7 / 22
第7話 グループ活動
しおりを挟む
吾郎、瞳、楓の3人は建築デザインを修得するという共通の目標を追う仲間として、大学での授業を通じて次第に時間を共有するようになっていった。
大学に入り授業が始まってから2週間ほど経過したある日、講義をしている教授が最初の課題を出した。
「3人から5人のグループを作り、そのグループで体育館をデザインすること。各グループで競い合って貰います。今後卒業まで何度かそのグループ単位でのコンペ等を行うので、慎重にグループを作りなさい。また、こちらで基本設計の構造計算をしており、その図面を配ります。柱の位置をずらす場合、構造計算をし直す必要があるので注意が必要です。しかし、ほとんどの人はまだ自力で構造計算出来ないと思うので、構造体を触るのは要注意です。つまり制約が大きい中でのデザインです。発表は・・・」
早速楓と瞳が隣に座る吾郎の身柄を拘束した。
腕を組む形で取り逃さないぞとしたうえで、楓と瞳は吾郎を無視して話し始めた。
「私達3人でグループを作ると言うことで良いわよね?丁度3人よね!」
「他に選択肢なんてないよね!じゃあ私と瞳、吾郎の3人でチームメイプルで決定!」
珍しく2人が積極的に動き、楓に至っては安直だが、グループ名まで即決で付けた。
吾郎は呆気に取られながら2人の腕と胸が!とその感触に真っ赤になりながら頷くしかなく、楓は早速グループの登録に向かった。
吾郎もどうやって仲間を探すかなと思っていたら、まさかの美人2人からの誘いに喜ぶも、彼女に出来ないもどかしさがある。
この課題に取り組むため、この3人は日替わりで誰かの部屋に集まり、デザインの構想を詰めていく。
瞳はモダンなスタイルを、楓はロマンス調のデザインを、吾郎は前衛的な閃きを感じるスタイルを好んでいた。
パソコンの前に座り、デザインや設計のアイデアを交換しながら取り組んでいった。
授業の課題だけでなく、友情と互いの理解も深まっていく。
3人の若者はお互いの視点を尊重しあい、最終的には共有のビジョンを持つに至った。
一方で瞳と楓は心の中でどちらも吾郎を想っていた。
2人は互いに自分の気持ちを隠し、吾郎への感情を友情以上に昇華させていた。そして2人はお互い吾郎が好きだと知り、ある種の協定を結んだ。
「彼が告白してきた方が付き合う。恨みっこなし!」
この協定は絆を強くしたことはもちろん、個々のデザインや創造性にも影響を与え、3人の友情をさらに深めた。
そんな折、3人は次第にある変化に気付くことになる。
それは3人で集まって同じ部屋で時間を過ごすことが、こんなにも心地よく、同じ目標を追う仲間として、そして一緒に生活する友達として深まる彼らの絆に、恋愛感情が入り込んできているということだ。
奇跡的に体の関係がない状態の、純粋にプラトニックな関係でだ。
2人は慣れない1人暮らしに不安と寂しさを感じ、身近にいる頼れる存在、誠実な吾郎に惹かれたのは不思議なことではない。
正直顔だけを見ると平凡でパッとしない。
2枚目かとは思うが、体は細いが引き締まっていて筋肉質で、見た目より力がある。
自然体で掴み所がない。
しかし、1度決めたら迷うことのない真っ直ぐさ、リーダーシップ、歳不相応に何でも出来て数年歳上に感じ、歳上の者に惹かれるそれを感じていた。
もしこれが1年後に知り合ったなら状況は違ったはずだ。
そんな2人の思いが交錯する中、彼女たちはある決意を固めた。
それは、自分たちから一歩を踏み出すという勇気をもって、吾郎にアプローチをしようということだ。
グループ決めがその第一歩だった。
瞳と楓はグループを作ることは予め知っていた。2人は数ある建築デザイン学科の中から遠いこの名古屋の学校を選んだのには理由がある。
正直なところ学校はどこでも良かった。
目当はこの大学にいる教授だった。有名な教授がで、多くの有名な建築家を排出しており、下調べをしていたのだ。
それに引き換え吾郎は隣の県で、1番近い建築デザイン学科と言う理由だけで選んでおり、グループ活動の事を知らなかった。
2人の決意が新たな動きをもたらし、3人の関係がより複雑なものへと変化していく1歩目となった。
しかし、吾郎はそんな2人の気持ちを知らず、1人の男として2人の魅力に悩む。
間違いなく好きだと思う。しかし、彼氏がいる女をその男から奪うつもりはなく、2人のうちどちらかに彼氏がいなかったらな!とひしひしと思う。
折角女子2人と仲良くなるも、恋人にできない相手の為に手放しで喜べなく、意にそぐわないが異性の友達として接していくしかなかった。
ただ、その男と別れたらな・・・と実際は彼氏のいない2人に対し少しネガティブな感情を持つのは仕方のないことだろう。
大学に入り授業が始まってから2週間ほど経過したある日、講義をしている教授が最初の課題を出した。
「3人から5人のグループを作り、そのグループで体育館をデザインすること。各グループで競い合って貰います。今後卒業まで何度かそのグループ単位でのコンペ等を行うので、慎重にグループを作りなさい。また、こちらで基本設計の構造計算をしており、その図面を配ります。柱の位置をずらす場合、構造計算をし直す必要があるので注意が必要です。しかし、ほとんどの人はまだ自力で構造計算出来ないと思うので、構造体を触るのは要注意です。つまり制約が大きい中でのデザインです。発表は・・・」
早速楓と瞳が隣に座る吾郎の身柄を拘束した。
腕を組む形で取り逃さないぞとしたうえで、楓と瞳は吾郎を無視して話し始めた。
「私達3人でグループを作ると言うことで良いわよね?丁度3人よね!」
「他に選択肢なんてないよね!じゃあ私と瞳、吾郎の3人でチームメイプルで決定!」
珍しく2人が積極的に動き、楓に至っては安直だが、グループ名まで即決で付けた。
吾郎は呆気に取られながら2人の腕と胸が!とその感触に真っ赤になりながら頷くしかなく、楓は早速グループの登録に向かった。
吾郎もどうやって仲間を探すかなと思っていたら、まさかの美人2人からの誘いに喜ぶも、彼女に出来ないもどかしさがある。
この課題に取り組むため、この3人は日替わりで誰かの部屋に集まり、デザインの構想を詰めていく。
瞳はモダンなスタイルを、楓はロマンス調のデザインを、吾郎は前衛的な閃きを感じるスタイルを好んでいた。
パソコンの前に座り、デザインや設計のアイデアを交換しながら取り組んでいった。
授業の課題だけでなく、友情と互いの理解も深まっていく。
3人の若者はお互いの視点を尊重しあい、最終的には共有のビジョンを持つに至った。
一方で瞳と楓は心の中でどちらも吾郎を想っていた。
2人は互いに自分の気持ちを隠し、吾郎への感情を友情以上に昇華させていた。そして2人はお互い吾郎が好きだと知り、ある種の協定を結んだ。
「彼が告白してきた方が付き合う。恨みっこなし!」
この協定は絆を強くしたことはもちろん、個々のデザインや創造性にも影響を与え、3人の友情をさらに深めた。
そんな折、3人は次第にある変化に気付くことになる。
それは3人で集まって同じ部屋で時間を過ごすことが、こんなにも心地よく、同じ目標を追う仲間として、そして一緒に生活する友達として深まる彼らの絆に、恋愛感情が入り込んできているということだ。
奇跡的に体の関係がない状態の、純粋にプラトニックな関係でだ。
2人は慣れない1人暮らしに不安と寂しさを感じ、身近にいる頼れる存在、誠実な吾郎に惹かれたのは不思議なことではない。
正直顔だけを見ると平凡でパッとしない。
2枚目かとは思うが、体は細いが引き締まっていて筋肉質で、見た目より力がある。
自然体で掴み所がない。
しかし、1度決めたら迷うことのない真っ直ぐさ、リーダーシップ、歳不相応に何でも出来て数年歳上に感じ、歳上の者に惹かれるそれを感じていた。
もしこれが1年後に知り合ったなら状況は違ったはずだ。
そんな2人の思いが交錯する中、彼女たちはある決意を固めた。
それは、自分たちから一歩を踏み出すという勇気をもって、吾郎にアプローチをしようということだ。
グループ決めがその第一歩だった。
瞳と楓はグループを作ることは予め知っていた。2人は数ある建築デザイン学科の中から遠いこの名古屋の学校を選んだのには理由がある。
正直なところ学校はどこでも良かった。
目当はこの大学にいる教授だった。有名な教授がで、多くの有名な建築家を排出しており、下調べをしていたのだ。
それに引き換え吾郎は隣の県で、1番近い建築デザイン学科と言う理由だけで選んでおり、グループ活動の事を知らなかった。
2人の決意が新たな動きをもたらし、3人の関係がより複雑なものへと変化していく1歩目となった。
しかし、吾郎はそんな2人の気持ちを知らず、1人の男として2人の魅力に悩む。
間違いなく好きだと思う。しかし、彼氏がいる女をその男から奪うつもりはなく、2人のうちどちらかに彼氏がいなかったらな!とひしひしと思う。
