ダンジョンから始まる異世界生活〜異世界転移した勇者なのに誰も拾ってくれませんから、ダンジョン攻略しちゃいます〜へなちょこ勇者の成長記

KeyBow

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第5章

出発

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 晃達は忙しかった。
 馬車は有ったのだが、今回は大型の馬車一台で向かう事になった。御者席に2人が座り、交代交代で御者をしていく。

 晃は御者の当番から外されていた。同行者が8人の為、2人ずつペアに分かれて御者をする。

 皆の総意として、晃はリーダーとして異常事態がなければ基本的に客室におり、御者をしてはいけないとなった。

 皆に言われ渋々納得していた。休憩時に必要な飼い葉や食料その他はクランの者達で用意し、屋敷に運んでおいて貰う。

 基本的に晃の転移ゲートで屋敷と行き来できるからだ。

 正し、転移ゲートが使えるのは、転移ゲートが使用可能となってから行った事の有る場所限定なので、あの闘技場には行けない。

 一度直接行かないとゲートか開かないのだ。エンピアルの様子から急ぐものと判断し、馬車にはちょっとしたおやつに位を渡され、ほぼ着の身着のままで馬車に飛び乗る漢字だ。

 昼食や道中に必要な物を買っていないので、屋敷に準備し、用意して貰ったものを休憩の度に馬車持っていくつもりだ。

 馬を替えるとしても、急いでしまえば馬車が壊れてしまう。だから通常のペースた。但し、馬を休める時間より馬を替える時間の方が短いので、休憩時間の短縮を図る感じた。

 最初の御者はルーシーとソレイユだ。それはルーシが非戦闘員の為、戦闘要員とのペアとなるのは必然であった。

 御者のペアはターニャとレヴィ、サクラとエニー、ローランとレオナ、こういう組み合わせだった。

 馬車はいつでも出せるように整理等を常にしており、誰かが馬を繋いで準備をしてくれていた。なので直ぐに出発が可能だった。

 晃はこの町と言うかこの世界に来てから初めての外出である。第4のダンジョンを探索しに行ったのは町の周辺に当るので、街から出たうちに入らない。

 旅に出るのは初めてなのだ。逃避行ではなく、純粋な旅である。
 この馬車は大型で、横向きに座るベンチシートになっている。その為4人と3人に分かれる。

 誰か何処に座るかで揉め掛けたが、基本的に3人席のところに次の御者になる者が晃を挟んで座る、そういった形で落ち着いた。

 次の御者がローラン達の場合3人席で晃が二人と間を空けて一人で座り、一人で考える時間を作る。または休むような時間の配分になっていた。基本的にはこの場合必要がない限り話し掛けない事になった。

 町を出る時に門番は不思議そうな目を向けていたが、晃だと分かると、よくは分からないが何かあるのだろう?もしくは第4のダンジョンにでも行くのかな位にしか思わないので快く晃を送り出す。

 最初にルーシが業者をするのは、街のすぐ近く程盗賊などが出没する事が少ないので、リスクが少ないと判断したからである。

 また、一応座ろうと思えば、御者席には3人が座れる。やばそうな時は戦闘系の誰かが一緒に座る、もしくは晃が座る形になるそんな感じで進み出すのであった。


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