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第1章
第17話 レイラのスキル振り
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俺達は食事をしながらステータスについての話をしていたが、俺はいつの間にかレイラの顔を見ていた。
「何?私の顔に何か付いているの?あっ?まさか食べかすが付いていた?」
「ああごめん。きれいな人だなあって見惚れてたんだ」
「あらごちそうさま。お世辞がお上手なのね。ありがとう。でもそんなにまじまじと見られると恥ずかしいわよ!」
「うん。ステータスをどうするか見ていたんだ。どうやら触れるか、顔を見ていないと見られないんだ」
「本当ね!でも良いの?私に晒して」
「従者になったろ?そうなると掛け替えのない仲間となるんだ。名前と内容が合わないけどね。従者というよりも、生死を共にする共同体かな」
「そう。取り急ぎどうすれば良いの?」
「スキルポイントも、ステータスポイントもレベルが上がった時にボーナスポイントとして得られるのだけど、このポイントを使ってステータスを伸ばし、スキルを得たりスキルのレベルを上げられるんだ。その辺りは大丈夫?」
「うん。ボーナスポイントが大事なのよね?」
「レイラは頭が良いね。そのポイントを得られるのにルールが有り、俺はそのルールを知っているんだ」
「それに運が絡んでくるのね?」
「そうだ。難しい式は理解し難いだろうが、運の数字は俺の知る限り100がステータスの上限だ。そして強運のスキルのレベルも影響するんだ。これは10が上限だ。高い程得られるポイントが増えるんだ。一応レベルが1つ上がった際のポイント付与の式はこうなる。1+運の値/10+強運レベル/2だ」
「それだと今の私のままだとポイントは2付与されるんだよね?」
「そうだけど、もう理解したの?驚いたな」
「トニーと随分差があるわね。スキルも色々なのが取れそうね。だ、大丈夫よ。見ているだけだから。多分トニーと同じで強運を上げられるだけ上げて、運にステータスを割り振るのよね?気になったのは付与されるポイントは1より少ない数字はどうなるの?」
「す、凄いなそこに思い至るとは。まあその通りだよ。1よりも少ないのは切り捨てなんだ。どうするかの決断はレイラがするんだ。大器晩成には運に振るのが一番良い。転職する時に持っているポイントはその時には少し少ないかもだけど、運さえ上げきれば、その後は得られるポイントは最大値が続くから、最終的には運に振らなかった者に対して大幅に高い能力を得られるんだ」
「分かったわ。今はトニーの言う通りに振るね。元々知らない事だからボーナスポイントなんて無いのと同じよね。ねぇ、指示を頂戴!」
「良いのかい?」
「トニーのを見たし、嘘をついたり騙す理由もないわ。君じゃないけど、澄んだ瞳に嘘や悪意を感じないわ。うふふ。照れているの?顔が赤いわよ。可愛いわね!」
「あっ!それは、だ、黙れえぇ!」
「私の事をずっと見ていたお返しよ。それよりもどうすればよいの?」
「そうだった!スキルレベルを上げるには、スキルを習得する時に必要なポイント×次のレベル数が必要なんだ。取得に2必要ならレベル2から3に上げるのに必要なポイントは2×3=6のポイントが必要だ」
「説明が上手いのね。ええ理解したわよ!」
「それを踏まえてこうかな」
名前 マーベリック・レイラ
年齢 15
身長 162cm
職業 女剣士
レベル 3
HP 54/54
MP 15/15
筋力 18【2】
器用さ 15
精神力 12
幸運 10→24
ステータスポイント
残り 0
特殊補正
決断 +1
スキルポイント
残り 0
スキル
剣術レベル3
魔法適正
*闇魔法1(2)
身体能力向上レベル1
*強運レベル4(9)
*獲得経験値2倍(3)
「闇魔法を取るのは何故?」
「ストレージが使えるんだ。容量はレベル1だと少ないし、レイラの場合レベルは上げられない。でもね、レイラの体重の半分近くは入るから、お金や食料、予備武器を入れておくと良いかな。金庫代わりかな。俺の場合、闇を上げればドンドン上がるから、強運が10になったらある程度は上げたいな。それと、俺といる間は不要だけど、単独行動をするなら水魔法は必須だよ。飲水に困らないから、その分の重量を装備に充てられるんだ。だから攻撃に使わない、大して役に立たなくても別の意味で生きてくるんだ。だから取りたいスキルが有れば相談して欲しいかな」
