13 / 117
第1章
第13話 町へ戻る
しおりを挟む
俺達3人は馬車の中で今回の事を少し話していた。
どうやら今回の事の発端はあのダンジョンから出てきた魔物の仕業だとなった。誰も話さないが、新たに死亡者が出た事に対して話がなかった事が不思議だった。但し、馬車の中は空気が重かった。
だが、2人はそうではなかったようだが、俺は多くの者が死んだ事にショックを受けていた。
俺自身が死体を運び馬車に積み込んだのだから。その時に見た死に顔が頭から離れない。
ゲームのようにレベルのある世界ではあるが、実際に人の死を目のあたりにしたのだ。それについては血や死体を見て吐いたり気分が悪くなる事は無かったが、それでも少し前まで生きていて、直接話をしていた者達が今は骸を晒している。
その為、俺は押し黙ってしまった。
ところがだ。馬車に乗せてある死体をギルドマスターとレイラも確認したが、頷くだけで特に何も言う事は無かった。そして馬車の中で場違いな話をし始めた。
「回収しきれていないかもですが、 一応魔石とドロップアイテムを回収してきました」
剣が3本出たらしいのだが、そのうちの一本は魔鋼鉄の剣だ。分配をどうするかとなったのだ。 ゲームの序盤では魔鋼鉄の剣はその金額から中々手が出ない。
俺も気を紛らわす為にその話に加わるが、完全に現実逃避だ。
「そうだな。レイラは剣で戦うのを主としているんだろう?じゃあ一番いい剣を持って行けよ。今朝のお詫びもあるし」
レイラが驚いているが、俺は続ける。
「俺は今持ってるのと同じか同等であればそれでいい。 後はギルマスが一本持っていればいいと思う。さすがにもう帰り道は何も無いと思うけと、ギルマスが武器を持っていないのも少し不安に思うんだ」
魔石の分配については、ギルドマスターが決めた。
「魔石についてトニー君は希望はあるかい?」
俺は首を横に振る。すると分配する魔石を渡してきたが、ナイトの分が俺の取り分になった。
メイジ、アーチャー*2、ナイト、ホブゴブリン、他はゴブリンだ。
俺はレイラと俺の取り分は同じだと言うが、受け入れてくれなかった。
結局レイラの主張を受け入れる事にした。メイジとナイトをレイラ、俺はアーチャー*2になった。
そして残りの魔物に対してと言っても、全部ゴブリンなのだが、それは均等での配分となった。
しかし、俺はナイトについてもう一度話しをたが、やはりレイラは是としない。
「確かに直接倒したのは私ね。トニーの魔法による攻撃の後に、確かに止めは私だったわ。でもね、トニーの魔法でほぼ無力化した後よ。これは獲物の横取りよ」
「それは近接戦闘の者が魔法使いの護衛をしてくれるから可能なんだから、ナイトを無力化出来たのはあくまでも、レイラが俺を守ってくれる前提条件だから俺が攻撃出来たんだ」
「じゃあねぇ、初めての共同作業で倒したものだから、半々位にするのが丁度良いんじゃないかな?どうかな?」
だがしかし、俺もレイラもナイトだけは別口だ!となった。レイラからは恥ずかしくて受け取れないとまで言われたのだ。結局レイラの方が上手だった。もしもナイトの魔石を受け取るなら魔鋼鉄の剣は受け取れないと。普通は取り分が少ないと揉めるのだが、逆なのでギルドマスターはニヤニヤしていた。
結局俺が折れてナイトの魔石を貰ったが、驚いた事にレイラとギルマスが談笑を始めた。
俺は死んだ奴らの事を思い出して塞ぎ込んでいたが、俺が元気がないのでレイラが尋ねてきた。
「トニー?どうかしたの?元気がないわよ?」
「ああ。魔力の使い過ぎと、本当は宿で休む所だったから疲労が激しいんだ。元々魔力切れだったんだよ」
「ごめんよ。それは悪い事をしたね。ギルドに着いたら今日は帰ってから休んでね。明日またギルドに来てくれたら報酬を払うよ」
「ああ。頼みます。それと、回収した元々の方の荷物はどうすれば?取り敢えずギルドに置いていますが」
「うん。中身によるけど、一旦預かるよ。他には?」
「彼らの荷物の中のマナポーションを使ったのと、ギルマスに渡して折れたのが彼らの剣なんだ」
「問題ないよ。じゃあトニー君から貰ったこの剣を代りにしておくね。こっちの方が高いからね」
言っている言葉は理解できるが、意味が分からなかった。その後特に問題なく町に入り、程なくしてギルドに着いた。
トニーとレイラは馬車から降りて今日は解散となった。ギルドマスターは一度ギルドに入り、職員を数名引き連れて再び馬車に乗り、何処かに死体を運んでいった。墓所かな?
