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第4章

決闘での敗者の決まり

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 何故こうなった?当夜はぼやく。
 今は当夜、ラヴィ、スクーニャの三人が湯上がりて、アモネス逹の前で正座をさせられている。
 当夜は足が痺れて唸っている。

 遡る事30分位前の事になる。

 当夜が風呂に入り、体を洗い、湯船に浸かっているとついうとうとしていた。

 気の所為か後頭部にクッションがあり、手足を揉んでもらっていてポカポカでほっこりしていた。

 当夜は頭を撫でて貰っていてとても気持ちが良かった。段々意識が戻ってきたが、目を開けるのが怖くなってきた。

 誰かが後ろから抱き締めていて、多分後頭部は双丘に埋まっている筈だ。ダメだダメだとは思うが段々成長し、凛々しくなっている。

 一気に起き上がり見ないようにして脱衣場に行くもラヴィがバスタオルを持って待機していた。

 慌てていた為に下枠に足を取られ転びそうになる。 

 慌てたラヴィが何とか抱きしめてキャッチするもラヴィのバスタオルがはだけてしまい、更に双丘にダイブしてしまったのだ。

 のぼせていたのもあり、我慢の限界だ。鼻血ドバドバである。

 浴室からスクーニャも出て来て慌てた二人に元気なまま拭かれ、鼻を押さえられてと大変な状況だ。

 騒ぎを聞き付けたアもネスが脱衣場の状況を見て真っ赤になり思考停止になってそのまま倒れ、更にケイトも当夜の元気な姿を見て真っ赤になり何処かに消えていった。

 そしてちょっと様子を見て戻ってきたシルフィーがタライに貯めた冷水を三人に掛けて、一件落着しなかった。一旦収まり、震える三人が湯船に浸かっていた。

 当夜は先に出て、着替えてから浴室の扉を開けて、扉を閉めたら出て来ても良いよと伝えてその場を後にした。

 そして鬼の形相のシルフィー、ケイト、アモネスが床に指を指して仁王立ちしていて、無言で当夜に正座を要求する。
 そしてスクーニャ達にもおなじく正座をさせている。

 シルフィー「私と言う女がいるにも関わらずお楽しみのようでしたが、何か言う事は有りますか?」

 当夜「スクーニャ達に対する俺の説明不足だ。言い訳のしようがない」

 スクーニャ「待ってください。何故ご主人様が責められるのでしょうか?私は奴隷の務めとして抱いて頂きたかっただけです」

 ラヴィも頷く。

 シャクラ「あのね、スクーニャさん、貴女達に誰も説明してなかったようだから説明するね。順番待ちなの。当夜はね・・・」

 俺の事、ルナの事、二年以内に当夜が性交渉をすると、呪いが発動する旨を伝えてくれた。

 スクーニャ「知らぬとは言え申し訳有りませんでした。私は奴隷の義務としてご主人様のお情けを頂きたかっただけなのですが、私はどうすれば良いのでしょうか?抱いて頂かないと、決闘で負けた奴隷は死なねばなりません。抱いても頂けない価値の無い者として生き恥を晒すつもりは有りません。どうか死をお命じ下さい」

 決闘で異性に負けた場合は犯し、性的に支配する習わしだったのだ。その為にルナが行こうとしたのだが、当夜は知らなかった。
 それをそれをしない場合、死なねばならないのだ。それを理解した当夜は

 当夜「では主として命ずる奴隷としての任期を終えて、一人の女として生きよ」

 そう言って二人の首輪を外し、ナイフを敢えて渡した。そしてスクーニャに

  当夜「君に行っておく。それで俺を殺したければ殺せ。君の国の9万の兵は俺が葬ったし、城を破壊したのは俺だ。シャクラ達に聞けば分かる」

 スクーニャはその瞬間当夜に飛び掛かって来たのであった。
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