68 / 195
第3章 大輔編
国境
しおりを挟む
国境に辿り着き、大輔とガラグが代表として国境警備隊と話をつけに行った。国境警備隊の者達は闘技場の街で何が起こったのかを知らなかった。その為に国境通過についてはすんなりと許可をされた。
それは剣闘士の顔などを知っている者がいたからである。そして万が一敵軍が大挙してやって来た場合は、国境を抜けて隣国に助けを求める事を勧める警告をした。
国境警備隊員達同士は仲が良く、駐屯地ではよく話をすると言う。その為隣国の方は大輔達が持ってきた情報を本部に大至急伝えると言う。
こちらが嘘をついていないというのが分かっていた。理由は特殊なオーブに手を添えて話をする事だった。このオーブというのは嘘をついていると色が変わるという代物で、簡単なテストを行い働いている事も確認した。当たり障りのない質問に全てはいと答えるというもので、今日の天気は曇っているに対して晴れているので、はいと答えると嘘をついたことになる。そうすると色が変わった。あなたは片足がないにはいだと嘘だし、大輔に対しては、あなたはこの一団のリーダーであるに対してはいと答え色が変わらなかったので大輔がこの一団のリーダーである事が分かった。念の為ガラグにも似たような質問でここにいるダイスという者があなた達の団の団長であるに対して、はいと答え色が変わらなかったので大輔が団長と認識されていた。
ただこれは抜け道があるのだが、奴隷と一緒で当人が本当だと思い込んでいれば嘘が嘘じゃない。嘘を教えられていてそれを本当だと思っている者が本当だと思って喋る場合だ。嘘が見抜けないのだ。あくまでも当人が嘘と思っているかいないかで判断しているからだ。
そうして国境を無事に越え安全と思われる隣の国に入って行った。理由は簡単で国力が違うからである。
大輔達が今までいた国よりも遥かに大きい。大陸の中の3大国のうちの一つで、大輔達がいた闘技場を攻めてきた国と国力が拮抗している。なので攻める場合はそれなりの覚悟と戦略を持って行かないと厳しい。
それらの条件があるので簡単には攻めてこないだろうというのが皆の意見であった。残念ながら大輔にはこの大陸の事情というのに疎い。その為皆がそうだと言われると分かったというしかない。それはともあれ念の為今日も町の宿を使うのを避ける。今日は国境を越えた事もあり、一人につき一杯だが酒を買う事にした。大輔は酒は飲めるのだが好きではなかった。カロリーが高いので無駄な肉がついてしまうからである。国境から15分程の所に国境警備隊の為の小さな町がある。一旦そこに寄りトイレ休憩だけを済ませた。各自に少しだけ小遣いを渡してあり買い食いしたい者は食べ物を買って行く。
人の入れ替わりが激しい為、部隊目当てに小銭を稼ぐ料理人達もいた。小休憩だけを行い更に2時間程行った所にちゃんとした街があるというので、まずはそこを目指す。順調に進み2時間ちょっとで街に着く。
大輔達は軽く買い物を行い、さらに野営を充実させる。一部の者に先行してもらい町の様子を探ったり、野営に適した場所を確保してもらっていた。それと先行させた1パーティーに宿で情報収集をお願いし、本日の野営の設営を始めるのであった。
それは剣闘士の顔などを知っている者がいたからである。そして万が一敵軍が大挙してやって来た場合は、国境を抜けて隣国に助けを求める事を勧める警告をした。
国境警備隊員達同士は仲が良く、駐屯地ではよく話をすると言う。その為隣国の方は大輔達が持ってきた情報を本部に大至急伝えると言う。
こちらが嘘をついていないというのが分かっていた。理由は特殊なオーブに手を添えて話をする事だった。このオーブというのは嘘をついていると色が変わるという代物で、簡単なテストを行い働いている事も確認した。当たり障りのない質問に全てはいと答えるというもので、今日の天気は曇っているに対して晴れているので、はいと答えると嘘をついたことになる。そうすると色が変わった。あなたは片足がないにはいだと嘘だし、大輔に対しては、あなたはこの一団のリーダーであるに対してはいと答え色が変わらなかったので大輔がこの一団のリーダーである事が分かった。念の為ガラグにも似たような質問でここにいるダイスという者があなた達の団の団長であるに対して、はいと答え色が変わらなかったので大輔が団長と認識されていた。
ただこれは抜け道があるのだが、奴隷と一緒で当人が本当だと思い込んでいれば嘘が嘘じゃない。嘘を教えられていてそれを本当だと思っている者が本当だと思って喋る場合だ。嘘が見抜けないのだ。あくまでも当人が嘘と思っているかいないかで判断しているからだ。
そうして国境を無事に越え安全と思われる隣の国に入って行った。理由は簡単で国力が違うからである。
大輔達が今までいた国よりも遥かに大きい。大陸の中の3大国のうちの一つで、大輔達がいた闘技場を攻めてきた国と国力が拮抗している。なので攻める場合はそれなりの覚悟と戦略を持って行かないと厳しい。
それらの条件があるので簡単には攻めてこないだろうというのが皆の意見であった。残念ながら大輔にはこの大陸の事情というのに疎い。その為皆がそうだと言われると分かったというしかない。それはともあれ念の為今日も町の宿を使うのを避ける。今日は国境を越えた事もあり、一人につき一杯だが酒を買う事にした。大輔は酒は飲めるのだが好きではなかった。カロリーが高いので無駄な肉がついてしまうからである。国境から15分程の所に国境警備隊の為の小さな町がある。一旦そこに寄りトイレ休憩だけを済ませた。各自に少しだけ小遣いを渡してあり買い食いしたい者は食べ物を買って行く。
人の入れ替わりが激しい為、部隊目当てに小銭を稼ぐ料理人達もいた。小休憩だけを行い更に2時間程行った所にちゃんとした街があるというので、まずはそこを目指す。順調に進み2時間ちょっとで街に着く。
大輔達は軽く買い物を行い、さらに野営を充実させる。一部の者に先行してもらい町の様子を探ったり、野営に適した場所を確保してもらっていた。それと先行させた1パーティーに宿で情報収集をお願いし、本日の野営の設営を始めるのであった。
2
あなたにおすすめの小説
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、ひょんなことで死亡した僕、シアンは異世界にいつの間にか転生していた。
とは言え、赤子からではなくある程度成長した肉体だったので、のんびり過ごすために自給自足の生活をしていたのだが、そんな生活の最中で、あるメイドゴーレムを拾った。
…‥‥でもね、なんだろうこのメイド、チートすぎるというか、スペックがヤヴァイ。
「これもご主人様のためなのデス」「いや、やり過ぎだからね!?」
これは、そんな大変な毎日を送る羽目になってしまった後悔の話でもある‥‥‥いやまぁ、別に良いんだけどね(諦め)
小説家になろう様でも投稿しています。感想・ご指摘も受け付けますので、どうぞお楽しみに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる