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第一章
第33話 買い物
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僕はいつの間にか寝ていたようで、微睡みの世界の住人となっていった。
「バン様、そろそろ起きませんと朝食の時間ですわ」
「おいバン、いつまで寝てんだ?」
ミンディーとメリッサにそろそろ朝食の時間だと言われ、特にミンディーの起こし方が雑で、いきなり布団をめくられたんだ。
僕はいつの間にか2度寝をしていたらしい。
やっぱり2人は綺麗だ。
この2人が汚されて悲しみに打ちひしがれる前に助けられて良かった。
しかし・・・僕は失敗した。
着替えを買っておらず、昨日の服や下着のまま過ごさせることになってしまった。寝ていたままの服で食事に向かったので、着替えないの?と言いかけ、その言葉を何とか飲み込んだのは奇跡に等しい。
「あっ!ごめんよ。今日着る服を買っていなかった。食べたら直ぐに買いに行こう。それまでは昨日の服で我慢してね」
替えの服を用意していないことを謝るとキョトンとされた。
数日間、同じ服や貫頭衣を着させられたこともあり、非常に恥ずかしく屈辱だっただろう。
「バン様、今の服は新品の服ですし、数日は大丈夫でしょう。あっ!ひょっとして臭いましたでしょうか?」
「臭わないから大丈夫だよ」
「バン様は変なことを聞くな。汚れてないだろ?」
こんな感じに僕と既に感覚がずれていた。とりあえず文句を言われなかったからホッとしたけど、気を付けないといけない。彼女たちは奴隷の感覚らしい。
とは言えダンジョンに入る時に着替えは持っていかない。パーティーで1着くらいは予備を持っていくけど荷物になる。そのため数日同じ服を着ていて汗と小便の匂いで臭くなる。しかし、反省から服を真っ先に買わないとと、食事のあとはまず服屋巡りとある意味買い物デートが待っている。
一応着替えはあるにはあるんだ。
ミンディーはメイド服・・・
メリッサは奴隷として売られた時に着ていた貴族令嬢としての服があるが、浮いてしまうので今は着せられない。
女性用の服を扱っている店に行き、少なくとも普段着を2着と、替えの下着を買うよう指示してお金を渡し、僕は外に出た。
・
・
・
1時間後満面の笑みで抱えきれないほどの服をもって出てきた。
僕も一緒に荷物を抱えて宿に置きに行き、2人が着替えてから買い物を再開だ。
僕が荷物を持つのは遠慮されたけど、世間的に抹殺されるからと、なんとか納得させたよ。
一応2人は奴隷紋のため、格好や言質を気を付ければまず奴隷だとは分からない。
冒険者用の服を買ったけど、そこで分かったのは美少女は何を着ても美少女だと言うこと。
市場を歩き回りながら、僕は冒険者用の装備を選んでいた。
周りの視線が痛いです。
何せ今の僕は両手に花で、リア充爆せろといった怨嗟の視線が・・・
あっ、1度4人組みに絡まれたけど、動きが遅いからナイフを取り上げ、ベルトを斬ってやったら涙を流しながら逃げていったよ!
服の次は靴だ。
ついでに僕もサイズを計ってもらいオーダーした。
彼女たちのもオーダーしつつ、明日から使うので、取り敢えず既製品を購入。
今の僕は年収4年分に相当する大金を持っている。
カランコロン!
いつものおっちゃんの店に行くと、僕たちを見ておっちゃんが固まっていた。
「ぼ、ぼ、坊主!いつの間にこんな美少女の彼女を!それも2人もこさえたんだ!?」
「うん。色々あってね。残念だけど彼女じゃなくパーティーメンバーね。明日からダンジョンに入るから2人に装備を見繕ってほしいんだ。大金貨4枚あるから、防御力の高いのをお願いします」
「ああ?この子あのアリアじゃねぇか!誰かが初床の前の日に身請けしたって噂があったが、坊主だったのか?まさかとは思うが、フィーバー直前にダンジョンをクリアしたのも坊主とか言わないよな?」
「お初にお目にかかります。バン様に身請けして頂きましたアリア改めメリッサにございます。バン様はダンジョン踏破者なのでございますか?」
まだ話していなかったなぁと思い、3人に僕がダンジョンを踏破し、その時に得た武器を買ってくれた人のお陰で2人を買ったこと、仲間として接し、奴隷として扱わないからと、おっちゃんにもお願いしたんだ。それより何故アリアを知っている?確か奥さんいる人だよね?そんな人が色街に?
それはともかく、おっちゃんにも奴隷とバラさないでと頼んだんだ。
で、ミンディーには身を守るための軽装な皮鎧を、メリッサには魔法を支えるための防御力の高いローブを選ぶ。
僕の選択に、2人は目を丸くした。
「バン、これは流石に・・・ちょっと・・・」
ミンディーが僕の選んだ高価な皮鎧を指さしながら言葉を失った。
メリッサも同様に、彼女のために選んだローブを手に取り、驚いた表情を浮かべた。
「これを私たちのために?」
僕は深く息を吸い込み、2人の目を見つめた。
「僕は君たちが傷つくのを見たくないんだ。この最高級の皮鎧はワイバーンの革で作られていて、軽くて動きやすい上に、驚くほど丈夫なんだ。しかも付与師により胸の方も所有者似合わせて変形するロマン仕様なんだ。メリッサのローブは、魔力を増幅する特別な織物で、防御だけでなく魔法の効果も高めるんだ。これは僕の決意だよ!」
その言葉に、ミンディーとメリッサの目から涙がこぼれた。彼女たちは僕の深い愛情と保護の意志を感じ取り、言葉を返すことができなかった。
「ありがとう、バン・・・」
ミンディーが声を震わせながら言った。
メリッサも頷き、涙を拭いながら微笑む。
「私たちも、あなたを守ります!」
その日、僕たちは真新しい装備を身につけ、新たな冒険に向けて1歩を踏み出した。
僕の決意は僕たちの絆をさらに強固なものにし、未来への希望を灯した。
僕たちが3人だけの世界に入り込んでしまったものだから、おっちゃんに肩を掴まれ、「戻って来やがれ」とか「リア充は1度死んでこい」とか言われたな。
「バン様、そろそろ起きませんと朝食の時間ですわ」
「おいバン、いつまで寝てんだ?」
ミンディーとメリッサにそろそろ朝食の時間だと言われ、特にミンディーの起こし方が雑で、いきなり布団をめくられたんだ。
僕はいつの間にか2度寝をしていたらしい。
やっぱり2人は綺麗だ。
この2人が汚されて悲しみに打ちひしがれる前に助けられて良かった。
しかし・・・僕は失敗した。
着替えを買っておらず、昨日の服や下着のまま過ごさせることになってしまった。寝ていたままの服で食事に向かったので、着替えないの?と言いかけ、その言葉を何とか飲み込んだのは奇跡に等しい。
「あっ!ごめんよ。今日着る服を買っていなかった。食べたら直ぐに買いに行こう。それまでは昨日の服で我慢してね」
替えの服を用意していないことを謝るとキョトンとされた。
数日間、同じ服や貫頭衣を着させられたこともあり、非常に恥ずかしく屈辱だっただろう。
「バン様、今の服は新品の服ですし、数日は大丈夫でしょう。あっ!ひょっとして臭いましたでしょうか?」
「臭わないから大丈夫だよ」
「バン様は変なことを聞くな。汚れてないだろ?」
こんな感じに僕と既に感覚がずれていた。とりあえず文句を言われなかったからホッとしたけど、気を付けないといけない。彼女たちは奴隷の感覚らしい。
とは言えダンジョンに入る時に着替えは持っていかない。パーティーで1着くらいは予備を持っていくけど荷物になる。そのため数日同じ服を着ていて汗と小便の匂いで臭くなる。しかし、反省から服を真っ先に買わないとと、食事のあとはまず服屋巡りとある意味買い物デートが待っている。
一応着替えはあるにはあるんだ。
ミンディーはメイド服・・・
メリッサは奴隷として売られた時に着ていた貴族令嬢としての服があるが、浮いてしまうので今は着せられない。
女性用の服を扱っている店に行き、少なくとも普段着を2着と、替えの下着を買うよう指示してお金を渡し、僕は外に出た。
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1時間後満面の笑みで抱えきれないほどの服をもって出てきた。
僕も一緒に荷物を抱えて宿に置きに行き、2人が着替えてから買い物を再開だ。
僕が荷物を持つのは遠慮されたけど、世間的に抹殺されるからと、なんとか納得させたよ。
一応2人は奴隷紋のため、格好や言質を気を付ければまず奴隷だとは分からない。
冒険者用の服を買ったけど、そこで分かったのは美少女は何を着ても美少女だと言うこと。
市場を歩き回りながら、僕は冒険者用の装備を選んでいた。
周りの視線が痛いです。
何せ今の僕は両手に花で、リア充爆せろといった怨嗟の視線が・・・
あっ、1度4人組みに絡まれたけど、動きが遅いからナイフを取り上げ、ベルトを斬ってやったら涙を流しながら逃げていったよ!
