13 / 195
第2章 晃編
プロローグ
しおりを挟む
話は少し戻る。晃が異世界転移した前後~第1話の話である。
晃は普通の高校に通う普通の高校1年生だ。皆で歩いていれば仲間内のただの一人であり、特に目立たない。身長155cmと小柄だが、絶賛成長中だった。
ただ単に惰性で親に言われていた義務で高校に通っていた。親は中学を卒業した直後に交通事故で死んでしまい、今は貯金で過ごしていた。多額の賠償金が入る予定と、住宅ローンは死亡時免除だから自宅は晃の物だ。親からは厳しくは言われていなかったが、ちゃんとした大学に通い、その後は好きにしなさいと言われていた。何をするにも大学を出ておけば助けになるからと、大学は出なさいと言われていて、最後のアドバイスになっていた。ガリ勉ではないが、地元の大学に行く事を考え、以前はそれなりに勉学に励んでいた。
一応叔父夫婦が保護者になっていて、時折様子を見に来る位で基本的に一人だ。
晃は昔から足が早かった。その為陸上部に入り短距離の選手をしていた。100m、200m、100✕4リレーで、今は春の県大会に向けて練習をしている位で、他には特に何もしておらず帰宅してから適当に勉強し、息抜きにスマホのゲームをする位だ。最近嵌っていて、自分で決めている月の小遣いは全て課金に消えていた。
ゲームもtoomで仲間とやり取りしていたりした。
夕方に友達から家に来なよと呼ばれていて、宿題と食事をしに行く為家を出た。周りが気にかけてくれていて、友達は小学校からの付き合いで、昔からおばさんには良くしてもらっていた。
妹が結構可愛くて、呼ばれると妹目当てで行っていたりする。
友達の家に向かう道中、スマホが鳴り画面に、以前申し込んでいた今やっている法治少女というゲームの運用会社から、特別ベータテストのモニターに当選した旨が出ていて、参加する場合は今から2分以内に画面に出ているボタンを選択しなければならなかった。
噂には聞いていたが、申し込んだ記憶がないが、寝ぼけて申し込んだかな?位の感覚で
「うほー!モニター当たったか!申し込みしたか覚えていないけど、もちろん参加するに決まってますよーだ!」
とつぶやきながら申し込みの所をポチる。
直ぐにメールが来て、分身となるキャラクターのメイキングの案内がある。
約束の時間まで少しあり、近くのコンビニの壁にもたれながらポチポチしていた。
3Dのゴーグルをいずれ装着しての立体も楽しめるようにアップデートをするからと、可能な限り体の特徴はリアルサイズを入れて行くよう求められた。テスト段階の為、身長に差があったりすると視界が変わり酔うからと説明書きがある。
ジョブはスタート時はまず一般からだが、戦士、神官、魔法使い、蛮族等にいずれ成れるが、何になりたいかの指針を指定する。基本ジョブに一般、勇者、極悪人、貴族がある。晃は勿論勇者一択だ。貴族は初期の装備や、得られる資材が豊富で、ある意味序盤最強だが、成長は早く止まる。極悪人は初期から肉体的に強く、倫理観に左右されず序盤から中盤にかけて強く、後半も育成次第で及第点だ。但し、犯罪者の為に街に入れなかったりするが、勇者に次ぐ強さを持つ。
勇者は最初が最弱で、一般人以下だ。初期の育成に苦労するが、いずれ最強になると。初期装備も貧弱だが、勇者特典が有り、特別ロトが定期的に有るらしい。
また、ゲーム全体の話で、所有している一部の武器や防具、初期アイテム、お金等を入れておいて他人からアクセスできない特別収納がある。まあ、ゲームならお金はデータのような物だから、ジャラジャラと持ち歩かないよなあと、普通のゲーム感覚のようにお金の管理をするもっともらしい理由かな?とニヤニヤしていた。
中々リアルを追求していて、体力値と装備上限重量が紐付いていて、超えると動きが鈍くなったりと凝っていた。食料や水のパロメータまである。
最後の作業として顔写真を撮り登録が完了した。
そして最後のメッセージが来た
「異世界へ転移されますか?異世界では死ぬ危険性が有りますが、異世界での行動は自己責任になります。また、この世界に戻る手立ては3つある最古の未踏破ダンジョンの制覇が条件です。最低でも数年掛かる見込みです。それでも行きますか? 行く/行かない 」
「はははは。中々凝ってるな!おうおう異世界でもどこにでも連れてけるなら連れてってくれ!そらぽちっとな」
すると景色が変わった。岩場がゴツゴツしている6畳位の部屋?にいる。瞬きをし、目を開けると得体のしれない場所にいたのだ。
スマホが鳴り、メッセージが出た。
「見ての通り、貴方は異世界に勇者として転移しました。頑張って生き抜いてください。初期装備配布用の無料アイテムロトを一度回す事ができます。また、この部屋は一度出ると消えてしまいますのでご注意願います。また、本通信装置は収納に入れておいて下さい。電力の代わりに貴方からの魔力で動き、メッセージは貴方だけに鳴り響きます。それではご健闘を」
ぽふっと煙が出て、チケットが出た。
