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第5章
分岐路へ
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晃達の進むペースはかなり遅かった。休憩が多かったのは、皆が旅に慣れていない晃を労って馬車の速度を落としていたからである。
おそらく大輔達が2日で進んだ行程を3日位で進んでいた筈であった。初日は酷かった。大輔達が半日で行ったところを一日掛けて進んでいたのである。
そこから大輔達から聞いている分岐路に向けて進んでいた。以前はそこで戦闘になったと聞いている。
晃も旅に慣れてきたからか、段々ではあるがお尻の痛みも減ってきた。しかし今日の行程は半日位進んで着いた町を見物して過ごす事になった。そう晃があまりにもこの世界の風景を知らなさ過ぎていて、尚かつダンジョンのある町の国とは違う国に来ている。どういった国なのかを知る為にもまずはこの街を見るのが良いという話になったのだ。
そういう事で半ば観光になってしまうが街を見る事にした。役に立つかどうかは分からないが、今後旅を進めるにあたり、不要なトラブルを避けたりそこで見た事が役に立つ可能性が高いと判断した為、時間を割いてでもどういった町か、どういった人々が住んでいるのかを見る事にしていた。
ちょっとした宿の造りの違いや、出てくる食べ物が馬車で1日の距離ではあるが、国境を越えただけでガラッと変わっていたのだ。
翌日の行程は急ぐ事にした。前日の遅れを取り戻す為に朝早くに出発し、距離を稼ぐ事にしたのだ。
分岐路までおそらく後1時間位という所だろうか。そこに宿場町があり夕方近くになっていた為、本日は分岐の手前の宿で休む事にした。
この日の夜は女性陣達からお尻を撫でられる事も無くなった。そう、もうそれをして貰わなくても済む位まで痛みが無くなっていたのだ。彼女達は残念がってはいたが、仕方がない。
エニー達はお尻を出して薬を塗ってくれと言ってこなくなった晃を残念そうな目で見ていた。晃に言われたのだ。性的に挑発するのはやめて欲しいと。
晃の力は不安定で、力が定着するまでの間、この世界に来てから1年、その間は理性が飛ぶような事をしないで欲しいと言われていたからだ。
ただ、交代交代での添い寝を続ける事で妥協したのだ。不公平にならないように彼女達はローテーションを決め、晃との添い寝を誰がするのかを決めていた。
ただ寝る直前になってから
「今日は私達が添い寝をしますね」
と言われ、初めて今日は誰が一緒に寝るのかというのが分かる感じであった。時折腕枕をねだられたりしていた。腕が痺れるので長時間はできないが、ごく短い時間腕枕をすると彼女達が喜ぶので晃もまんざらではなかったりする。
昨夜話してからは胸を押し付けてきたりするような行為がなくなったのだ。
ただ晃には彼女達の温もりが有り難かった。人の温もりというのは良い。そう、心地良いのだ。心と心が通い合っているような気がして、彼女達に抱きつかれ、抱き枕にされているとその温もりが心地良く、ぐっすり寝れるのだ。
そうやって朝を迎え、分岐路を目指すのであった。これまでの道程では特に何もなかったが、妙に胸騒ぎがする晃であった。
おそらく大輔達が2日で進んだ行程を3日位で進んでいた筈であった。初日は酷かった。大輔達が半日で行ったところを一日掛けて進んでいたのである。
そこから大輔達から聞いている分岐路に向けて進んでいた。以前はそこで戦闘になったと聞いている。
晃も旅に慣れてきたからか、段々ではあるがお尻の痛みも減ってきた。しかし今日の行程は半日位進んで着いた町を見物して過ごす事になった。そう晃があまりにもこの世界の風景を知らなさ過ぎていて、尚かつダンジョンのある町の国とは違う国に来ている。どういった国なのかを知る為にもまずはこの街を見るのが良いという話になったのだ。
そういう事で半ば観光になってしまうが街を見る事にした。役に立つかどうかは分からないが、今後旅を進めるにあたり、不要なトラブルを避けたりそこで見た事が役に立つ可能性が高いと判断した為、時間を割いてでもどういった町か、どういった人々が住んでいるのかを見る事にしていた。
ちょっとした宿の造りの違いや、出てくる食べ物が馬車で1日の距離ではあるが、国境を越えただけでガラッと変わっていたのだ。
翌日の行程は急ぐ事にした。前日の遅れを取り戻す為に朝早くに出発し、距離を稼ぐ事にしたのだ。
分岐路までおそらく後1時間位という所だろうか。そこに宿場町があり夕方近くになっていた為、本日は分岐の手前の宿で休む事にした。
この日の夜は女性陣達からお尻を撫でられる事も無くなった。そう、もうそれをして貰わなくても済む位まで痛みが無くなっていたのだ。彼女達は残念がってはいたが、仕方がない。
エニー達はお尻を出して薬を塗ってくれと言ってこなくなった晃を残念そうな目で見ていた。晃に言われたのだ。性的に挑発するのはやめて欲しいと。
晃の力は不安定で、力が定着するまでの間、この世界に来てから1年、その間は理性が飛ぶような事をしないで欲しいと言われていたからだ。
ただ、交代交代での添い寝を続ける事で妥協したのだ。不公平にならないように彼女達はローテーションを決め、晃との添い寝を誰がするのかを決めていた。
ただ寝る直前になってから
「今日は私達が添い寝をしますね」
と言われ、初めて今日は誰が一緒に寝るのかというのが分かる感じであった。時折腕枕をねだられたりしていた。腕が痺れるので長時間はできないが、ごく短い時間腕枕をすると彼女達が喜ぶので晃もまんざらではなかったりする。
昨夜話してからは胸を押し付けてきたりするような行為がなくなったのだ。
ただ晃には彼女達の温もりが有り難かった。人の温もりというのは良い。そう、心地良いのだ。心と心が通い合っているような気がして、彼女達に抱きつかれ、抱き枕にされているとその温もりが心地良く、ぐっすり寝れるのだ。
そうやって朝を迎え、分岐路を目指すのであった。これまでの道程では特に何もなかったが、妙に胸騒ぎがする晃であった。
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