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第4章

報復

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 移動したのは玄関先で、丁度慌てて帰宅して家に入ろうとしていた母親の目の前に転移し、目の前に突如として現れた当夜達に当然の如く驚きつつも家に入る。

 当夜に起こった事の説明と収納等を実演し信じて貰い、口止めをするのと、半年程度で恐らくもう一度向こうの世界に召喚され、次は戻れない旨を説明する。
 色々教えて貰った。当夜を事故に合わせたのはとある資産家のバカ息子で、お金で和解させられ、訴える事をしなかったという。医療費や示談金のお金とは別に3億程積まれ、バックに付いているであろう宜しくない連中の事を考えて渋々受け取ったと。そのお金は当夜にくれた。仕方がない話だ。

 当夜には考えがあった。シャクラ達はいずれ当夜を召喚するであろうと。その時にこちらの世界の物を多く持っていこうと。
 個人的に愉しむ為の物と、向うの文明レベルを一気に押し上げる知識や物、生産する為の物に資金をつぎ込む感じだ。
 個人的な物は主に家電製品と太陽光発電の設備一式と充電設備と交換用のバッテリー等を収納に入れ、映画や音楽を持っていく。パソコンやスマホ、タブレット等だ。予備も沢山収納の中に保管する。
 そして大量の紙や書籍を持っていき、電気を,電球の作り方、初期の原動機を広める。
 特に建築技術を広めたいと思っている。調味料の作り方や各種植物の苗や種を持っていく。勿論米もだ。味噌があるからと大豆は大丈夫な筈だ。
 自転車や中空タイヤを広めるたり、経済を発展させる意向がある。またティッシュやトイレットペーパーを、生まれるであろう子供を踏まえて考えた数量を持っていく。たぶんこれが一番喜ばれるであろう。

 そして当夜に怪我を負わせてのほほんとしている一族に制裁を加える計画だ。
 夜になり当夜の父親や妹達が帰ってきたので改めて証拠と共に異世界について説明し口止めをした。特に収納は知られると家族全員の命が危険に晒される為伏せるように脅したりした。異世界の話も周りにすると頭がおかしいとしか思われないと強く説明する。

 当夜はルナとマリーがどういう存在かを話し、身分証が必要と話すと戸籍を用意するという。まあ褒めれない連中と繋がりがある感じだ。ミスリルの剣を出して、裏ルートで売り捌いて貰う。理由は分らないが、実家の藏を解体したら出てきた事にする。いつからそこにあったか出所不明とする。買い叩かれるかもだが、それでも地球に無い元素だ。大騒ぎになるだろう。一本数億で売れる筈だ。

 話が終わり、3人で当夜の部屋にて寝る事となる。今までも色んなことが女を連れ込んでいたから何も言われない。ルナには悪いがマリーの人間化のプロセスをルナが部屋にいるがすひのまま完了させた。ルナと一緒の方法だ。内容は翌朝朝チュンだったとしか書けない。分かるよね?

 マリーは当夜をずっと陰日向に助けてくれた有り難い存在で、人間になる事を強く望んでいた。

 翌日からは忙しかった。スマホを3台買ったり二人の服を買いまくった。妹の服や母親のを借りて最初の日は動いたが、やはり自分の服がいるから最初にする事として必要な事をした。

 そしてネットで向こうにいるシャクラ達の胸とヒップのサイズを目測で思い出しつつ、若干違うサイズを含め高級のからカジュアルのも含め下着や水着をポチりまくりネットで振り込んでいく。成長しているから、以前とはサイズが違う筈だ。

 頼んだ荷物は自宅のガレージに置いてもらう。インプはガレージから出してというか収納に入れて、そのスペースを宅配置き場にした。

 制裁内容は至ってシンプルだ。奴らが経営する店や何やらかんやらを一切合切収納に入れる。証拠がないから一夜にして忽然と姿を消す建物とかの都市伝説や、ニュースが暫く世の中を賑わすだろう。

 手始めに別荘の没収だ。
 場所等は既に分かっている。調査済みだった。親が身辺調査をしていた。

 驚いた事にルナ達がいたそのその場所だった。
 シーズンオフの為誰もいない。インプで乗り付け、建物を収納に入れてやった。
 やはりできた。基礎からごっそり奪ってやったのだ。向こうでありがたく使ってやる!

 その後で調査結果からレジャー用の豪華な船がある事がわかっているので下調べだ。船の写真があるので位置を確認していく。

 夜中にやれば朝まで気が付かないだろう。


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