晃は先程までコンビニにいたのに違う場所に来ていたが、何故かワクワクしていた。
スマホを見ると当然だが圏外だ。
チケットにはジョブ勇者用初期装備無料特別ロトとある。
試しにスマホを収納と念ずると消え、出ろと念ずると出てきた。次にかばんや財布も出し入れ出来た。また、部屋の扉と思われる所は開かなかった。
先のチケットを使わないと出れないと感じ、チケットに書いてあるように破るとぽふっと煙が出て、ロトマシーンや武器やらなんやらが現れた。チケットにはロトマシーンは以後のロトにて必要になるので収納するように書いてあり、一度収納すると、以後はアプリに連動して自動で出たり消えたりするとあった。
出てきたのは定番のブロードソードか?と思うとブロンズのショートソード、革の鎧ならぬ革の服。革の胸当て、革の小手に革のズボン、冒険者用の靴。金貨10枚、銀貨10枚、銅貨10枚、それを入れる財布、予備の服、短剣、ナイフだ。また木の盾や額当てがあるが、最低限の装備だ。レアリティRと何とな分かる。知っているゲームとかと同じならレアリティは一番低い。つまり底辺の装備だ。アイテムとして万能回復薬小(塗り薬タイプ回復度中、回復速度遅と表記あり)、腰のベルトに付ける握り拳位の革で出来たウエストポーチ?だ。
見た目もしょぼい。今着ている服よりは防御力が有るのが分かる。そして次なるメッセージにて急がなくては成らなくなった。
「本セーフティエリア消滅まで30分。それまでに支度をしてください。尚本セーフティエリア以降は本セーフティーエリアでの記憶が無くなりますのでご注意願います。尚能力については理解をしている状態でのスタートです。一月後位に記憶が戻りますので、それまで頑張って生き延びましょう!また、記録を残してスタート後のご自分にメッセージ等は残せませんのでお気をつけ下さい。それでは良い旅を!」
晃はやばいと感じ、急いで着替え、着ていた服等は収納に入れて行く。強烈な焦燥感の為、着替えに必死だ。ここから放り出された直後から戦闘になるかもだからだ。しかも記憶をしばらく失うと。嘘を言っていないと判断し、試しにメモをスマホに残そうとするも
「記憶の持ち出しはできません」
となり、ボイスレコーダーや動画も撮れないから記憶をなくした直後の自分にメッセージを出せなかった。ペンで書こうとしたが、それも叶わなかった。唯一靴紐の結び方を工夫するのが精一杯だった。
そうしていると時間が来て晃はセーフティエリアの外に放り出されるのであった。
晃は普通の高校に通う普通の高校1年生だ。皆で歩いていれば仲間内のただの一人であり、特に目立たない。身長155cmと小柄だが、絶賛成長中だった。
ただ単に惰性で親に言われていた義務で高校に通っていた。親は中学を卒業した直後に交通事故で死んでしまい、今は貯金で過ごしていた。多額の賠償金が入る予定と、住宅ローンは死亡時免除だから自宅は晃の物だ。親からは厳しくは言われていなかったが、ちゃんとした大学に通い、その後は好きにしなさいと言われていた。何をするにも大学を出ておけば助けになるからと、大学は出なさいと言われていて、最後のアドバイスになっていた。ガリ勉ではないが、地元の大学に行く事を考え、以前はそれなりに勉学に励んでいた。
一応叔父夫婦が保護者になっていて、時折様子を見に来る位で基本的に一人だ。
晃は昔から足が早かった。その為陸上部に入り短距離の選手をしていた。100m、200m、100✕4リレーで、今は春の県大会に向けて練習をしている位で、他には特に何もしておらず帰宅してから適当に勉強し、息抜きにスマホのゲームをする位だ。最近嵌っていて、自分で決めている月の小遣いは全て課金に消えていた。
ゲームもtoomで仲間とやり取りしていたりした。
夕方に友達から家に来なよと呼ばれていて、宿題と食事をしに行く為家を出た。周りが気にかけてくれていて、友達は小学校からの付き合いで、昔からおばさんには良くしてもらっていた。
妹が結構可愛くて、呼ばれると妹目当てで行っていたりする。
友達の家に向かう道中、スマホが鳴り画面に、以前申し込んでいた今やっている法治少女というゲームの運用会社から、特別ベータテストのモニターに当選した旨が出ていて、参加する場合は今から2分以内に画面に出ているボタンを選択しなければならなかった。
噂には聞いていたが、申し込んだ記憶がないが、寝ぼけて申し込んだかな?位の感覚で
「うほー!モニター当たったか!申し込みしたか覚えていないけど、もちろん参加するに決まってますよーだ!」
とつぶやきながら申し込みの所をポチる。
直ぐにメールが来て、分身となるキャラクターのメイキングの案内がある。
約束の時間まで少しあり、近くのコンビニの壁にもたれながらポチポチしていた。
3Dのゴーグルをいずれ装着しての立体も楽しめるようにアップデートをするからと、可能な限り体の特徴はリアルサイズを入れて行くよう求められた。テスト段階の為、身長に差があったりすると視界が変わり酔うからと説明書きがある。
ジョブはスタート時はまず一般からだが、戦士、神官、魔法使い、蛮族等にいずれ成れるが、何になりたいかの指針を指定する。基本ジョブに一般、勇者、極悪人、貴族がある。晃は勿論勇者一択だ。貴族は初期の装備や、得られる資材が豊富で、ある意味序盤最強だが、成長は早く止まる。極悪人は初期から肉体的に強く、倫理観に左右されず序盤から中盤にかけて強く、後半も育成次第で及第点だ。但し、犯罪者の為に街に入れなかったりするが、勇者に次ぐ強さを持つ。
勇者は最初が最弱で、一般人以下だ。初期の育成に苦労するが、いずれ最強になると。初期装備も貧弱だが、勇者特典が有り、特別ロトが定期的に有るらしい。
また、ゲーム全体の話で、所有している一部の武器や防具、初期アイテム、お金等を入れておいて他人からアクセスできない特別収納がある。まあ、ゲームならお金はデータのような物だから、ジャラジャラと持ち歩かないよなあと、普通のゲーム感覚のようにお金の管理をするもっともらしい理由かな?とニヤニヤしていた。
中々リアルを追求していて、体力値と装備上限重量が紐付いていて、超えると動きが鈍くなったりと凝っていた。食料や水のパロメータまである。
最後の作業として顔写真を撮り登録が完了した。
そして最後のメッセージが来た
「異世界へ転移されますか?異世界では死ぬ危険性が有りますが、異世界での行動は自己責任になります。また、この世界に戻る手立ては3つある最古の未踏破ダンジョンの制覇が条件です。最低でも数年掛かる見込みです。それでも行きますか? 行く/行かない 」
「はははは。中々凝ってるな!おうおう異世界でもどこにでも連れてけるなら連れてってくれ!そらぽちっとな」
すると景色が変わった。岩場がゴツゴツしている6畳位の部屋?にいる。瞬きをし、目を開けると得体のしれない場所にいたのだ。
スマホが鳴り、メッセージが出た。
「見ての通り、貴方は異世界に勇者として転移しました。頑張って生き抜いてください。初期装備配布用の無料アイテムロトを一度回す事ができます。また、この部屋は一度出ると消えてしまいますのでご注意願います。また、本通信装置は収納に入れておいて下さい。電力の代わりに貴方からの魔力で動き、メッセージは貴方だけに鳴り響きます。それではご健闘を」
ぽふっと煙が出て、チケットが出た。
晃は先程までコンビニにいたのに違う場所に来ていたが、何故かワクワクしていた。
スマホを見ると当然だが圏外だ。
チケットにはジョブ勇者用初期装備無料特別ロトとある。
試しにスマホを収納と念ずると消え、出ろと念ずると出てきた。次にかばんや財布も出し入れ出来た。また、部屋の扉と思われる所は開かなかった。
先のチケットを使わないと出れないと感じ、チケットに書いてあるように破るとぽふっと煙が出て、ロトマシーンや武器やらなんやらが現れた。チケットにはロトマシーンは以後のロトにて必要になるので収納するように書いてあり、一度収納すると、以後はアプリに連動して自動で出たり消えたりするとあった。
出てきたのは定番のブロードソードか?と思うとブロンズのショートソード、革の鎧ならぬ革の服。革の胸当て、革の小手に革のズボン、冒険者用の靴。金貨10枚、銀貨10枚、銅貨10枚、それを入れる財布、予備の服、短剣、ナイフだ。また木の盾や額当てがあるが、最低限の装備だ。レアリティRと何とな分かる。知っているゲームとかと同じならレアリティは一番低い。つまり底辺の装備だ。アイテムとして万能回復薬小(塗り薬タイプ回復度中、回復速度遅と表記あり)、腰のベルトに付ける握り拳位の革で出来たウエストポーチ?だ。
見た目もしょぼい。今着ている服よりは防御力が有るのが分かる。そして次なるメッセージにて急がなくては成らなくなった。
「本セーフティエリア消滅まで30分。それまでに支度をしてください。尚本セーフティエリア以降は本セーフティーエリアでの記憶が無くなりますのでご注意願います。尚能力については理解をしている状態でのスタートです。一月後位に記憶が戻りますので、それまで頑張って生き延びましょう!また、記録を残してスタート後のご自分にメッセージ等は残せませんのでお気をつけ下さい。それでは良い旅を!」
晃はやばいと感じ、急いで着替え、着ていた服等は収納に入れて行く。強烈な焦燥感の為、着替えに必死だ。ここから放り出された直後から戦闘になるかもだからだ。しかも記憶をしばらく失うと。嘘を言っていないと判断し、試しにメモをスマホに残そうとするも
「記憶の持ち出しはできません」
となり、ボイスレコーダーや動画も撮れないから記憶をなくした直後の自分にメッセージを出せなかった。ペンで書こうとしたが、それも叶わなかった。唯一靴紐の結び方を工夫するのが精一杯だった。
そうしていると時間が来て晃はセーフティエリアの外に放り出されるのであった。
5
あなたにおすすめの小説
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる