二桁等級の成り上がり〜僕だけステータス操作(体重)出来る件〜

KeyBow

文字の大きさ
13 / 66
第一章

第12話 体重操作

しおりを挟む
 僕は次にギルドに向かった。
 まだ早い時間の為、つまり空いている時間帯なのも有り、掃除をしているアイシアさんを見付けた。

「バン君おかえりなさい。早かったのね」

「アイシアさん、相談したいことがあるんです。時間良いですか?」  

「めずらしいわね。その様子だと個室の方が良さそうね」
 
 込み入った話をする相談用の部屋に入ると、僕はアイシアさんの目を見つめながら静かに話し始めた。

「アイシアさん、ちょっと相談があります。前にちらっと話したギフトのことです。僕が得た能力を使えば触れた人の体重を任意の量減らすことができるんです。このギフトには他にもいくつかの能力はありますが、今はこれだけはお話しできます。」

 アイシアさんは驚いた表情を隠せずにいたけど、興味を持ったようだ。

「それはすごいわね。でも、どうしてそんなことを今私に話すの?前にもギフトのことは簡単に口にしないように言ったわよね」

 僕は深呼吸をして、自分の目的を打ち明けることにした。

「実は、北西のダンジョンが6日後に発生から1年を迎え、主討伐の報酬が200万から400万に上るんです。お金が必要になりどうしても攻略したいんです」

 アイシアさんは心配そうに首を横に振る。

「バン君、それは無理よ。あなたのランクでは危険よ!死ぬわよ!」

 このままだととてもではないが協力を得られないと覚悟を決め、ステータス操作の能力について詳しく説明する決断をした。

「分かりました、アイシアさん。でも、僕にはもう選択肢がないんです。僕のギフトはステータス操作(体重)です。この能力を使って、ギルドの女性たちの体重を減らし、その見返りとしてポイントを得ようと思っていて、アイシアさんの助けと言うか協力を得たいんです。そして、得たポイントを能力に変えることができるので、それで強くなれるのも有り、ダンジョンに挑むんです。それと体重を減らしたい人からお金を頂き、足らない分を確保しようという計画です・・・」

 僕がステータス操作の詳しい説明をしていくと、アイシアさんは少し考え、やがて決心したように頷いた。

「分かったわ。バン君。私も協力するわ。でも、約束してね。決して無茶はしないと。君のギフトなら何とかなるかもだけど、先ずは私でその能力を試してみて!最近食べすぎて少し体重を落としたいなと思っていたの。大丈夫そうならギルドの女の子に声を掛けるわ。他の計画は?」

「ありがとうございます。アイシアさんのおかげで希望が見えました。約束します、無茶はしません」

 先程おっちゃんにやったようにアイシアさんの小さく柔らかな手を握る。
 女の人の手を握るなんて初めてでドキドキしたけど、アイシアさん本人の希望通り、500g減らしたところ、お腹周りがスッキリしたと実感出来たようなんだ。
 あの細い体のどこに余分な肉があったのか分からないけど。

 男女の差は無いようで、アイシアさんのポイントは50増え、僕には10ポイント入ってきた。

 ギルドのお姉さんたちに対し体重操作の話をし、今回は宣伝と言うことで無料で行い、ギルド職員は今後は体重1kgにつき2万gを対価とするとこにした。

 また、一般人、恐らく貴族などの富裕層となるけど、1kgにつき5万gでと話を煮詰めていった。
 流石、適正なアドバイスをくれるので、価格決めなんかは助かったんだ。
 ただ、アイシアさん以外には、僕のギフトは体重を減らすことのみだと伝えることにした。

「ところでバン君、君、何故急に必死になってお金を得ようとするの?」 

 僕は奴隷商での話をしたけど笑われた。
 えっ?と思うと、フォローしてくれた。

「笑ってごめんね。君らしいなって。どこかで変な女に引っ掛かったのかなって思ったんだよ。安心したわ。でも・・・本当、お人好しよね」

「反対・・・しないんですか?」

「君ねぇ。私、これでも1年以上君の事を見ているんだぞ!反対しても絶対引き下がらないでしょ。反対してこっそりやられるより、ちゃんとアドバイスをして、君がやり遂げる手助けをしたいの。条件はお姉さんには隠し事をしない!でもその子が羨ましいな」

「あっ!アイシアさんからは、も、もちろんお金をもらわないですよ!」  

 アイシアさんは、アハハハと乾いた笑いをしていたな。
 そうだよね、女の人が体重を気にするのは当たり前だよね!

 そうそう、ポイントが1000を超えた時に分かったんだけど、1000ポイントと引き換えにスキルを得られる。能力底上げとスキルの取得だと能力底上げのほうが良いような気がするけど、スキルは等級があれば低い方から順に取らないといけないんだ。
 取り敢えず、ポイントはスキルを1つ取る分はいざというときの為に残そうかなと思う。

 そのまま相談室でポイントの配分をすることにした。

 触る前のステータス
 名前 バンスロット
 身長 168cm
 体重 64.7kg
 職業 冒険者
 レベル 4
 ランク 8
 力   100
 体力     102
 知力       63 
 魔力.      93 
 敏捷.     121 
 スキル 
  見切り

 ギフト
 ステータス操作(体重)
 ポイント 2060(1810[+250])
  
 ポイント割り振り後
 名前 バンスロット
 身長 168cm
 体重 64.7kg
 職業 冒険者
 レベル 4
 ランク 8
 力   430 (100[+330])
 体力     432 (102[+330])
 知力     163 (63[+100])
 魔力     193 (93[+100])
 敏捷     521 (121[+400])
 スキル 
  見切り

 ギフト
 ステータス操作(体重)
 ポイント 1000(2060[-1060])
しおりを挟む
感想 21

あなたにおすすめの小説

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~

下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。 二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。 帝国は武力を求めていたのだ。 フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。 帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。 「ここから逃げて、田舎に籠るか」 給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。 帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。 鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。 「私も連れて行ってください、お兄様」 「いやだ」 止めるフェアに、強引なマトビア。 なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。 ※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。

異世界亜人熟女ハーレム製作者

†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です 【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。

【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~

こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』 公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル! 書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。 旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください! ===あらすじ=== 異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。 しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。 だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに! 神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、 双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。 トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる! ※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい ※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております ※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております

処理中です...