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第2章
第95話 次の訪問者
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厄介払い、もとい、3人をアイリーン達の所に押し付け、じゃなくて託したので俺は再び1人になった。
しかし・・・やはり次が来た。セバスチャンとフリオールが、屋敷の決まり事についてまだ決まっていない大事な部分についての相談で来たのだ。つまり詰めの作業だ。
基本的にフリオールを上位として、セバスチャンと2人で屋敷を運用する。余程の重要事項以外は相談不要とし、それにより何かあってもペナルティーを課す事は無いと告げた。
その上で相談をしてきた。
「戦闘奴隷の男性と性奴隷の女性が結婚したいとの事で1つの部屋を使う話を覚えておいででしょうか?」
「元騎士とかで、女性の護衛をしていたとかなんとかの者達の事か?」
「左様でございます」
「何かトラブルか?」
「いえ。そのですね、御主人様が危惧されていた事でして、2階の部屋は片側の壁が異様に薄く、声が隣に響くのです」
「寝るだけなら問題ないだろう?この話をするからには、壁が薄い事の話をしたいんじゃないだろ?ドアが交互に違うのが付いているから、元々1つの部屋を2つの部屋に分ける工事を後からしたんだろう?」
「仰る通りでございます。私も気になりまして調べております」
「まあそれは追々本来の形にすればよいだろ?若しくは壁を厚くする。確か交互に部屋の幅が違ったよな。でもこの時間にわざわざ話しに来る内容ではないだろ?そろそろ本題に入って欲しい」
「はっ。その、壁が薄く、隣の部屋の者のくしゃみがはっきり聞こえたものですから、その出来なかったとの事」
「何が出来なかったんだ?」
フリオールが言い難そうにしていたので、セバスチャンが咳払いをした。
「初夜をただ抱きしめあって寝る羽目になりましてございます。つまりですな、男女の契が出来ず、今のままですと別の部屋等で初夜を終わらせたとしても、あの部屋では子作りが出来ぬのであります」
「あっ!そうか。声を押し殺しても、音が響くか。よし、まだ3階の客間に空きがあるよな?取り敢えずそこに移らせ、ラフト商会を通じて部屋の間仕切などを本来の形に戻そう。特にカップルがいれば優先して改装後の部屋を使わせよう。部屋そのものは半分程余っていたよな?それと多分近いうちに俺の同郷の者が移り住む。3部屋用意しておいてくれ。女の子の1人は、アイリーンと同室かな」
「良いのですか?確か男性と女性3人ずつのはずですが」
「もう聞いているか。うん。自分達の判断で決めるだろうが、あれはカップルが3組なんだよ」
「分かりました。セバスチャン、早速あの2人は一旦3階の部屋を使わせてやるのだ」
「はっ。それでは失礼致します」
セバスチャンが出ていった。
「フリオール、あの3人の事で話がある」
「イデア様の弟子にとの話でございますか?それとも娶られる話でございますか?」
「どうしてそっちの話になるかな?」
「はっ。夜空の散歩は堪能なされたようで」
俺は咽た。
「何故それを?」
「何人かが見ておりましたので。中々に良い雰囲気だったと聞いております」
「あの暗さじゃ顔は分からんだろ?」
「そうですな。コホン。あれらはちゃんと弟子にとの話を御主人様にしたのですな」
「そうか。相談済みだったんだな。パーティー人数の関係で彼女達は一緒のパーティーには無理だな。アイリーンの友達が加わるから後1人の空きしかないからな」
「もし宜しければ戦闘奴隷の中から1人仲間になさってはどうですか?」
「分かった。戦闘要員を明日集めてくれ。面談しよう」
その後些細な話をした後フリオールも引き上げ、漸く本当に1人になったのであった。
しかし・・・やはり次が来た。セバスチャンとフリオールが、屋敷の決まり事についてまだ決まっていない大事な部分についての相談で来たのだ。つまり詰めの作業だ。
基本的にフリオールを上位として、セバスチャンと2人で屋敷を運用する。余程の重要事項以外は相談不要とし、それにより何かあってもペナルティーを課す事は無いと告げた。
その上で相談をしてきた。
「戦闘奴隷の男性と性奴隷の女性が結婚したいとの事で1つの部屋を使う話を覚えておいででしょうか?」
「元騎士とかで、女性の護衛をしていたとかなんとかの者達の事か?」
「左様でございます」
「何かトラブルか?」
「いえ。そのですね、御主人様が危惧されていた事でして、2階の部屋は片側の壁が異様に薄く、声が隣に響くのです」
「寝るだけなら問題ないだろう?この話をするからには、壁が薄い事の話をしたいんじゃないだろ?ドアが交互に違うのが付いているから、元々1つの部屋を2つの部屋に分ける工事を後からしたんだろう?」
「仰る通りでございます。私も気になりまして調べております」
「まあそれは追々本来の形にすればよいだろ?若しくは壁を厚くする。確か交互に部屋の幅が違ったよな。でもこの時間にわざわざ話しに来る内容ではないだろ?そろそろ本題に入って欲しい」
「はっ。その、壁が薄く、隣の部屋の者のくしゃみがはっきり聞こえたものですから、その出来なかったとの事」
「何が出来なかったんだ?」
フリオールが言い難そうにしていたので、セバスチャンが咳払いをした。
「初夜をただ抱きしめあって寝る羽目になりましてございます。つまりですな、男女の契が出来ず、今のままですと別の部屋等で初夜を終わらせたとしても、あの部屋では子作りが出来ぬのであります」
「あっ!そうか。声を押し殺しても、音が響くか。よし、まだ3階の客間に空きがあるよな?取り敢えずそこに移らせ、ラフト商会を通じて部屋の間仕切などを本来の形に戻そう。特にカップルがいれば優先して改装後の部屋を使わせよう。部屋そのものは半分程余っていたよな?それと多分近いうちに俺の同郷の者が移り住む。3部屋用意しておいてくれ。女の子の1人は、アイリーンと同室かな」
「良いのですか?確か男性と女性3人ずつのはずですが」
「もう聞いているか。うん。自分達の判断で決めるだろうが、あれはカップルが3組なんだよ」
「分かりました。セバスチャン、早速あの2人は一旦3階の部屋を使わせてやるのだ」
「はっ。それでは失礼致します」
セバスチャンが出ていった。
「フリオール、あの3人の事で話がある」
「イデア様の弟子にとの話でございますか?それとも娶られる話でございますか?」
「どうしてそっちの話になるかな?」
「はっ。夜空の散歩は堪能なされたようで」
俺は咽た。
「何故それを?」
「何人かが見ておりましたので。中々に良い雰囲気だったと聞いております」
「あの暗さじゃ顔は分からんだろ?」
「そうですな。コホン。あれらはちゃんと弟子にとの話を御主人様にしたのですな」
「そうか。相談済みだったんだな。パーティー人数の関係で彼女達は一緒のパーティーには無理だな。アイリーンの友達が加わるから後1人の空きしかないからな」
「もし宜しければ戦闘奴隷の中から1人仲間になさってはどうですか?」
「分かった。戦闘要員を明日集めてくれ。面談しよう」
その後些細な話をした後フリオールも引き上げ、漸く本当に1人になったのであった。
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