折角女子2人と仲良くなるも、恋人にできない相手の為に手放しで喜べなく、意にそぐわないが異性の友達として接していくしかなかった。
ただ、その男と別れたらな・・・と実際は彼氏のいない2人に対し少しネガティブな感情を持つのは仕方のないことだろう。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
子持ち愛妻家の極悪上司にアタックしてもいいですか?天国の奥様には申し訳ないですが
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
胸がきゅんと、甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちだというのに。
入社して配属一日目。
直属の上司で教育係だって紹介された人は、酷く人相の悪い人でした。
中高大と女子校育ちで男性慣れしてない私にとって、それだけでも恐怖なのに。
彼はちかよんなオーラバリバリで、仕事の質問すらする隙がない。
それでもどうにか仕事をこなしていたがとうとう、大きなミスを犯してしまう。
「俺が、悪いのか」
人のせいにするのかと叱責されるのかと思った。
けれど。
「俺の顔と、理由があって避け気味なせいだよな、すまん」
あやまってくれた彼に、胸がきゅんと甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちなのに。
星谷桐子
22歳
システム開発会社営業事務
中高大女子校育ちで、ちょっぴり男性が苦手
自分の非はちゃんと認める子
頑張り屋さん
×
京塚大介
32歳
システム開発会社営業事務 主任
ツンツンあたまで目つき悪い
態度もでかくて人に恐怖を与えがち
5歳の娘にデレデレな愛妻家
いまでも亡くなった妻を愛している
私は京塚主任を、好きになってもいいのかな……?
【完結】離縁など、とんでもない?じゃあこれ食べてみて。
BBやっこ
恋愛
サリー・シュチュワートは良縁にめぐまれ、結婚した。婚家でも温かく迎えられ、幸せな生活を送ると思えたが。
何のこれ?「旦那様からの指示です」「奥様からこのメニューをこなすように、と。」「大旦那様が苦言を」
何なの?文句が多すぎる!けど慣れ様としたのよ…。でも。
殺されるのは御免なので、逃げました
まめきち
恋愛
クーデターを起こした雪豹の獣人のシアンに処刑されるのではないかと、元第三皇女のリディアーヌは知り、鷹の獣人ゼンの力を借り逃亡。
リディアーヌはてっきりシアンには嫌われていると思い込んでいたが、
実は小さい頃からリディアーヌ事が好きだったシアン。
そんな事ではリディアーヌ事を諦めるはずもなく。寸前のところでリディアーヌを掠め取られたシアンの追跡がはじまります。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
今宵、薔薇の園で
天海月
恋愛
早世した母の代わりに妹たちの世話に励み、婚期を逃しかけていた伯爵家の長女・シャーロットは、これが最後のチャンスだと思い、唐突に持ち込まれた気の進まない婚約話を承諾する。
しかし、一か月も経たないうちに、その話は先方からの一方的な申し出によって破談になってしまう。
彼女は藁にもすがる思いで、幼馴染の公爵アルバート・グレアムに相談を持ち掛けるが、新たな婚約者候補として紹介されたのは彼の弟のキースだった。
キースは長年、シャーロットに思いを寄せていたが、遠慮して距離を縮めることが出来ないでいた。
そんな弟を見かねた兄が一計を図ったのだった。
彼女はキースのことを弟のようにしか思っていなかったが、次第に彼の情熱に絆されていく・・・。
『愛が切なくて』- すれ違うほど哀しくて
設楽理沙
恋愛
砂央里と斎藤、こじれてしまった糸(すれ違い)がほどけていく様子を描いています。
◆都合上、[言う、云う]混合しています。うっかりミスではありません。
ご了承ください。
斉藤准一 税理士事務所勤務35才
斎藤紀子 娘 7才
毒妻: 斉藤淳子 専業主婦 33才 金遣いが荒い
高橋砂央里 会社員 27才
山本隆行 オートバックス社員 25才
西野秀行 薬剤師 22才
岡田とま子 主婦 54才
深田睦子 見合い相手 22才
―――――――――――――――――――――――
❧イラストはAI生成画像自作
2025.3.3 再☑済み😇
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる