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第2章

第155話 壊れている?

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 ここでナスタリスの出番だ。 
 エルフの戦闘部隊と最奥のボスを倒し、一部のエルフは生きたまま捕らえている。

 非戦闘系の技術員の中でも、管理側の者以外はあっさり降った。
 それは良いんだけど、何故か全員僕のカーヴァントになった。

 残念ながら戦闘系は最上位の指揮官以外、獣としか言えない位吠えてくる。

 命惜しさに司令官は降ったけど、その指揮官の命令で降ったのは高級指揮官のみだった。

 そして降らなかった者は、全員僕の浪漫砲で殺すしかなかった。
 こちらの世界に来る時にそうなったのか、世界が違うからか、はたまたエルフはそう言うのかもだけど、死んだらエフェクトが発生し、魔石かカードが残る。
 ナスタリスや新たに降った者に聞いても、本来の生息地で死んだらどうなるか分からないと言っていた。

 降る前に聞いておけばよかった。
 次があればそうしよう。

 本来だと虐殺になるのだろうけど、ごく一部の手が付けられないように罵詈雑言を吐く奴以外はカードになるから、死んではいないんだよね。

 だから人に近い生き物を殺している認識があまりない。
 99%カードになる。

 吠えた奴以外は死にたくないと思っていたようだ。

 そうして僕達は一部を残し、このラビリンス内をと言うか、この階層をあくまなく捜索しエルフを無力化した。

 また、エルフを処刑するのは僕の役目だ。
 僕は心が弱い。
 友里愛、みっちゃん、アレクシアはそんな僕を慰めてくれる。
 一時期鬱になりかけていて、そんな時に3人に身を委ね、時折肌を重ねているんだ。

 その、明日香さんも・・・
 コホン、そうやって僕は何とか正気を保っていた。

 ただ、バトルジャンキー化しているのは異常の現れで、ラビリンスに入った後は性欲を抑えられず、4人にぶつけている。

 上位ランキングに入っている探索者のうち男は大抵そうなんだ。
 僕は利用していないけど、上位ランカーには乱暴にしても良い女性を斡旋してくれる。

 最初は何の冗談とか、女性の人権をとか思ったけど、特に2世が酷く、身籠らせる話もその一環だった。

 強いけど、欠陥を抱えているんだ。
 ラビリンスによる病気とも言われているんだ。

 僕もそうだとは思わなかった。
 僕の事を愛してくれて、こんなどうしようもない僕を支えてくれる。
 ちゃんとアフターフォローはするよ。

 その、かなり乱暴にしているので、普段は彼女達に尽くすというか、希望を聞いて動いているんだ。

 服装とかね。
 彼女達好みの格好をしたり、肩を揉んだりのご奉仕をしたりと。

 何故僕が壊れているかと言うと、強くなるにつれ、人として大事な部分を喪っているんだ。

 例えば先程からエルフを処刑していたけど、僕は喜々とした表情だったって。

 人外へと逝ってしまう所を、寸前で3人の献身、いや、明日香さんも加わっていて踏み止まっているんだ。

 僕はどうなるのかな?
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