ダンジョンから始まる異世界生活〜異世界転移した勇者なのに誰も拾ってくれませんから、ダンジョン攻略しちゃいます〜へなちょこ勇者の成長記

第４章

ぱふぱふ

　晃は頭痛が酷く目覚めた。皆と食事をしている最中から記憶がない。顔は何か暖かく柔らかな物で覆われている。少し息苦しいが、心地良い。取り敢えず顔にある物を触るが中々の感触だ。先ずは揉んでみる。
　中々の感触と弾力だ。何度も揉んでいると、突起がある事に気が付く。

　摘んでみた。するとセクシーなあうっ！という女性の喘ぎ声が聴こえた。

　晃の手が止まった。そしてや汗が出始めた。暖かく柔らかく突起の有るモノだ。しかも体の一部っぽい。ぱいおつしか思いつかない。思いっきり堪能してしまった。

　恐る恐る布団を剥ぐとシャツとパンティのみのソレイユがいた。寝ぼけていたようだが、目が合った。

「あっ！晃様、目が覚めたのね？じゃあ、約束通り私を抱いてください。初めてなので、優しくお願いします」　

　そう言うとシャツを脱ぎ捨て下着のみになった。そしてブラを外しに掛かった所で慌てて晃は掛け布団を掛けて

「ソ、ソレイユさん？何やってるの？酔ってる？」

「酔ってるのは晃様よ。夕食の時の約束を果たしたいの」

「えっと、娼館の話だっけ？娼館の事を教えてくれるのに裸になる必要はないんじゃないの？」

「娼館でするのは、殿方が娼婦を抱いてニャンニャンするの。娼婦は病気が怖いし穢れているから駄目よ！だから代わりに晃様は私を抱いて欲望の赴くままにすれば良いのです。私晃様が欲しいんです。そして赤ちゃんを下さい」

　漸く意味が分かった。つまり肌を重ねてまぐわるのだ。頭から湯気が出ているんじゃないかと思う程真っ赤だ。

「ご、こめん。知らなかったんだ。でも駄目だよ。自分を大事にしよう？まだ知り合ったばかりだよ。僕にはまだソレイユと人生を共にする覚悟がないから今は待って欲しい。ソレイユがどんな人かまだよく知らないんだ。でも、顔は好みだし、今は良い子だなとは思うんだ。でも君を商売女みたいに抱けないよ。抱くなら相思相愛じゃないといやなんだ。ただ単に肌を重ねるんじゃなく、心を通わせたいんだ。と、言うことで、ぱふぱふご馳走様でした」

　晃はダッシュで逃げた。
　ソレイユは肩透かしを喰らい、良かったのか悪かったのか分からなかった。女になりそびれたのだ。ただ、こんな状況下で抱かずにいて心を通わせたいと気障な事を言う紳士なんだなと、バカで、晃を誘惑し抱いてもらう事で晃の女にして貰う位しか思いつかなかった愚かな自分が恥ずかしかった。こんな馬鹿な自分を大事にしてくれるんだ！そんな白馬の騎士が現れたと更に惚れていくのであった。