異世界ロマンはスカイダイビングから！

第４章

おかえり

　夜に船を頂き、次は奴らが経営する書店だ。
　夜中に走って向かう。車だと移動記録が残るからだ。
　書店の建物を収納にいれる。2階はＣＤ店だった。
　家電量販店、ホームセンターと全国的な有名なチェーン店を経営指しているが、地元の店だけだが全てを頂いた。

　ショッピングセンターは無理だった。常駐の警備員がいたからだ。生きた人は収納の中には入れないのだ。

　完成間際で、完成検査待ちのマンションも頂いた。これはダメージがでかいだろう。

　奴らの邸宅が見える所に今はいる。動きがかなりあった。多分警備会社からの通報で建物からの信号が途絶えたのが分かり、警備会社に叩き起こされたのだろう。

　当夜「踊れ踊れ！この屑共が、正義の鉄槌た！」

　やがて全員が出掛けたのを確認して屋敷も収納の中に入れてやった。収納に入れる前にわざわわ部屋にあったタブレットで屋敷が消え失せる姿を撮影してテレビ局に送った。予め犯行声明をタブレットで作り、朗読ソフトで読ます解説付きでだ。
　勿論目出し帽に手袋、靴も足のつかないその辺で売っている長靴で、即収納行きと抜かりはない。無言でマリーが撮影た。ルナは周辺の警戒だ。送信後はタブレットを収納にいれた。次に出すのは向こうの世界だ。

　ひと仕事を終えて家にポータルで帰り、何事もないかのように寝るのであった。

　翌日の朝はどこの局も謎の喪失事件で一杯だ。
　各テレビ局や、当人達のタブレットからの投稿で、親がゲットしていた裏帳簿や反社会勢力との繋がりの証拠をあちこちに投函し、拡散させ、テレビでも大々的に報道されている。
　まああいつらは経済的にも社会的にももう終わりだと確信した。

　皆でテレビを見ながら食事をしていて、父親が当夜にテレビを顎でしゃくったので、当夜はただただ頷いた。父の嬉しそうな顔が心に残る。没収した物は全て向こうに着くまで出せない。ミスリルの剣は当夜がいなくなってから放出する事になりそうだ。今は時期ではない。

　犯行声明は当夜が映らないようにしているので、単に忽然と消えたとしか思えなくしていた。

　爽快だった。自分を苦しめた奴らに報復を果たせたのだ。やっている事は犯罪だが、向こうの世界だと合法だったりする。

　ルナとマリーと三人で懸命に来るべき召喚に備えて毎日のように種々な物を調達し、時折デートも重ね愛を深める。ルナの顔は日本人に見えなくはないので黒く染めている。これでかなり目立たないのだ。

　毎日収納に全てを入れていて、いつ召喚されても良いようにしていて、家族にも朝必ず挨拶をしている。これか無くなれば向こうに召喚された事になると理解して貰い、既にお互いを動画で撮りメッセージを残し、別れは済ませていた。

　そして7ヶ月が経とうとしていた矢先に突如としてその時は来た。
　朝を食べていると突然景色が変わり、やはり落下していてた。ルナもマリーも落下していて、当夜とマリーはルナにしがみつきやがて着陸する。

　最初の召喚地点ぽかったので、シャクラの所にポータルで移動し、無事に愛する者達の所に帰り着いた。そして

　当夜「ただいま」

　皆「おかへりなさへまへご主人様」

　とミニスカメイドで迎えてくれた。セレーシャから教えられた変な日本国だったが嬉しく皆を抱きしめていた。



　当夜はダンジョンに挑んでいた。100階層が出来て最初の100階層のアタッカーとして自ら管理するダンジョンに挑んでいた。ダンジョンマスターとして名声を上げていて、特権で挑む。

　妻達と意気揚々としてボス部屋に挑んでいく。

　当夜「さっさと倒してケイトのお茶を皆で飲もうぜ！」

　相変わらず緊張感が無いがその足取りは自信と強さに溢れていて、新たな伝説の一歩を踏み出して行くのであった。

　fine