レイラとトニーは各々別の受付に行き、また明日来るからと先程の魔石を換金する為に預けた。
トニーは今朝方倒した分のお金として、銀貨10枚を貰った。
そしてお勧めの宿を教えて貰い、ふらふらな状態でギルドを引き上げた。
レイラが一段落した時にはもうトニーの姿はなかった。
「お礼とお詫びを言いそびれちゃったわね。今度会う時にはちゃんと言わなきゃね。しかし彼は何者なのだろう?ぱっと見しょぼいけど、能力が違うわね。彼がいなければ今頃私はゴブリンに犯され苗床にされていたか、死んでいたのだろうな…」
レイラも今日は疲れたなと宿に向かっていく。
トニーは宿に着くと2泊分の宿泊費として金貨一枚を渡し、先ずは湯浴みをして宿で用意された部屋着に着替えた。
そして今まで着ていた服を湯浴み場で洗い、部屋で干す事にした。
取り敢えず部屋の扉に鍵を掛け、剣を扉に立て掛けるとそのままベッドに横になり、直ぐに眠りに落ちたのであった。
どうやら今回の事の発端はあのダンジョンから出てきた魔物の仕業だとなった。誰も話さないが、新たに死亡者が出た事に対して話がなかった事が不思議だった。但し、馬車の中は空気が重かった。
だが、2人はそうではなかったようだが、俺は多くの者が死んだ事にショックを受けていた。
俺自身が死体を運び馬車に積み込んだのだから。その時に見た死に顔が頭から離れない。
ゲームのようにレベルのある世界ではあるが、実際に人の死を目のあたりにしたのだ。それについては血や死体を見て吐いたり気分が悪くなる事は無かったが、それでも少し前まで生きていて、直接話をしていた者達が今は骸を晒している。
その為、俺は押し黙ってしまった。
ところがだ。馬車に乗せてある死体をギルドマスターとレイラも確認したが、頷くだけで特に何も言う事は無かった。そして馬車の中で場違いな話をし始めた。
「回収しきれていないかもですが、 一応魔石とドロップアイテムを回収してきました」
剣が3本出たらしいのだが、そのうちの一本は魔鋼鉄の剣だ。分配をどうするかとなったのだ。 ゲームの序盤では魔鋼鉄の剣はその金額から中々手が出ない。
俺も気を紛らわす為にその話に加わるが、完全に現実逃避だ。
「そうだな。レイラは剣で戦うのを主としているんだろう?じゃあ一番いい剣を持って行けよ。今朝のお詫びもあるし」
レイラが驚いているが、俺は続ける。
「俺は今持ってるのと同じか同等であればそれでいい。 後はギルマスが一本持っていればいいと思う。さすがにもう帰り道は何も無いと思うけと、ギルマスが武器を持っていないのも少し不安に思うんだ」
魔石の分配については、ギルドマスターが決めた。
「魔石についてトニー君は希望はあるかい?」
俺は首を横に振る。すると分配する魔石を渡してきたが、ナイトの分が俺の取り分になった。
メイジ、アーチャー*2、ナイト、ホブゴブリン、他はゴブリンだ。
俺はレイラと俺の取り分は同じだと言うが、受け入れてくれなかった。
結局レイラの主張を受け入れる事にした。メイジとナイトをレイラ、俺はアーチャー*2になった。
そして残りの魔物に対してと言っても、全部ゴブリンなのだが、それは均等での配分となった。
しかし、俺はナイトについてもう一度話しをたが、やはりレイラは是としない。
