215 / 241
第3章
第215話 えせ小説
しおりを挟む
歓迎を受ける立場としてはと言うか、主賓としては歓迎の舞踏会に参加しなくてはならず、引きつった笑顔でもにこやかにしないとだ。
ここでもシャルルが色々仕切っている。
俺に近付く者をコントロールしているんだ。
俺はシャルルが心配だ。次に飛ぶ時はシャルルと一緒が良いなあ・・・
しかし・・・俺に選択権はない。
誰が決めたのか、一緒に飛ぶのが誰か直前に教えられるのだ。
俺の周りには常にうら若く見目麗しい女性のみ近付く事を許されるようだ。
俺の鼻の下は伸びっぱなしだろう。
不思議だ。
日本の感覚だと好きな男に自分以外の女が近付くのを警戒し、排除したりするだろう。
そんな中、端の方で所在無さげに佇んでいる女性が目に入る。
ため息を付き憂いを帯びた表情が気になる。
一言で言えば地味だ。
メガネっ娘のオタク女子がそうであるように、自己主張の激しい女性陣の中に埋没している。
皆乳首が見えないのが不思議なくらい胸元が開けた服を着て俺に近付く。
どこを見るか?やはり谷間につい目が行き、顔は覚えていない。
だが、その女性は強烈に印象に残った。
地味だが姿勢は綺麗で胸は服で自己主張していないが、他の令嬢と同じか少し大きいと思う。
シャルルの眼鏡に適わなかったのか?
俺は群がる女性達に失礼!とその場を離れ、給仕から飲み物を2つ受け取るとその女性のところに向かった。
すっと飲み物を差し出す。
「ありがとうございます」
よく見ると化粧が薄く派手さはないがちょっとおぼこさん?的なのがあるが、整った顔立ちだ。
いや、お淑やかな感じで保護浴を掻き立てる。
「皆の中に混じらないのかい?」
「私なんて地味で、根暗なので陛下の前にとてもとても」
俺はその手を引いてバルコニーに出た。
どれだけ飲んだだろうか?
酔っていたのも有るが、つい気になり人目を避けたくなった。
「確かにドレスは他の人に比べて特に胸元の主張がないけど、貴女の魅力を隠す事は叶いません。少しお話しをしませんか?」
グイグイと主張してくる女が苦手だ。
こんなふうにしている女は新鮮だ。
俺が誰だか漸く分かり、驚きから手に持っていたグラスを落とす。
中身は少し溢れたが、何とか床に落ちる前にキャッチした。
「へ、陛下・・・私なんてでも」
俺はその唇を衝動的に求め、彼女は脱力し
そこからは止まらなく・・・
飛翔を使い自室に連れ込み・・・
一夜を共に。
それはとても甘美で・・・
ゴチン・・・
「おいこら!これじゃあ俺が見境なく女を口説くような感じだろうが!」
みっちゃんが俺の女性遍歴録と称して小説を書いていて、アイリーンのところに添削をしてもらいに来ていた所に俺が訪ねたようだ。
慌てて隠していたので問い質していた。
てへ♪と苦笑いをし逃げていった。
俺は今晩の舞踏会について相談をしに来た。
「みっちゃんの小説じゃないが、シャルルは大丈夫だろうか?あの小説のようにやりかねなく、みっちゃんの小説の中に出てくる女性もシャルルがそのように振る舞うよう手回しをしていても驚かないんだけど、あいつ頑張りすぎるからさ。俺から言っても、無茶なタウンドリフトを止めるならもう少し自重すると言われるんだよ。返す言葉が出なくてさ、このままだと倒れるんじゃないかって思うんだよな」
「私も心配なのよ。それとなく注意をしておくね」
結局舞踏会でデジャブが起こり、その女性を酔から口説き・・・
ここでもシャルルが色々仕切っている。
俺に近付く者をコントロールしているんだ。
俺はシャルルが心配だ。次に飛ぶ時はシャルルと一緒が良いなあ・・・
しかし・・・俺に選択権はない。
誰が決めたのか、一緒に飛ぶのが誰か直前に教えられるのだ。
俺の周りには常にうら若く見目麗しい女性のみ近付く事を許されるようだ。
俺の鼻の下は伸びっぱなしだろう。
不思議だ。
日本の感覚だと好きな男に自分以外の女が近付くのを警戒し、排除したりするだろう。
そんな中、端の方で所在無さげに佇んでいる女性が目に入る。
ため息を付き憂いを帯びた表情が気になる。
一言で言えば地味だ。
メガネっ娘のオタク女子がそうであるように、自己主張の激しい女性陣の中に埋没している。
皆乳首が見えないのが不思議なくらい胸元が開けた服を着て俺に近付く。
どこを見るか?やはり谷間につい目が行き、顔は覚えていない。
だが、その女性は強烈に印象に残った。
地味だが姿勢は綺麗で胸は服で自己主張していないが、他の令嬢と同じか少し大きいと思う。
シャルルの眼鏡に適わなかったのか?
