神の布使い

KeyBow

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第36話 アカデミーからの迎え

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 晃司達はというと、宿の食堂にて夕食を仲間と食べたりとお疲れ様会を開いていた。
 そこにはラミィ、ネリス、エリーがいたが流石にアモネスの姿はなかった。

 やはり容姿から晃司は目立つ。
 ラミィやエリーと比べ頭1つも違ったからだ。
 晃司とネリスはエールを飲んでいた。この世界ではラミィすらお酒を飲める年齢だ。

 この1週間晃司は文字を必死に学んだ。エリーやラミィもダメダメな近接戦闘をしっかり学んだり、ランニング等をしたりと努力していた。
 また、ネリスは晃司の世話を甲斐甲斐しくし、皆に近接戦闘を叩き込んでいた。

 晃司は真面目に近接戦闘を教えるネリスにどきりとしっぱなしだった。
 1歳だが歳上なのもあり、大人の女性に見え色気を感じた。

 金髪のショートカットがあまりにもハマりすぎている。最初の出会いこそ最悪だったが、そこからは甲斐甲斐しく世話を焼きたがるし、細かい気配りもする。風呂で裸も見た。
 これで意識しない訳が無い。
 童貞には眩し過ぎた。

 今も抱きたくなったらベッドにお伺いしますからお呼び下さい!と言われているが、あくまで対等ではない。
 初めては好き合っている女性と決めているから手を出していない。

 ネリスは皆に遠慮していたが、少なくともエリーとは対等の立場だ。
 元々晃司の仲間であるラミィに対して引け目があるらしい。
 だが、酒の力もあり漸くエリー、ラミィと呼び捨てで呼び合える仲間になったようだ。

 但し晃司の事は晃司様だ。
 これは必然的な話でもある。
 王立アカデミーでは従者が己の主人にだけ様付けをする決まりがあるのだ。
 その為、慣れる必要があるからあまり強く直すようには言えなかった。

 但し、主人以外の者には様付けの必要はない。

 これを破ったのを講師に見つかると1度目は注意、2度目は反省文、3度目は1週間の謹慎、4度目は追放とかなり厳しい。

 これは経済的に主従が逆転している事が多いからであり、その者達の虐待を防ぐ。
 先のカウントは様付けにしない事と、手をあげるなりの虐待も含むから見えない所でこっそりとするしかない。

 但し、虐待ありとの密告があった場合、同姓の講師が裸にして痣や虐待の痕跡を調べる。
 その後嘘発見用の魔導具にて検査をし、虐待の有無を確認する。

 また、在学中は如何なる性行為も禁止されている。
 これは1発アウトだそうだ。
 但し、性被害にあった者は保護される。
 だが毎年長期休暇中に羽目を外して退学になる者が1人や2人は出るらしい。
 これも魔導具により全員確認するから隠せないのだ。

 そんな話しをしていると、アカデミーの講師が着ているのと同じ服を着た30代と思われる痩せた男がいきなり声を掛けてきた。

「貴様が晃司とやらか?」

「いきなり何ですか?俺が晃司ですが」

「貴様には試験で不正をした疑いが掛けられている!今直ぐアカデミーに来い!」

「我が主に無礼な!貴様何者か?名乗らぬ輩の言う事に耳を貸す必要は有りません事よ!」

 ネリスが問い正した。

「貴様!王立アカデミーの講師に楯突く気かぁ!ああん?」

 エリーが割って入った。

「講師の方ならそうと言ってからにしないと、単に絡んできた酔っぱらいの扱いになるわよ。言っておきますが、私はアモネス殿下の従姉妹ですよ。アカデミーの方ならご存知ですよね?」

 講師はその言葉を聞いたからか少し落ち着いたようだ。

「ぬぅ。確かに名乗っていないな。私はアカデミーの弓術指導員のジッデルだ。今回の合否判定会議で、貴様の回答が満点なのは予め問題や回答を盗んだから答えを知っていたのではと、嫌疑を掛けられておる」

「そんな事する訳ないだろう。どこにしまわれているのかを知ったとしても、忍び込んで盗める訳が無いだろう」

「知らぬ。私は合否判定会議での決定事項を伝えに来ただけに過ぎん。嫌疑を晴らしたくば合否判定会議の場で、こちらの出す試験と同レベルの問題を解くのだ!だから今直ぐ私と一緒に来い!」

 俺達は唖然となったが、確かにアカデミーの職員のようだしアカデミーしか知らない内容もあり、ネリスが従者として同行すると強引に一緒にアカデミーに向かう事になった。
 面倒だなト゚思うが仕方がないとラミィとエリーにごめんをして、ジッデルと名乗る講師と宿を後にしたのであった。
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