「わかったわ。それじゃあ確認して頂戴!」
「えっ?もうポチッたのか!」
「ポチッた?それが何か分からないけど、ステータスの事ならもう変更したわよ」
「よし。問題ない。これで次にレベルが上がったらボーナスポイントは5になっている筈だ。ステータスをいじるのは特に何もなければ2つレベルが上がった時かな」
「本当ね。闇にストレージが付与されるんだ。よく知っていたわねぇ?」
「事実として知っているとだけ言っておくよ。それより明日はあのダンジョンに行くだろ?出来れば2人で行きたいんだが、他に仲間をというのはどうもな」
「私も当てがないわね。声を掛けてくる連中は私の見た目からだから嫌になっちゃうわね。私も乗り掛かった船だし、行こうかしら。それで朝から行くの?」
「いや、ギルマスから調査をと言われているからそれはそれで良いけど、1泊か2泊するつもりで準備をしてからかな。日帰りでは厳しいと思う。テントとか持っているか?」
「無いわよ」
「今からでまだ店はやっているかな?」
「もう無理ね」
「じゃあ1人か2人が使う天幕を買おう。それと宿にお願いして弁当を6人分位頼んでおいて。それとここは宿代はいくらだ?」
「宿代は3日で金貨2枚よ」
「結構高いな。ここは空きが有るのか?」
「多分有るわよ。それがどうしたの?」
「宿が別々だと何かと不便だからさ。俺がこっちに移った方が良いのかなって」
「じゃあ私の部屋に来る?」
「へっ?」
「えっ?私、何か変な事を言った?」
「無、無理だ。君みたいな綺麗な子と同じ部屋になったらその、間違いが…」
「あっ!」
「俺襲わないって約束できないから、別の部屋で良いよね?」
「も、勿論よ」
この子抜けてると思うも、もう信用しているのか?と驚いた。
「よし、明日この宿の前で待ち合わせで良いか?俺も食料を調達しとくよ。背嚢に入れた途端にストレージに入れろよ。周りに見られたら厄介だし、これは秘密だぞ!」
「勿論よ。私達の秘密ね」
そうして俺はレイラと別れ、宿にて弁当をお願いしてから、風呂に入り、早々に寝るのであった。
脚が痛い…日頃の不摂生が祟る…
「何?私の顔に何か付いているの?あっ?まさか食べかすが付いていた?」
「ああごめん。きれいな人だなあって見惚れてたんだ」
「あらごちそうさま。お世辞がお上手なのね。ありがとう。でもそんなにまじまじと見られると恥ずかしいわよ!」
「うん。ステータスをどうするか見ていたんだ。どうやら触れるか、顔を見ていないと見られないんだ」
「本当ね!でも良いの?私に晒して」
「従者になったろ?そうなると掛け替えのない仲間となるんだ。名前と内容が合わないけどね。従者というよりも、生死を共にする共同体かな」
「そう。取り急ぎどうすれば良いの?」
「スキルポイントも、ステータスポイントもレベルが上がった時にボーナスポイントとして得られるのだけど、このポイントを使ってステータスを伸ばし、スキルを得たりスキルのレベルを上げられるんだ。その辺りは大丈夫?」
「うん。ボーナスポイントが大事なのよね?」
「レイラは頭が良いね。そのポイントを得られるのにルールが有り、俺はそのルールを知っているんだ」
「それに運が絡んでくるのね?」
「そうだ。難しい式は理解し難いだろうが、運の数字は俺の知る限り100がステータスの上限だ。そして強運のスキルのレベルも影響するんだ。これは10が上限だ。高い程得られるポイントが増えるんだ。一応レベルが1つ上がった際のポイント付与の式はこうなる。1+運の値/10+強運レベル/2だ」
「それだと今の私のままだとポイントは2付与されるんだよね?」
「そうだけど、もう理解したの?驚いたな」
「トニーと随分差があるわね。スキルも色々なのが取れそうね。だ、大丈夫よ。見ているだけだから。多分トニーと同じで強運を上げられるだけ上げて、運にステータスを割り振るのよね?気になったのは付与されるポイントは1より少ない数字はどうなるの?」
「す、凄いなそこに思い至るとは。まあその通りだよ。1よりも少ないのは切り捨てなんだ。どうするかの決断はレイラがするんだ。大器晩成には運に振るのが一番良い。転職する時に持っているポイントはその時には少し少ないかもだけど、運さえ上げきれば、その後は得られるポイントは最大値が続くから、最終的には運に振らなかった者に対して大幅に高い能力を得られるんだ」
「分かったわ。今はトニーの言う通りに振るね。元々知らない事だからボーナスポイントなんて無いのと同じよね。ねぇ、指示を頂戴!」
「良いのかい?」
「トニーのを見たし、嘘をついたり騙す理由もないわ。君じゃないけど、澄んだ瞳に嘘や悪意を感じないわ。うふふ。照れているの?顔が赤いわよ。可愛いわね!」
「あっ!それは、だ、黙れえぇ!」
「私の事をずっと見ていたお返しよ。それよりもどうすればよいの?」
「そうだった!スキルレベルを上げるには、スキルを習得する時に必要なポイント×次のレベル数が必要なんだ。取得に2必要ならレベル2から3に上げるのに必要なポイントは2×3=6のポイントが必要だ」
「説明が上手いのね。ええ理解したわよ!」
「それを踏まえてこうかな」
名前 マーベリック・レイラ
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残り 0
特殊補正
決断 +1
スキルポイント
残り 0
スキル
剣術レベル3
魔法適正
*闇魔法1(2)
身体能力向上レベル1
*強運レベル4(9)
*獲得経験値2倍(3)
「闇魔法を取るのは何故?」
「ストレージが使えるんだ。容量はレベル1だと少ないし、レイラの場合レベルは上げられない。でもね、レイラの体重の半分近くは入るから、お金や食料、予備武器を入れておくと良いかな。金庫代わりかな。俺の場合、闇を上げればドンドン上がるから、強運が10になったらある程度は上げたいな。それと、俺といる間は不要だけど、単独行動をするなら水魔法は必須だよ。飲水に困らないから、その分の重量を装備に充てられるんだ。だから攻撃に使わない、大して役に立たなくても別の意味で生きてくるんだ。だから取りたいスキルが有れば相談して欲しいかな」
「わかったわ。それじゃあ確認して頂戴!」
「えっ?もうポチッたのか!」
「ポチッた?それが何か分からないけど、ステータスの事ならもう変更したわよ」
「よし。問題ない。これで次にレベルが上がったらボーナスポイントは5になっている筈だ。ステータスをいじるのは特に何もなければ2つレベルが上がった時かな」
「本当ね。闇にストレージが付与されるんだ。よく知っていたわねぇ?」
「事実として知っているとだけ言っておくよ。それより明日はあのダンジョンに行くだろ?出来れば2人で行きたいんだが、他に仲間をというのはどうもな」
「私も当てがないわね。声を掛けてくる連中は私の見た目からだから嫌になっちゃうわね。私も乗り掛かった船だし、行こうかしら。それで朝から行くの?」
「いや、ギルマスから調査をと言われているからそれはそれで良いけど、1泊か2泊するつもりで準備をしてからかな。日帰りでは厳しいと思う。テントとか持っているか?」
「無いわよ」
「今からでまだ店はやっているかな?」
「もう無理ね」
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「宿代は3日で金貨2枚よ」
「結構高いな。ここは空きが有るのか?」
「多分有るわよ。それがどうしたの?」
「宿が別々だと何かと不便だからさ。俺がこっちに移った方が良いのかなって」
「じゃあ私の部屋に来る?」
「へっ?」
「えっ?私、何か変な事を言った?」
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「あっ!」
「俺襲わないって約束できないから、別の部屋で良いよね?」
「も、勿論よ」
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「よし、明日この宿の前で待ち合わせで良いか?俺も食料を調達しとくよ。背嚢に入れた途端にストレージに入れろよ。周りに見られたら厄介だし、これは秘密だぞ!」
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