強勇者、久しぶりに会ったいじめっ子を泣かせる
枯井戸
ファンタジー
学校でイジメを受けて死んだ〝高橋誠〟は異世界〝カイゼルフィール〟にて転生を果たした。
艱難辛苦、七転八倒、鬼哭啾啾の日々を経てカイゼルフィールの危機を救った誠であったが、事件の元凶であった〝サターン〟が誠の元いた世界へと逃げ果せる。
誠はそれを追って元いた世界へと戻るのだが、そこで待っていたのは自身のトラウマと言うべき存在いじめっ子たちであった。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる