ダンジョンから始まる異世界生活〜異世界転移した勇者なのに誰も拾ってくれませんから、ダンジョン攻略しちゃいます〜へなちょこ勇者の成長記

KeyBow

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第4章

変わらないマクシミリアン

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 契約は神が晃の額に手を当ててながら
 
「神の一柱たる我が求める。彼の者と契約し、彼の者に力を与えたまえ。そしてこの世の平和と安定を。無垢の民の為に力を貸さんとする。契約実行!」

 こんな感じの事を言っていたが、晃とその神は光り輝いたが、その神は驚いていた。マジかよといった様な顔をしていたのだ。

 若干顔付きも変わり、体も少し大きくはなったが12歳位になったかな?という位にしか変わらなかった。そう子供のままである。そういえばエンピアルが男の神と契約したからといって、その神に自分の所のハーレムが直ぐに脅かされるという事はないというような類の事をチラッとほのめかしていたのを思い出した。なるほどそういう事かと契約した冒険者の大事な女性達に手を出したくても体が子供なので手を出せない、そういう事だったのだ。ハーレムと言う単語は何だか恥ずかしくて複雑な気分ではあるが、もしもこれが神が若い超イケメンにでもなって、エニーや桜が取られたらどうしようというような気持ちが多少は無くもなかったと言えば嘘になる。ではなく本気で心配したのだ。晃はほっとしたのと半分かわいそうだなと思うのが半分だった。そう神が子供のままじゃ何もできないよーと唸なっていたからである。
 ただ、晃は自分は決してイケメンではないし、女性陣に嫌われたくないと、見捨てられたくないと思うが、性的に奥手過ぎて未だに誰にも手を出せれてはいなかったのだ。しかし名前を聞かないといけないから

「あの、神様お名前とか、加護をお伺いしてもよろしいですか?」

「あーそうだったね。僕はマクシミリアン。得意なのはね情報収集だよ。そして加護は気配遮断だ。気配を消したいと思えば目の前にいても気配を感じなくなるんだ。ただね触れればそこに体はあるし、匂いや体を動かす事による空気の流れなどの微妙な変化があるので、高ランクの冒険者には動くと見破られる。その場でじっとしている分にはまず見つからないよ。香水だとか付けていたり、おならをすれば別だけどね。そして君には魔物から助けてもらった恩義があるね。だから特別に加護を、神がただ一人にしか与えられない加護をあげよう。透明化だよ。念じれば5分位だけども透明になれるんだ。だから気配遮断と透明化を使えばほぼ完璧な隠匿行動ができるんだ。だからね、敵対する組織や悪さをしようとしている者達の後をつけたり、アジトを見つけたりするのには最適なんだ。触れている者にも適用されるよ」


 とりあえずもうひとつの加護を貰って、これから全員とそうクランの者全員と契約をお願いしたら、分かったと言ってくれた。クランの人数と強さはその神のある種のステータスになる。ステータスと言っても力が上がったりとかそういうのではなく、威厳が上がるそういったステータスである。なのでクランの力が上がる事は歓迎だし、むしろ可能な限り協力もしてくれる。大きなクランというのはそれだけで、その人数だけでその神が偉大だということになり、周りから一目置かれる。そしてマクシミリアンというのはそういったことに並々ならぬ興味があるようだ。

 晃の達が強くなる事に対して惜しみない協力をしてくれるというような事を言っていた。

 そしてぼそっという。

「僕子供だからお姉ちゃん達と一緒にお風呂に入ってもいいよね!」

 こういうのであきらはどこからともなく取り出したハリセンボンでマクシミリアンの頭を叩く


「ダメです!僕の大事な女性達の裸を見せるわけにはいきません。あれば僕しか見ちゃだめです。僕の大事な女性達意外と交渉してください。イザベラ様やアルテミス様も一緒ですからね!分かりましたか?」


 晃がきつい口調でまくしたてたものだから、マクシミリアンは縮こまり、

「はい、分かりました。ごめんなさい調子に乗りました」

 とついつい謝ってしまったりそうカーストの頂点が神ではなく晃になった瞬間である。

「あのえ、じゃあ一緒に覗きに行ってくれませんか?ダメですか?加護をつかって!」

「駄目です!そんな事にこんな貴重な力を使ってはいけません」

 とやはりたしなめられてしまう。しまいに床にペタンと座り込み、床にのの字を書いていた。

「さあこんな所で腐っていてもしょうがないので、皆の所に行って行きましょうよ」

 そうやって皆の所に行き、マクシミリアンを改めて紹介し、一人ずつ契約していくのであった。
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