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第1章
第28話 剣を捧げられる
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朝目が覚めると、あり得ない状況に戸惑った。目の前に美少女の胸があるのだ。息苦しくてその胸から頭を離した所だ。寝間着の為、胸の柔らかさが生生しく伝わり理性が飛びそうだった。思い出した。理由が分からないが、レイラが俺の布団に入ってきたんだったと。
どうもこの子は俺に抱かれたがっている。意味が分からない。据え膳食わぬは男の恥と言うが、彼女は俺の背中に抱きついていた時、少し震えていたと思う。
彼女は自分の意志とは関係なく、使命としてやっていると思う。
俺に抱かれない期待をしつつ、挑発して抱かれようとしている。矛盾だ。しかし、エッチな事をされるのを怖がっている素振りがある。
見立てが間違ったようだ。
こうなるとこっちかと。つまり、異世界人のハートを掴むか、身籠ってこいと言われたからだ。いや後者だな。ひょっとしたら、前者の使命の一環として抱かれようとしているのか。
冗談じゃない。種馬にされて堪るか!
お互いに愛していると思うまで駄目だ。意地でもやらん。
俺は可哀想にと、人身御供にされたこの子を守ろうと決心した。
だから挑発に乗るまいと。婚約したら別かもだが。俺は彼女の頭を胸に抱き寄せ、ギュッと抱きしめて頭を撫でる。やがて彼女の呼吸が変わった。心臓の鼓動が早くなったのが分かる。えっ?なんで?やられちゃった?とぶつぶつ言っているのが聞こえる。下半身を確認しているようだ。
「なんで私まだ生娘のままなの?ヘタレ!でも予知だと抱かれなかったら…」
俺が熟睡していると思ったのか、呟いていたが、はっきりとは聞こえなかった。
やがて朝日が差し込んできて、彼女はベッドから出た。確かにベッドから出る時にこう聞こえた。
「約束を守ってくれてありがとう。私の王子様」
と。意味がわからん。
俺が目覚めると、正確にはそうしたようにした時には、既にレイラはいつでも出発できるように身支度が終わっていた。
「おはようレイラ」
「おはようございます」
?違和感がある。
俺が立つと声を掛けてきた。しかも片膝を付いて。
「トニー様。我が剣を捧げます。我が身も心も全てを持ってお仕え致します」
俺は差し出された剣をつい受け取ってしまい、映画とかでやっているシーンを思い出した。その肩に剣の切っ先を添える。
「レイラ。君の剣、しかと受け取った」
俺は鞘を受け取り、鞘にしまってから鞘を掴んで彼女に差し出した。確定だ。自らの意志ではない。
「この剣で俺を護って欲しい」
「はっ。我が君」
恐らくこれで儀式?が終わったようで、彼女は剣を帯びたが、その瞬間、一瞬彼女が光った。そして俺の頭に何かが入ってきた。
「レイラ!ステータスを見ろ!転職先に女剣士の上位が現れていないか?」
「あっ!女騎士が有ります!」
「他にはないか?」
「無いです」
「凄いな。もう騎士かって、今のこれは何なんだ?俺も受け取り、見様見真似で返したが、ちゃんと話して欲しい」
「はい。その前に着替えませんか?」
今の俺は寝間着の場違いな格好だと思い出したので、着替えてからちゃんと話をしようとなり、レイラに新調した装備の装着を手伝って貰うのだった。
どうもこの子は俺に抱かれたがっている。意味が分からない。据え膳食わぬは男の恥と言うが、彼女は俺の背中に抱きついていた時、少し震えていたと思う。
彼女は自分の意志とは関係なく、使命としてやっていると思う。
俺に抱かれない期待をしつつ、挑発して抱かれようとしている。矛盾だ。しかし、エッチな事をされるのを怖がっている素振りがある。
見立てが間違ったようだ。
こうなるとこっちかと。つまり、異世界人のハートを掴むか、身籠ってこいと言われたからだ。いや後者だな。ひょっとしたら、前者の使命の一環として抱かれようとしているのか。
冗談じゃない。種馬にされて堪るか!
お互いに愛していると思うまで駄目だ。意地でもやらん。
俺は可哀想にと、人身御供にされたこの子を守ろうと決心した。
だから挑発に乗るまいと。婚約したら別かもだが。俺は彼女の頭を胸に抱き寄せ、ギュッと抱きしめて頭を撫でる。やがて彼女の呼吸が変わった。心臓の鼓動が早くなったのが分かる。えっ?なんで?やられちゃった?とぶつぶつ言っているのが聞こえる。下半身を確認しているようだ。
「なんで私まだ生娘のままなの?ヘタレ!でも予知だと抱かれなかったら…」
俺が熟睡していると思ったのか、呟いていたが、はっきりとは聞こえなかった。
やがて朝日が差し込んできて、彼女はベッドから出た。確かにベッドから出る時にこう聞こえた。
「約束を守ってくれてありがとう。私の王子様」
と。意味がわからん。
俺が目覚めると、正確にはそうしたようにした時には、既にレイラはいつでも出発できるように身支度が終わっていた。
「おはようレイラ」
「おはようございます」
?違和感がある。
俺が立つと声を掛けてきた。しかも片膝を付いて。
「トニー様。我が剣を捧げます。我が身も心も全てを持ってお仕え致します」
俺は差し出された剣をつい受け取ってしまい、映画とかでやっているシーンを思い出した。その肩に剣の切っ先を添える。
「レイラ。君の剣、しかと受け取った」
俺は鞘を受け取り、鞘にしまってから鞘を掴んで彼女に差し出した。確定だ。自らの意志ではない。
「この剣で俺を護って欲しい」
「はっ。我が君」
恐らくこれで儀式?が終わったようで、彼女は剣を帯びたが、その瞬間、一瞬彼女が光った。そして俺の頭に何かが入ってきた。
「レイラ!ステータスを見ろ!転職先に女剣士の上位が現れていないか?」
「あっ!女騎士が有ります!」
「他にはないか?」
「無いです」
「凄いな。もう騎士かって、今のこれは何なんだ?俺も受け取り、見様見真似で返したが、ちゃんと話して欲しい」
「はい。その前に着替えませんか?」
今の俺は寝間着の場違いな格好だと思い出したので、着替えてからちゃんと話をしようとなり、レイラに新調した装備の装着を手伝って貰うのだった。
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