服の次は靴だ。
ついでに僕もサイズを計ってもらいオーダーした。
彼女たちのもオーダーしつつ、明日から使うので、取り敢えず既製品を購入。
今の僕は年収4年分に相当する大金を持っている。
カランコロン!
いつものおっちゃんの店に行くと、僕たちを見ておっちゃんが固まっていた。
「ぼ、ぼ、坊主!いつの間にこんな美少女の彼女を!それも2人もこさえたんだ!?」
「うん。色々あってね。残念だけど彼女じゃなくパーティーメンバーね。明日からダンジョンに入るから2人に装備を見繕ってほしいんだ。大金貨4枚あるから、防御力の高いのをお願いします」
「ああ?この子あのアリアじゃねぇか!誰かが初床の前の日に身請けしたって噂があったが、坊主だったのか?まさかとは思うが、フィーバー直前にダンジョンをクリアしたのも坊主とか言わないよな?」
「お初にお目にかかります。バン様に身請けして頂きましたアリア改めメリッサにございます。バン様はダンジョン踏破者なのでございますか?」
まだ話していなかったなぁと思い、3人に僕がダンジョンを踏破し、その時に得た武器を買ってくれた人のお陰で2人を買ったこと、仲間として接し、奴隷として扱わないからと、おっちゃんにもお願いしたんだ。それより何故アリアを知っている?確か奥さんいる人だよね?そんな人が色街に?
それはともかく、おっちゃんにも奴隷とバラさないでと頼んだんだ。
で、ミンディーには身を守るための軽装な皮鎧を、メリッサには魔法を支えるための防御力の高いローブを選ぶ。
僕の選択に、2人は目を丸くした。
「バン、これは流石に・・・ちょっと・・・」
ミンディーが僕の選んだ高価な皮鎧を指さしながら言葉を失った。
メリッサも同様に、彼女のために選んだローブを手に取り、驚いた表情を浮かべた。
「これを私たちのために?」
僕は深く息を吸い込み、2人の目を見つめた。
「僕は君たちが傷つくのを見たくないんだ。この最高級の皮鎧はワイバーンの革で作られていて、軽くて動きやすい上に、驚くほど丈夫なんだ。しかも付与師により胸の方も所有者似合わせて変形するロマン仕様なんだ。メリッサのローブは、魔力を増幅する特別な織物で、防御だけでなく魔法の効果も高めるんだ。これは僕の決意だよ!」
その言葉に、ミンディーとメリッサの目から涙がこぼれた。彼女たちは僕の深い愛情と保護の意志を感じ取り、言葉を返すことができなかった。
「ありがとう、バン・・・」
ミンディーが声を震わせながら言った。
メリッサも頷き、涙を拭いながら微笑む。
「私たちも、あなたを守ります!」
その日、僕たちは真新しい装備を身につけ、新たな冒険に向けて1歩を踏み出した。
僕の決意は僕たちの絆をさらに強固なものにし、未来への希望を灯した。
僕たちが3人だけの世界に入り込んでしまったものだから、おっちゃんに肩を掴まれ、「戻って来やがれ」とか「リア充は1度死んでこい」とか言われたな。
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