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第1章
第3話 持ち物
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ここまでやってやはりゲームの世界?またはゲームそのものがこの世界を模した世界で、その世界に俺は迷い込んだ?それとも誰かに召喚されたのだろうか?と少し考えた。
どの道、先程の子鬼?の感じから異世界に来ているのとの前提で動こうと思った。
水魔法の場合レベル1で使えるのはウォーターとアイスアローだ。水魔法のレベルが上がればアイスアローを同時に放つ事の出来る数もレベル数の数だけ放つ事が出来るように上がる。
独学で覚えられるが、生き残る為に一つは取っておくのは必須だ。
光魔法は回復術だ。つまりヒールが使える。但し、レベルを上げるのに必要なポイントは2×レベル数なので水よりも多い。
本当は闇魔法を取りたかったが、ポイントが足らなかった。
闇魔法は時空間も制御するので、異次元収納、つまりストレージを覚えられるので必須だ。レベルが上がれば収納出来る重量が増えるが、今はまだ必要ない。
職業は冒険者ギルドに行かないと駄目だ。先ずは一般人から冒険者になる必要があり、その後の職業はメニュー画面からステータスに応じた転職ができる筈だ。上位職からの転職がどうなっているのか興味がある。転職を試したが少なく共今の段階では転職ができない事が分かった。ステータスの職業欄の表記に戦慄した。モブとあるからだ。
次に荷物だ。
背嚢の中身を確認する。
金貨 10枚
小型ナイフ
ナイフ
水筒
フード付きのマント
装備している物以外だとこれだけしかなかった。バリバリの初期装備品だ。
はっとなり、ヒールを掛けてみた。
MPを1消費したが、痛みがなくなりHPは 26/35
そこそこ回復したのかな?
そして取り敢えず人里を目指したいのだが、進むべき方角が分からないので、剣の切っ先を地面に当て、そこを軸にしてぐるぐると回りおもむろに手を離した。
そして剣先の向いている方向に取り敢えず向かう事にした。完全に運頼みだ。だが、進むべき方向が見いだせない為に良く分からない。また、モニターに表示される画面の構成が少し違った。確か事前にシーズン2の情報で舞台となる国が違うとあった。なのでゲームの地理は役に立たないと思った方が良い。
取り敢えず太陽の位置等で方角を把握しようとした。
また、MPが回復しつつあるとはいえ、その辺の木にアイスアローと剣術スキルにある技を試す。予め試しておかないと、いきなり本番というのは怖いからだ。
取り敢えず手をかざし、普通のをイメージしてアイスアローと念じる。すると、口に出さなくても発動したようで、手のひらの前に、直径30cm程の魔法陣が顕れ、その前に円錐状の長さ20cm、最大経が握りこぶし大といった形の氷の塊が生成された途端に、勢いよく飛んでいく。
木に当たるとドゴーンと音がしたかと思うと幹に孔が空き、やがて木が倒れた。
「すげー!ゲームじゃこんなふうになるなんて分からんな!リアルだとこうなるのか。それと、おっ!あったあった。剣術スキルの技!スラッシュ(斬撃)か。ゲームだと初期はしょぼいが、射程25m程の斬撃という名の見えない刃を飛ばす定番技だよな。剣術スキルのレベルが上がれば斬撃の威力と出せる刃の幅が増え、斬撃の幅が大きくなるんだよな。早速試すか!スラッシュ!」
先程倒した木の根元を狙う。
幅50cm程の斬撃が飛んでいき、15cm位の深さの傷を付けた。
「まあこんなもんか。どちらもMP1か。基本はアイスアローで、魔法抵抗を持っていたり水系の奴にはスラッシュか直接攻撃か?リアルだとこんな感じなんだな」
少し歩いてみたが、靴は歩くのに適している。だが、日本にいた時の靴ではない。
取り敢えず人里に向い、寝床と食料を確保しなければならない。
初期の所持金だと数日の寝泊まりの費用しかない筈だ。ゲームと同じ世界観ならば便利屋とも言われ兼ねない冒険者が所属するギルドにて依頼を受託し、それをこなす事で対価を得て生活をしなければならない。
歩いていて思ったのが、帯剣している為かやたらと歩き難い。ゲームだと当たり前のように歩いたり走ったりしていたが、そのような事を考える事や感じる事はなかった。
ただ、キャラメイキングの時の身長はリアルの身長にした。数cm異なれば視界が異なり酔うので可能な限りリアルの身長が推奨されていた。
ゲームと現実のギャップが立ち塞がっていた。
そして30分程歩いた所で俺は音を上げていた。
靴擦れで踵が痛い。
剣の重みで体が斜めってしまっているからか、背中が痛い。
ただ、今のところ長閑な草原が続く。
喉が乾いた。
水筒を出すも中は空っぽだ。
「何だよ!使えないな」
俺はぼやき、ウォーターの魔法を唱え、発射せずにその場に出した水の塊に水筒を差し込み水を得た。
中々美味かった。
先程ヒールを使ったりアイスアローを使ったりした時の事だが、何故か使い方が分かっていた。
そして1時間程歩くと漸くまともな道に出た。
俺は人が行き交う道が有った事、轍や草の生え方から普通に使われている道だと判断できて、これで人里に行ける!ともう町に着いたかのように嬉しかった。
しかし又もや道をどちらに向かうか悩む。うーん、どっちが正解だ?と悩んでいたが、線を引き又もやくるりと回って剣を離す。道に出た状態での左手に向かう事になった。
「さあってと、こっちが正解かな?だ、大丈夫だ!ちゃんと運に全振りしたから!うん!大丈夫だ!強くても運がなければ直ぐ死ぬし、コンティニューや復活の呪文なんてのも無いから慎重に行くぞ!」
そうして俺は道を進み出すのであった。
どの道、先程の子鬼?の感じから異世界に来ているのとの前提で動こうと思った。
水魔法の場合レベル1で使えるのはウォーターとアイスアローだ。水魔法のレベルが上がればアイスアローを同時に放つ事の出来る数もレベル数の数だけ放つ事が出来るように上がる。
独学で覚えられるが、生き残る為に一つは取っておくのは必須だ。
光魔法は回復術だ。つまりヒールが使える。但し、レベルを上げるのに必要なポイントは2×レベル数なので水よりも多い。
本当は闇魔法を取りたかったが、ポイントが足らなかった。
闇魔法は時空間も制御するので、異次元収納、つまりストレージを覚えられるので必須だ。レベルが上がれば収納出来る重量が増えるが、今はまだ必要ない。
職業は冒険者ギルドに行かないと駄目だ。先ずは一般人から冒険者になる必要があり、その後の職業はメニュー画面からステータスに応じた転職ができる筈だ。上位職からの転職がどうなっているのか興味がある。転職を試したが少なく共今の段階では転職ができない事が分かった。ステータスの職業欄の表記に戦慄した。モブとあるからだ。
次に荷物だ。
背嚢の中身を確認する。
金貨 10枚
小型ナイフ
ナイフ
水筒
フード付きのマント
装備している物以外だとこれだけしかなかった。バリバリの初期装備品だ。
はっとなり、ヒールを掛けてみた。
MPを1消費したが、痛みがなくなりHPは 26/35
そこそこ回復したのかな?
そして取り敢えず人里を目指したいのだが、進むべき方角が分からないので、剣の切っ先を地面に当て、そこを軸にしてぐるぐると回りおもむろに手を離した。
そして剣先の向いている方向に取り敢えず向かう事にした。完全に運頼みだ。だが、進むべき方向が見いだせない為に良く分からない。また、モニターに表示される画面の構成が少し違った。確か事前にシーズン2の情報で舞台となる国が違うとあった。なのでゲームの地理は役に立たないと思った方が良い。
取り敢えず太陽の位置等で方角を把握しようとした。
また、MPが回復しつつあるとはいえ、その辺の木にアイスアローと剣術スキルにある技を試す。予め試しておかないと、いきなり本番というのは怖いからだ。
取り敢えず手をかざし、普通のをイメージしてアイスアローと念じる。すると、口に出さなくても発動したようで、手のひらの前に、直径30cm程の魔法陣が顕れ、その前に円錐状の長さ20cm、最大経が握りこぶし大といった形の氷の塊が生成された途端に、勢いよく飛んでいく。
木に当たるとドゴーンと音がしたかと思うと幹に孔が空き、やがて木が倒れた。
「すげー!ゲームじゃこんなふうになるなんて分からんな!リアルだとこうなるのか。それと、おっ!あったあった。剣術スキルの技!スラッシュ(斬撃)か。ゲームだと初期はしょぼいが、射程25m程の斬撃という名の見えない刃を飛ばす定番技だよな。剣術スキルのレベルが上がれば斬撃の威力と出せる刃の幅が増え、斬撃の幅が大きくなるんだよな。早速試すか!スラッシュ!」
先程倒した木の根元を狙う。
幅50cm程の斬撃が飛んでいき、15cm位の深さの傷を付けた。
「まあこんなもんか。どちらもMP1か。基本はアイスアローで、魔法抵抗を持っていたり水系の奴にはスラッシュか直接攻撃か?リアルだとこんな感じなんだな」
少し歩いてみたが、靴は歩くのに適している。だが、日本にいた時の靴ではない。
取り敢えず人里に向い、寝床と食料を確保しなければならない。
初期の所持金だと数日の寝泊まりの費用しかない筈だ。ゲームと同じ世界観ならば便利屋とも言われ兼ねない冒険者が所属するギルドにて依頼を受託し、それをこなす事で対価を得て生活をしなければならない。
歩いていて思ったのが、帯剣している為かやたらと歩き難い。ゲームだと当たり前のように歩いたり走ったりしていたが、そのような事を考える事や感じる事はなかった。
ただ、キャラメイキングの時の身長はリアルの身長にした。数cm異なれば視界が異なり酔うので可能な限りリアルの身長が推奨されていた。
ゲームと現実のギャップが立ち塞がっていた。
そして30分程歩いた所で俺は音を上げていた。
靴擦れで踵が痛い。
剣の重みで体が斜めってしまっているからか、背中が痛い。
ただ、今のところ長閑な草原が続く。
喉が乾いた。
水筒を出すも中は空っぽだ。
「何だよ!使えないな」
俺はぼやき、ウォーターの魔法を唱え、発射せずにその場に出した水の塊に水筒を差し込み水を得た。
中々美味かった。
先程ヒールを使ったりアイスアローを使ったりした時の事だが、何故か使い方が分かっていた。
そして1時間程歩くと漸くまともな道に出た。
俺は人が行き交う道が有った事、轍や草の生え方から普通に使われている道だと判断できて、これで人里に行ける!ともう町に着いたかのように嬉しかった。
しかし又もや道をどちらに向かうか悩む。うーん、どっちが正解だ?と悩んでいたが、線を引き又もやくるりと回って剣を離す。道に出た状態での左手に向かう事になった。
「さあってと、こっちが正解かな?だ、大丈夫だ!ちゃんと運に全振りしたから!うん!大丈夫だ!強くても運がなければ直ぐ死ぬし、コンティニューや復活の呪文なんてのも無いから慎重に行くぞ!」
そうして俺は道を進み出すのであった。
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