「確かに直接倒したのは私ね。トニーの魔法による攻撃の後に、確かに止めは私だったわ。でもね、トニーの魔法でほぼ無力化した後よ。これは獲物の横取りよ」
「それは近接戦闘の者が魔法使いの護衛をしてくれるから可能なんだから、ナイトを無力化出来たのはあくまでも、レイラが俺を守ってくれる前提条件だから俺が攻撃出来たんだ」
「じゃあねぇ、初めての共同作業で倒したものだから、半々位にするのが丁度良いんじゃないかな?どうかな?」
だがしかし、俺もレイラもナイトだけは別口だ!となった。レイラからは恥ずかしくて受け取れないとまで言われたのだ。結局レイラの方が上手だった。もしもナイトの魔石を受け取るなら魔鋼鉄の剣は受け取れないと。普通は取り分が少ないと揉めるのだが、逆なのでギルドマスターはニヤニヤしていた。
結局俺が折れてナイトの魔石を貰ったが、驚いた事にレイラとギルマスが談笑を始めた。
俺は死んだ奴らの事を思い出して塞ぎ込んでいたが、俺が元気がないのでレイラが尋ねてきた。
「トニー?どうかしたの?元気がないわよ?」
「ああ。魔力の使い過ぎと、本当は宿で休む所だったから疲労が激しいんだ。元々魔力切れだったんだよ」
「ごめんよ。それは悪い事をしたね。ギルドに着いたら今日は帰ってから休んでね。明日またギルドに来てくれたら報酬を払うよ」
「ああ。頼みます。それと、回収した元々の方の荷物はどうすれば?取り敢えずギルドに置いていますが」
「うん。中身によるけど、一旦預かるよ。他には?」
「彼らの荷物の中のマナポーションを使ったのと、ギルマスに渡して折れたのが彼らの剣なんだ」
「問題ないよ。じゃあトニー君から貰ったこの剣を代りにしておくね。こっちの方が高いからね」
言っている言葉は理解できるが、意味が分からなかった。その後特に問題なく町に入り、程なくしてギルドに着いた。
トニーとレイラは馬車から降りて今日は解散となった。ギルドマスターは一度ギルドに入り、職員を数名引き連れて再び馬車に乗り、何処かに死体を運んでいった。墓所かな?
レイラとトニーは各々別の受付に行き、また明日来るからと先程の魔石を換金する為に預けた。
トニーは今朝方倒した分のお金として、銀貨10枚を貰った。
そしてお勧めの宿を教えて貰い、ふらふらな状態でギルドを引き上げた。
レイラが一段落した時にはもうトニーの姿はなかった。
「お礼とお詫びを言いそびれちゃったわね。今度会う時にはちゃんと言わなきゃね。しかし彼は何者なのだろう?ぱっと見しょぼいけど、能力が違うわね。彼がいなければ今頃私はゴブリンに犯され苗床にされていたか、死んでいたのだろうな…」
レイラも今日は疲れたなと宿に向かっていく。
トニーは宿に着くと2泊分の宿泊費として金貨一枚を渡し、先ずは湯浴みをして宿で用意された部屋着に着替えた。
そして今まで着ていた服を湯浴み場で洗い、部屋で干す事にした。
取り敢えず部屋の扉に鍵を掛け、剣を扉に立て掛けるとそのままベッドに横になり、直ぐに眠りに落ちたのであった。
22
あなたにおすすめの小説
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる