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第一章
第11話 おっちゃん(お兄さん)の体重
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奴隷商を引き上げると、取り敢えず武器屋に寄ってからギルドに向かうことにした。最大の障害は資金不足。持ち金は装備を更新する為に残している分を別にするとほとんどない。
数日分の生活費くらいしかないんだ。
奴隷商の話だと、この町の近くに発生している新しいダンジョンをクリアすることで、何とか必要な資金を工面できるかもしれない。それでも精々300万gから400万gが限界だと思う。
道は二つ。
ダンジョンを2つ攻略する。
これなら間違いなくお金は工面できる。
もうひとつはまだ構想の段階の手段を実行してお金を稼ぐ。
しかし、ダンジョン攻略自体難しいのに、2つもというのは無理がありそうだ。
その金額を得るには、最低でも4級冒険者パーティーが必要なダンジョン攻略が必須。決して簡単な道のりではない。
まず、これまでに貯めたポイントを全て使い、ステータスを上げる。
残念だけど、魔法は使えないし、魔道具もない。
必須なのはもうすぐ1年が経過するダンジョンへの挑戦だろう。
一般的に新たに発生したダンジョンは、発生から1年が経過して尚潰されていなければ、上級冒険者によって潰される運命にある。(主の討伐)
通常のダンジョンは主を倒しても金貨200枚程度と、大したことはない。
それに対し、1年経過すると、主の魔核の買取価格が倍になる。
そこから金の亡者が倒しに来るが、更に1週間経過しても倒されない場合、2級や1級のパーティーに主討伐の指名依頼が入る。
出来立てのダンジョンは未開封の宝箱にアイテムが入っており、そのアイテムのお金はレアを見つければ美味しいが、そううまい話は少ない。
武器屋にダンジョン攻略をしたいと話すと、自らの命を捨てるようなものだと言われた。
「なあおっちゃん。ちょっと良い?」
「誰がおっちゃんだ!まだ兄さんだ!って改まって何だよ?」
「6日後にダンジョンを攻略したい」
「寝言は寝て言え!」
「お金がいるんだ。金貨10枚。これが僕が3ヶ月で貯めたお金の全ててす。回復薬は十分持っているので装備を見直したいんです」
「はあ。なんでそんなに死に急ぐんだ?女か?」
「今日奴隷商で僕と同じくらいの歳の奴隷を見たんてす。その子は知り合いに雰囲気がにていて、泣きながら馬車から引きずり下ろされていたんです。何故か奴隷商に気に入られ、7日待つと。その間に仕入値の金貨500枚を持ってきたら譲ってくれることになったんです。涙を見たんです」
「悪いことはいわん。俺もあのダンジョンのことは聞いてるがな、3級のパーティーが全滅している!だから坊主が行くのは死にに行くようなものだぞ!それにあのダンジョンの主は400万になると聞いているぞ?残りのツテはあるのか?」
「はい。これでもギフト持ちなんです。元々計画していたプランがあり、その実行を早目て、ついでに能力の底上げも行います。問題は時間なんです!」
「おいおいおいおい、簡単にギフト持ちだって言うんじゃない。だあああ!そんな目をすんな!何ができんだよ!?それ次第じゃ多少は力になるぞ」
「体重を任意に減らすことが出来ます」
「はあ?体重を減らすだぁ?」
「はい。対価としてお金を頂きますが、でっぷりした人でも僕くらいになれます」
「分かった、分かった。俺に試してみろ!最近女房に腹が出て来たって文句言われてるんだ。そこまで言うんなら10キロほど落として見やがれ!落とせたら魔鋼鉄の剣をやる!お前の持ってる奴じゃなくて、含有率の高い魔鋼鉄(上)のだ」
「じゃあ、手を握ります。僕の魔力を感じたらギュッと握り返してください」
そっと右腕を差し出してきた。
「ほらよ!」
僕は手を握ると、体重操作のみ思い浮かべるも・・・無理だった。
手順を無視したら駄目なようだ。仕方がないので、本来の手順を行う。
「おい、頭の中にステータスを開示しますかって質問が聞こえたぞ!」
「了承してください。了承なら僕の手を握ってください」
ぎゅっと握ってきたので、ステータスが見え、次に体重操作を試みる。
「体重がどうのと聞こえるが、これも手を握ればよいのか?」
僕が頷くとぎゅっと握ってきた。
するとパサッと音がした。
「うおおおおぉぉぉぉ!痩せたぞ!」
おっちゃんのズボンがずり落ち、見たくもないパンツ姿を見てしまった。
「どうですか?これが僕の金策です」
「凄いな。約束だ持っていけ!」
ただで数十万する魔鋼鉄(上)の剣をゲットした。
そして体重を落とすための金額を伝えると、唸りつつも知り合いに声をかけとくよと言ってくれた。
それにいきなり200ポイントをゲットしたのは大きい!
おっちゃんで検証をしたけど、自分自身と違い、体重10gにつき1ポイント変換され、変換されたポイントの2割が僕に入ることが確認できた。
能力説明がいろいろな意味に取れたけど、おっちゃんには1000ポイント、僕には200ポイント入ったな。
つまり僕自身は体重1gにつき1ポイントだけど、他人は体重10gにつき1ポイントか・・・
数日分の生活費くらいしかないんだ。
奴隷商の話だと、この町の近くに発生している新しいダンジョンをクリアすることで、何とか必要な資金を工面できるかもしれない。それでも精々300万gから400万gが限界だと思う。
道は二つ。
ダンジョンを2つ攻略する。
これなら間違いなくお金は工面できる。
もうひとつはまだ構想の段階の手段を実行してお金を稼ぐ。
しかし、ダンジョン攻略自体難しいのに、2つもというのは無理がありそうだ。
その金額を得るには、最低でも4級冒険者パーティーが必要なダンジョン攻略が必須。決して簡単な道のりではない。
まず、これまでに貯めたポイントを全て使い、ステータスを上げる。
残念だけど、魔法は使えないし、魔道具もない。
必須なのはもうすぐ1年が経過するダンジョンへの挑戦だろう。
一般的に新たに発生したダンジョンは、発生から1年が経過して尚潰されていなければ、上級冒険者によって潰される運命にある。(主の討伐)
通常のダンジョンは主を倒しても金貨200枚程度と、大したことはない。
それに対し、1年経過すると、主の魔核の買取価格が倍になる。
そこから金の亡者が倒しに来るが、更に1週間経過しても倒されない場合、2級や1級のパーティーに主討伐の指名依頼が入る。
出来立てのダンジョンは未開封の宝箱にアイテムが入っており、そのアイテムのお金はレアを見つければ美味しいが、そううまい話は少ない。
武器屋にダンジョン攻略をしたいと話すと、自らの命を捨てるようなものだと言われた。
「なあおっちゃん。ちょっと良い?」
「誰がおっちゃんだ!まだ兄さんだ!って改まって何だよ?」
「6日後にダンジョンを攻略したい」
「寝言は寝て言え!」
「お金がいるんだ。金貨10枚。これが僕が3ヶ月で貯めたお金の全ててす。回復薬は十分持っているので装備を見直したいんです」
「はあ。なんでそんなに死に急ぐんだ?女か?」
「今日奴隷商で僕と同じくらいの歳の奴隷を見たんてす。その子は知り合いに雰囲気がにていて、泣きながら馬車から引きずり下ろされていたんです。何故か奴隷商に気に入られ、7日待つと。その間に仕入値の金貨500枚を持ってきたら譲ってくれることになったんです。涙を見たんです」
「悪いことはいわん。俺もあのダンジョンのことは聞いてるがな、3級のパーティーが全滅している!だから坊主が行くのは死にに行くようなものだぞ!それにあのダンジョンの主は400万になると聞いているぞ?残りのツテはあるのか?」
「はい。これでもギフト持ちなんです。元々計画していたプランがあり、その実行を早目て、ついでに能力の底上げも行います。問題は時間なんです!」
「おいおいおいおい、簡単にギフト持ちだって言うんじゃない。だあああ!そんな目をすんな!何ができんだよ!?それ次第じゃ多少は力になるぞ」
「体重を任意に減らすことが出来ます」
「はあ?体重を減らすだぁ?」
「はい。対価としてお金を頂きますが、でっぷりした人でも僕くらいになれます」
「分かった、分かった。俺に試してみろ!最近女房に腹が出て来たって文句言われてるんだ。そこまで言うんなら10キロほど落として見やがれ!落とせたら魔鋼鉄の剣をやる!お前の持ってる奴じゃなくて、含有率の高い魔鋼鉄(上)のだ」
「じゃあ、手を握ります。僕の魔力を感じたらギュッと握り返してください」
そっと右腕を差し出してきた。
「ほらよ!」
僕は手を握ると、体重操作のみ思い浮かべるも・・・無理だった。
手順を無視したら駄目なようだ。仕方がないので、本来の手順を行う。
「おい、頭の中にステータスを開示しますかって質問が聞こえたぞ!」
「了承してください。了承なら僕の手を握ってください」
ぎゅっと握ってきたので、ステータスが見え、次に体重操作を試みる。
「体重がどうのと聞こえるが、これも手を握ればよいのか?」
僕が頷くとぎゅっと握ってきた。
するとパサッと音がした。
「うおおおおぉぉぉぉ!痩せたぞ!」
おっちゃんのズボンがずり落ち、見たくもないパンツ姿を見てしまった。
「どうですか?これが僕の金策です」
「凄いな。約束だ持っていけ!」
ただで数十万する魔鋼鉄(上)の剣をゲットした。
そして体重を落とすための金額を伝えると、唸りつつも知り合いに声をかけとくよと言ってくれた。
それにいきなり200ポイントをゲットしたのは大きい!
おっちゃんで検証をしたけど、自分自身と違い、体重10gにつき1ポイント変換され、変換されたポイントの2割が僕に入ることが確認できた。
能力説明がいろいろな意味に取れたけど、おっちゃんには1000ポイント、僕には200ポイント入ったな。
つまり僕自身は体重1gにつき1ポイントだけど、他人は体重10gにつき1ポイントか・・・
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