俺は群がる女性達に失礼!とその場を離れ、給仕から飲み物を2つ受け取るとその女性のところに向かった。
すっと飲み物を差し出す。
「ありがとうございます」
よく見ると化粧が薄く派手さはないがちょっとおぼこさん?的なのがあるが、整った顔立ちだ。
いや、お淑やかな感じで保護浴を掻き立てる。
「皆の中に混じらないのかい?」
「私なんて地味で、根暗なので陛下の前にとてもとても」
俺はその手を引いてバルコニーに出た。
どれだけ飲んだだろうか?
酔っていたのも有るが、つい気になり人目を避けたくなった。
「確かにドレスは他の人に比べて特に胸元の主張がないけど、貴女の魅力を隠す事は叶いません。少しお話しをしませんか?」
グイグイと主張してくる女が苦手だ。
こんなふうにしている女は新鮮だ。
俺が誰だか漸く分かり、驚きから手に持っていたグラスを落とす。
中身は少し溢れたが、何とか床に落ちる前にキャッチした。
「へ、陛下・・・私なんてでも」
俺はその唇を衝動的に求め、彼女は脱力し
そこからは止まらなく・・・
飛翔を使い自室に連れ込み・・・
一夜を共に。
それはとても甘美で・・・
ゴチン・・・
「おいこら!これじゃあ俺が見境なく女を口説くような感じだろうが!」
みっちゃんが俺の女性遍歴録と称して小説を書いていて、アイリーンのところに添削をしてもらいに来ていた所に俺が訪ねたようだ。
慌てて隠していたので問い質していた。
てへ♪と苦笑いをし逃げていった。
俺は今晩の舞踏会について相談をしに来た。
「みっちゃんの小説じゃないが、シャルルは大丈夫だろうか?あの小説のようにやりかねなく、みっちゃんの小説の中に出てくる女性もシャルルがそのように振る舞うよう手回しをしていても驚かないんだけど、あいつ頑張りすぎるからさ。俺から言っても、無茶なタウンドリフトを止めるならもう少し自重すると言われるんだよ。返す言葉が出なくてさ、このままだと倒れるんじゃないかって思うんだよな」
「私も心配なのよ。それとなく注意をしておくね」
結局舞踏会でデジャブが起こり、その女性を酔から口説き・・・
51
あなたにおすすめの小説
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
残念ながら主人公はゲスでした。~異世界転移したら空気を操る魔法を得て世界最強に。好き放題に無双する俺を誰も止められない!~
日和崎よしな
ファンタジー
―あらすじ―
異世界に転移したゲス・エストは精霊と契約して空気操作の魔法を獲得する。
強力な魔法を得たが、彼の真の強さは的確な洞察力や魔法の応用力といった優れた頭脳にあった。
ゲス・エストは最強の存在を目指し、しがらみのない異世界で容赦なく暴れまくる!
―作品について―
完結しました。
全302話(プロローグ、エピローグ含む),約100万字。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる