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第3章
第198話 モデルさん気分
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地面がボコボコだったが、人が住んでいる所でも街道沿いでもないのでまあいいっか!と城に向かう事にした。
「ようし、皆心配しているだろうから一旦城に戻り、それからみっちゃん達を追い掛けようか!」
「はーい!あのう、今回はお姫様抱っこでお願いします!」
「うん」
飛び始めて直ぐにアイリーンが複雑な顔をしていた。
「栃郎さん、なんかお尻に当たっているんですけど、何か着けていたりします?」
「ごめん。戦闘の興奮で、俺の如意棒が大きくなっているんだ。いま如意棒がコントロールできなくて」
「そんなアイテムってドロップしていましたっけ?」
「えっ?」
「どうかしました?」
オブラートに言ったのに分からなかったらしい。
アイリーンは眼下に湖があったので一旦降りて欲しいと言ったけど、おしっこかな?
俺は地上に降りると穴を掘りその上にトイレ小屋を出した。
今では穴の上にトイレの排水口が来るように出せるようになった。
しかしアイリーンは何故か入らない。
「栃郎さん、トイレを出したのに入らないんですか?」
「あれ?アイリーンがおしっこしたかったんじゃないの?」
「ち、違います!私おしっこなんてしません!それよりもさっきからソレを押し当てていたんですか?サイテーですよ!でも私をようやく女として見てくれたんですね!恥ずかしいけど嬉しい!その、私とニャンニャンしてもって聞いていますか?」
俺は周りの気配から全く聞いていなかった。
魔剣を出して身構えていると、豚面の魔物が2頭現れたが、サクッと斬り伏せた。
「えっとなんだっけ?」
「もう知りません!女の子に恥をかかさないでください。それにトイレは邪魔なんでしまってください」
俺はため息を付きつつ、ここはなかなかのロケーションだなと思う。
カメラを出し湖を見ているアイリーンをパシャリ。
「アイリーン!こっちに体を斜めに向けて、顔はカメラを見て!」
素直に指示に従うアイリーン。
アイリーンもまんざらじゃないようで少しの間モデル気分を味わったようだ。
別に女の子をパシャリとしたかったわけじゃないけど、アイリーンは写真を撮られるのが好きなのを知っているから、気を紛らす為のツールだ。
それにさっき失禁までさせちゃったから、そのお詫びかな。
機嫌を取らないとだし。
「あっ!栃郎さん!三脚を出して欲しいの!」
俺はアイリーンから言われるままに三脚にカメラをセットした。
「どこが良いですか?」
俺はこの場のベストポジションと構図を考えカメラの位置を調整した。
アイリーンにも位置を細かく指示したりする。
三脚を出す理由は俺でも分かる。
セルフタイマーでツーショットの写真を取って欲しいからだ。
普通に腕を組んだり、ただ横に並んだりした。
そうすると顔をぐいっと向け、アイリーンがキスをしてきた。
そう、アイリーンの目的は俺とキスをしている写真を撮りたかったのだ。
不意打ちだったので、ちゃんと絵になる感じでもう一度撮る。
ドサクサに紛れて本日2度目の女子高生とのキスをした。
罪悪感と背徳感が半端ない。
すっかり機嫌の良くなったアイリーンを抱っこして城に戻る。
俺とアイリーンの服が変わっているので心配されたが、戦闘で汚れたから着替えただけだと伝えると皆ホッとしていた。
顛末を伝えるべくみっちゃん達にトランシーバーで連絡しようとしたが、既に圏外だった。
俺はまだ興奮していたが、アイリーンをベルトで固定してから目的地を指定してタウンドリフトを発動し、狭い空間に2人が転がり込む。
そうして2人だけの濃密な5時間が始まるのであった。
「ようし、皆心配しているだろうから一旦城に戻り、それからみっちゃん達を追い掛けようか!」
「はーい!あのう、今回はお姫様抱っこでお願いします!」
「うん」
飛び始めて直ぐにアイリーンが複雑な顔をしていた。
「栃郎さん、なんかお尻に当たっているんですけど、何か着けていたりします?」
「ごめん。戦闘の興奮で、俺の如意棒が大きくなっているんだ。いま如意棒がコントロールできなくて」
「そんなアイテムってドロップしていましたっけ?」
「えっ?」
「どうかしました?」
オブラートに言ったのに分からなかったらしい。
アイリーンは眼下に湖があったので一旦降りて欲しいと言ったけど、おしっこかな?
俺は地上に降りると穴を掘りその上にトイレ小屋を出した。
今では穴の上にトイレの排水口が来るように出せるようになった。
しかしアイリーンは何故か入らない。
「栃郎さん、トイレを出したのに入らないんですか?」
「あれ?アイリーンがおしっこしたかったんじゃないの?」
「ち、違います!私おしっこなんてしません!それよりもさっきからソレを押し当てていたんですか?サイテーですよ!でも私をようやく女として見てくれたんですね!恥ずかしいけど嬉しい!その、私とニャンニャンしてもって聞いていますか?」
俺は周りの気配から全く聞いていなかった。
魔剣を出して身構えていると、豚面の魔物が2頭現れたが、サクッと斬り伏せた。
「えっとなんだっけ?」
「もう知りません!女の子に恥をかかさないでください。それにトイレは邪魔なんでしまってください」
俺はため息を付きつつ、ここはなかなかのロケーションだなと思う。
カメラを出し湖を見ているアイリーンをパシャリ。
「アイリーン!こっちに体を斜めに向けて、顔はカメラを見て!」
素直に指示に従うアイリーン。
アイリーンもまんざらじゃないようで少しの間モデル気分を味わったようだ。
別に女の子をパシャリとしたかったわけじゃないけど、アイリーンは写真を撮られるのが好きなのを知っているから、気を紛らす為のツールだ。
それにさっき失禁までさせちゃったから、そのお詫びかな。
機嫌を取らないとだし。
「あっ!栃郎さん!三脚を出して欲しいの!」
俺はアイリーンから言われるままに三脚にカメラをセットした。
「どこが良いですか?」
俺はこの場のベストポジションと構図を考えカメラの位置を調整した。
アイリーンにも位置を細かく指示したりする。
三脚を出す理由は俺でも分かる。
セルフタイマーでツーショットの写真を取って欲しいからだ。
普通に腕を組んだり、ただ横に並んだりした。
そうすると顔をぐいっと向け、アイリーンがキスをしてきた。
そう、アイリーンの目的は俺とキスをしている写真を撮りたかったのだ。
不意打ちだったので、ちゃんと絵になる感じでもう一度撮る。
ドサクサに紛れて本日2度目の女子高生とのキスをした。
罪悪感と背徳感が半端ない。
すっかり機嫌の良くなったアイリーンを抱っこして城に戻る。
俺とアイリーンの服が変わっているので心配されたが、戦闘で汚れたから着替えただけだと伝えると皆ホッとしていた。
顛末を伝えるべくみっちゃん達にトランシーバーで連絡しようとしたが、既に圏外だった。
俺はまだ興奮していたが、アイリーンをベルトで固定してから目的地を指定してタウンドリフトを発動し、狭い空間に2人が転がり込む。
そうして2人だけの濃密な5時間が始まるのであった。
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