ダンジョンから始まる異世界生活〜異世界転移した勇者なのに誰も拾ってくれませんから、ダンジョン攻略しちゃいます〜へなちょこ勇者の成長記

KeyBow

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第4章

うはうは

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 晃達が大挙してギルドに押し掛けたものだから、晃と大輔はターニャに怒られていた。

「あのね、ギルドの建物の大きさからあなた達全員が入ると他の冒険者に多大な迷惑になるから、分散して来るか代表者だけにしないと駄目よ。でも晃くんは今日は何事もなく無事に帰ってきてくれてお姉さんは嬉しいよ」

 と言われ晃は少し照れていた。大輔は意味有りげにニヤニヤしていた。

 稼ぎは晃達が240万、大輔達が410万だ。晃の場合レアの魔石が高い。大輔の方はやはり大輔自身にレアが次々と来て本来の倍は有るらしい。但し大輔の方は約100人でだ。

 ターニャは震えていた。稼ぎが半端ないからだ。
 650万の3%が19.5万だ。普段の1か月分の給金より多いんだとぶつぶつ言っていたのが聞こえたのだ。

 晃達は人数割になるので一人頭36万にした。計算がおかしいと思うかもわからないが、6人割りにして、屋敷の維持費をいれるのだ。人数が多い?5人パーティーでは?となるが、女神の分である。女神の加護が無ければダンジョンに入れないから、全ての冒険者は女神に稼ぎの一部を渡す。中には半分を入れさせるクランも有るが、一般的に1~2割を渡すらしい。
 晃は自分の分は全て渡そうとしたが、イザベラに拒否された。交渉したが最低限の金額の1割を納めるようにクランとしてのルールとして話し、皆を驚かせていた。勿論屋敷の修繕費が嵩む場合皆に協力をしてもらうと話し、欲の無いイザベラにみな好感度を上げていた。

 またレヴィも一番弱い自分は人数割じゃなくその半分でも多いと言い張るが、晃は頑なに人数割としていた。

 大輔は団員をガラグに率いさせ屋敷に伝令を送り、一部の者に今日の打ち上げになるいつもの食堂に先行させたた。

 イザベラは今日はダグラス達と屋敷で食べるからと来ない。

 また、ターニャが後少ししたら上がるからと後で合流する事になった。

 それと、丁度食堂に晃が着くと、食材を納めに来ていたルーシーと出くわし、弁当の御礼をし、明日も皆のをお願いしていた。大輔がその様子を見て、晃が弁当を発注していたのだと分かると、可能ならと明日50人位がダンジョンに入るからとお願いしていて、ルーシーの顔が半分引きつっていた。結構なお金を渡され短いとはいえ岐路が怖いと言うので晃が送る事になった。

 店に送り届けてから晃は意を決して仕事が終わったらルーシーにも店に来るようにお願いし、二つ返事で来ると返事をされ、にまにましていた。またルーシーはくるっと一回転し後ろ手に手を組んで微笑み、晃の頬にキスをし、

「じゃあまた後で。私の勇者様!」

 と店の中に入っていった。
 晃はスキップし、鼻歌を歌いながら食堂に向かった。

 店に入ると既にどんちゃん騒ぎになっていて、賑やかだった。レヴィ達のいる席に着いたが違和感があった。ただ、バックヤード団の人数が2/5位がいないように感じ

「あれ?バックヤード団の人達って気の所為か少ないような気がするけど?」

「ああ、娼館に行ったんだろう」

「娼館って何ですか?」

 女性陣が固まり、ローランが呆れていた。

「よし、じゃあ俺達も行くか?聞くより見ろ、経験しろって言うだろ?」

 ぱちーんとレオナの平手とソレイユの股間への蹴りが決まり、ローランが悶絶していた

「このばか。一度死ねばよいのよ。私じゃ満足できないの?」

「私の晃様を汚すんじゃないよ!このうすらでかいバカが」

 意味有りげな発言に晃は言葉が出なかった。ソレイユが

「あ、あの、そう言う事をしたいなら、わ、私がお相手をし、しますので、娼館なんて行っちゃやだです。経験が無いので失礼かも分かりませんが、その頑張ります。今晩お部屋に行きますからね。」

 ローランとレオナが目を丸くし、レヴィが震えていた。

 レオナは煽る。

「頑張るのよソレイユ!ファイト!」

「じゃあ後で教えてくれるんですね!待ってますね!」

 呆れていたローランが

「晃?お前分かっていフゴゴ」

 レオナはローランの口を押さえながら

「ちゃんとソレイユに対応してあげてね!だ・ん・ちょ・う・さ・ま!」

 意味有りげなウインクをするレオナはローランの耳に

「駄目よ。知らない方が面白いのよ。それよりちゃんとお話をし・ま・しょ!あ・な・た!」

 首根っこを捕まれ店の外に連れ去られていった。

 晃は首を傾げながらレヴィに

「ねえ、レオナさんは何を怒こっているのかな?」

「知りません。晃様のばか」
 
 晃は何故にレヴィが怒り出したか分からなかった。

 暫くするとターニャとルーシーが駆け付け、晃はいつの間にか皆からアーンされていた。そして店員が晃に渡すお茶と琥珀色をした別の飲み物を渡し間違えるのであった。
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